SONY(ソニー)はドコモの2022年春夏モデルとして、
- Xperia 1 IV
- Xperia 10 IV
- Xperia Ace III
の3機種を発表しました。
「Xperia 10 IV」は上記の3機種の中でも「Xperia 1 IV」から性能と価格を落とした中間スペックのスマホになります。
この記事では「Xperia 10 IV」を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
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Xperia 10 IV の発売日と本体価格
ドコモ版 Xperia 10 IV の発売日と本体価格
ドコモ版「Xperia 10 IV」の発売日は2022年7月8日で、本体価格は税込みで64,152円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ドコモでは24回払いにして「いつでもカエドキプログラム」に加入する事で最安で41,712円になりますが、「いつでもカエドキプログラム」は特典の利用時に購入した本体を2年後にドコモに返却する必要があるので注意して下さい。
au版 Xperia 10 IV の発売日と本体価格
au版「Xperia 10 IV」の発売日は2022年7月8日で、本体価格は税込みで69,985円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
auでは24回払いにして「スマホトクするプログラム」を利用すれば最安で38,065円で購入する事ができますが、「スマホトクするプログラム」は特典の利用時に購入した本体を2年後にauに返却する必要があるので注意して下さい
ソフトバンク版 Xperia 10 IV の発売日と本体価格
ソフトバンク版「Xperia 10 IV」の発売日は2022年7月8日で、本体価格は税込みで74,880円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ソフトバンクでは48回払いにして「トクするサポート+」を利用すれば最安で37,440円にする事ができますが、「トクするサポート+」は特典の利用時に購入した本体をソフトバンクに返却する必要があるので注意して下さい。
Xperia 10 IV のカラーバリエーション
「Xperia 10 IV」のカラーバリエーションは、
- ミント
- ホワイト
- ブラック
- ラベンダー
の4色です。
ミント
ホワイト
ブラック
ラベンダー
Xperia 10 IV の外観とデザイン
「Xperia 10 IV」にはサラサラしたプラスチック素材が採用されていて、背面には左上に、
- フラッシュ/フォトライト
- 超広角カメラ
- 広角カメラ
- 望遠カメラ
が並んでいて、本体上部カメラの横に「おサイフケータイ」があります。
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- フロントカメラ
- 受話口
- 近接/照度センサー
- 通知LED
が並んでいて、画面下部にスピーカーがあります。
右側面には上から
- 音量キー/ズームキー
- 電源キー/指紋センサー
があり、
左側面には「SIMカードトレイ」のみ。
本体上部には「セカンドマイク」と「イヤホンジャック」。
本体下部には左から、
- 送話口/マイク
- USB Type-C接続端子
が並んでいます。
Xperia 10 IV のスペック詳細
Xperia 10 IV | Xperia 10 III | |
CPU | Snapdragon 695 | Snapdragon 690 |
外側カメラ | 約1,200万画素:広角 約800万画素:超広角 約800万画素:望遠 |
約1,200万画素:広角 約800万画素:超広角 約800万画素:望遠 |
内側カメラ | 約800万画素 | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約6.0インチ FHD+ 60Hz 有機ELディスプレイ |
約6.0インチ FHD+ 60Hz 有機ELディスプレイ |
RAM | 6GB | 6GB |
ROM | 128GB | 128GB |
SDカード | microSDXC(最大1TB) | microSDXC(最大1TB) |
電池容量 | 5,000mAh | 4,500mAh |
高さ×幅×厚さ | 約153x67x8.3(mm) | 約154x68x8.3(mm) |
重さ | 約161g | 約169g |
「Xperia 10 IV」にはクアルコムの「Snapdragon 695」が搭載され、RAMは6GB。
アウトカメラは、
- 広角
- 超広角
- 望遠
と前作「Xperia 10 III」と構成は同じですが、広角カメラが光学式手ブレ補正に対応したほか、ナイトモードでは新たなノイズ低減技術を搭載してよりクリアに撮影できるように進化しています。
ディスプレイにはFHD+の有機ELディスプレイが採用されていて、電池容量は5,000mAh。
ROMは128GBのモデルが用意されていて、本体サイズは「Xperia 10 III」から少しだけ小さく、本体重量は8g軽くなりました。
Xperia 10 IV のベンチマークスコア
これは実際に計測した「Xperia 10 IV」のベンチマークスコアですが、
- antutu 9.4.1:339,617
- Geekbench 5.4.4:シングル 662 / マルチ 1,893
になりました。
ザックリとハイエンド「Xperia 1 IV」の半分程度のスコアになっていて、処理能力はかなり抑えられている事がわかります。
実際に操作した感じでは、LINEやTwitter、You Tubeなどはストレスなく使えるものの、多少画面がもたつく事があり、快適とまではいかないなという印象でした。
Xperia 10 IV の電池もち
「Xperia 10 IV」には5,000mAhのバッテリーが搭載されていますが、電池持ちはすごく良いです。
試しに充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、24時間経過して電池残量は61%も残っていました。
この電池持ちはミドルスペックスマホとしては間違いなく最強レベル。
1日8時間しっかり使用しても2日以上もつ計算なので、「できるだけ電池持ちが良いスマホがほしい」って人に最適です。
Xperia 10 IV の便利機能
Xperia 10 IV の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕:✕ |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | ✕ |
イヤホンジャック | 〇 |
防水:防塵 | IP68 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
「Xperia 10 IV」の機能面では、
- テザリング
- おサイフケータイ
- ハイレゾ
- イヤホンジャック
- 防水:防塵
には対応していますが、
- ワンセグ:フルセグ
- ワイヤレス充電
- 顔認証
には対応していません。
ライバルの「Galaxy A53」が対応していないイヤホンジャックがあるのは良いですが、顔認証がないだけでなく、スピーカーがモノラル仕様なのは残念。
特に上位モデルの「Xperia 1 IV」はスピーカー性能がかなり優秀なだけに、まったく受け継いでいないのは残念でした。
Xperia 10 IV のカメラレビュー
Xperia 10 IV のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 広角カメラ:約1,200万画素 超広角カメラ:約800万画素 望遠カメラ:約800万画素 内側カメラ:約800万画素 |
|
センサーサイズ / F値 | 広角カメラ:1/2.8インチ / 1.8 超広角カメラ:1/4インチ / 2.2 望遠カメラ:1/4.4インチ / 2.2 内側カメラ:1/4インチ / 2.0 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO6,400 動画:ISO3,200 |
|
オートフォーカス | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) | 静止画:光学2倍 / デジタル×光学10倍 動画:光学2倍 / デジタル×光学10倍 |
|
手ブレ補正 | 外側カメラ | 静止画:光学式 動画:光学式 |
内側カメラ | 静止画:電子式 動画:電子式 |
「Xperia 10 IV」のアウトカメラは、
- 広角
- 超広角
- 望遠
という構成のトリプルカメラになっています。
撮影モードには、
- フォト
- ビデオ
- ナイトモード
- グーグルレンズ
- スローモーション
- マニュアル
- ポートレートセルフィー
- クリエイティブエフェクト
- パノラマ
があり、画面上部にある山のようなマークを押す事で背景ボケ写真を撮ることもできます。
※クリックで拡大できます
実際に撮影してみましたが、これまでのXperiaシリーズ同様に見た目に忠実で基本的には高画質に撮れるものの、実際の見た目よりも若干暗い印象になるのが気になりました。
また、そんなに頻度は高くありませんが、AIの処理が不安定でそこまで暗い雰囲気にはならない場合とすごく暗い雰囲気になる場合があるので注意ですね。
※クリックで拡大できます
画質に関しても最上位「Xperia 1 IV」からはかなり劣るので、「トリプルカメラだから画質もいいんでしょ!?」って感じで購入すると後悔するかもしれません。
※クリックで拡大できます
iPhone SE(第3世代)と比べても画質はワンランク劣る印象です。
※クリックで拡大できます
超広角は不自然な歪みがでる事もなく、かなり綺麗に撮る事ができました。
広角と比べても画質が落ちる事もなく、同じカラーバランスで撮影できるので使いやすいですね。
※クリックで拡大できます
ズームはワンタッチで光学2倍、最大で10倍までのデジタルズームが使えます。
10倍までいってしまうとかなり画質が荒くなりますが、2倍は望遠レンズを使った光学ズームだけあって綺麗で使いやすいと思います。
※クリックで拡大できます
夜の撮影は若干白飛びしやすい印象があるんですが、ザラつきや滲みなどはしっかりと抑えられていて高画質な写真が撮れました。
ただし、超広角にすると一気に画質が荒くなるので夜景を撮影するなら広角一択だと思います。
新たに搭載されたノイズ低減技術がしっかりと機能している印象ですね。
※クリックで拡大できます
料理の写真は、風景と同じく自然なカラーバランスで美味しそうに撮る事ができました。
これだけ高画質に取れればInstagramなどに料理の写真を載せたい人も使いやすいと思います。
※クリックで拡大できます
iPhone SE(第3世代)と比べても「Xperia 10 IV」のほうが格段に美味しそうに撮れているのが確認できます。
※クリックで拡大できます
ポートレートは、ソフトウェアで処理しているのか手前の物とかまでぼかしてしまうので少し違和感のある写真になってしまうのと、白飛びしやすいという特徴があって使い勝手はあまり良くないです。
物撮りと比べると若干画質が粗くなるのも気になりますね。
※クリックで拡大できます
iPhone SE(第3世代)と撮り比べてみましたが、日当たりの良い場所はカメラでは良い環境のはずなんですけど、「Xperia 10 IV」はかなり処理に苦戦しているのがわかります。
iPhone SE(第3世代)と比べても使い勝手は数段劣るので、ポートレート撮影を頻繁に行う人にはおすすめできません。
Xperia 10 IV の良いところ(メリット)
SDカードとイヤホンジャックが使える
appleに始まりGalaxyやGoogleのスマホでもSDカードとイヤホンジャックがなくなり、世界のトレンドではなくなっていく流れになっていますが、「Xperia 10 IV」は、
- SDカード
- イヤホンジャック
の両方に対応しています。
特にイヤホンジャックはライバルの「Galaxy A53」にはないので、「Xperia 10 IV」の大きな特徴となっています。
電池もちがすごく良い
「Xperia 10 IV」には5,000mAhのバッテリーが搭載されていますが、電池持ちはすごく良いです。
試しに充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、24時間経過して電池残量は61%も残っていました。
この電池持ちはミドルスペックスマホとしては間違いなく最強レベル。
ドコモが発売しているミドルスペックスマホの中では過去作を含めても「Xperia 10 IV」より電池持ちの良い機種はないので、「できるだけ電池持ちが良いスマホがほしい」って人におすすめです。
唯一の純粋な日本メーカー
「Xperia 10 IV」は国内メーカーのSONY(ソニー)が開発しているミドルレンジスマホです。
現在活躍しているスマホメーカーは、
- apple(アメリカ)
- Samsung(韓国)
- Google(アメリカ)
- Xiaomi(中国)
- OPPO(中国)
などの海外メーカーが多く、富士通は不定期にしかスマホを開発しておらず、シャープも鴻海(台湾)の資本を受け入れ傘下に入ってしまったため、活躍している純粋な日本メーカーはソニーのみとなってしまいました。
ソニーは日本国内ではブランド力も高く、人気も高いため、「国産スマホがほしい」という人におすすめ。
海外スマホは不安って人は安心して使えると思います。
21:9の縦長デザイン
「Xperia 10 IV」には21:9のワイドディスプレイが採用されています。
動画サイトが対応していれば映画と同じアスペクト比で動画が楽しめるほか、
- マルチウィンドウ
画面を2分割して操作できる - ポップアップウィンドウ
画面の上にもう1つのアプリを重ねて表示&操作が可能 - サイドセンス
ディスプレイの横をダブルタップすると、予め登録しておいたアプリを呼び出せる
など、縦に長い画面を有効活用できる機能がたくさん備わっているので、デザインが気にならない人は使いやすいと思います。
たくさんあるスマホの中でも21:9のディスプレイを採用しているのはXperiaだけなので、縦長画面を使ってみたい人におすすめです。
Xperia 10 IV の悪いところ(デメリット)
顔認証がない
「Xperia 10 IV」の生体認証は指紋認証のみで顔認証がありません。
認証の精度は良くてロック解除失敗はほとんどありませんが、利便性でいえば顔認証があったほうが使いやすいのは間違いないでしょう。
ライバルの「Galaxy A53」は顔と指紋の両方の生体認証が使えるので、ぜひ対応してほしい機能のひとつです。
動作がモッサリしている
「Xperia 10 IV」にはクアルコムのCPU「Snapdragon 695」が搭載されていますが、処理能力は、
- ゲームプレイ時
- 指紋認証時
- WEB検索
などの普段使いでも動作がワンテンポ遅いです。
すごく遅くてストレスってわけではありませんが、やはりハイスペック機のようなサクサク動作する使用感とは異なるので、「ミドルスペックだから」と割り切れる人でないと後悔するかもしれません。
モノラルスピーカー
「Xperia 10 IV」には本体下部にひとつだけ搭載されたモノラルスピーカーが採用されています。
ミドルスペックだとモノラルスピーカーの機種もそれなりにあるものの、6万円というミドルとしては最高レベルの本体価格を考慮すればステレオスピーカーを搭載してほしかったところ。
音質はそれなりに良いものの、明らかにステレオスピーカーと比べると音に深みがないので、スマホのスピーカーで音楽を聴いたり動画を観たりする習慣のある人にはおすすめできません。
コストパフォーマンスが良くない
「Xperia 10 IV」を購入して2週間以上使いましたが、
- 顔認証なし
- 60Hzディスプレイ
- モノラルスピーカー
など、他社メーカーのミドルスペックスマホよりも劣っているスペックが多いにも関わらず、本体価格は64,152円とミドルスペックとしては最高レベルに高いです。
国内では人気のXperiaシリーズなので仕方がないことですが、中華メーカーのスマホであれば4万円くらいのスペックだということを考えるとコストパフォーマンスは良くないでしょう。
国産スマホやXperiaブランドが好きな人向けのスマホだと思います。
Xperia 10 IV の評価と感想まとめ
人気 ★★★★★
処理能力 ★★☆☆☆
写真性能 ★★☆☆☆
動画性能 ★★★☆☆
電池持ち ★★★★★
画面の綺麗さ ★★★☆☆
スピーカー ★★☆☆☆
ココがおすすめ
- 21:9の縦長デザイン
- 電池もちがすごく良い
- カメラ性能が進化した
- SDカードとイヤホンジャックが使える
ココがいまいち
- 顔認証がない
- モノラルスピーカー
- 動作がモッサリしている
- コストパフォーマンスが悪い