中国で製造されている一部のスマートフォンで、72時間置きに個人情報を無断で中国サーバーに送信している事がわかりました。
報じたのはニューヨーク・タイムズ。
記事によれば、アメリカのセキュリティ解析ツール提供会社「Kryptowire」が15日に「Shanghai ADUPS Technologyが開発したファームウェアを採用した中国製スマートフォンにバックドアが仕組まれている」と発表したとしている。
「Kryptowire」によれば、「Shanghai ADUPS Technology」製ファームウェアを採用したスマホは、
・位置情報
・通話履歴
・連絡先情報
・テキストメッセージ
などを収集し、72時間おきに中国にあるサーバーに送信しているという事。
この問題、他人ごとでは済まされないのは「Shanghai ADUPS Technology」製ファームウェアは「Huawei」や「ZTE」も採用しているというところ。
「Huawei」や「ZTE」は日本でもかなり普及しているメーカーで、ドコモの2016~17年冬春モデル「MONO MO-01J」や、キッズケータイなど、また格安スマホでは「HUAWEI P9」や「honor 8」などで有名ですよね。
「Kryptowire」は、バックドアが仕込まれているスマホの出荷数は7億台に上ると試算しています。
Shanghai ADUPS Technologyは声明を発表
この報道を受け「Shanghai ADUPS Technology」は16日に声明を発表。
自社製ファームウェアでは、様々な情報を収集していることを認めました。
使用用途は、正しいアップデートとサービスを提供する為だと主張。
ZTEも声明を発表
問題が報道された事により「ZTE」も声明を発表し、「Shanghai ADUPS Technology」製のソフトはアメリカで発売されているスマホには搭載されておらず、今後も搭載の予定はないとの事。
アメリカ限定での否定になっているので、現在日本で普及しているスマホはどうなっているのかまったくわかりませんが、個人情報の収集をされたくないって人は詳細がわかるまで中国製のスマホの購入は控えたほうが良さそうです。
個人情報に厳しい日本では考えられない事件ですが、今後の中国メーカーの対応に注目が集まっています。