国内メーカーの富士通は2020年夏モデルとして最新スマートフォンとなる、
- arrows 5G
- arrows Be4
の2機種を発表しました。
arrows Be4(アローズ ビー フォー)はスペックと価格を下げたスタンダードモデルスマホで、「arrows 5G」は5G回線に対応したハイエンドモデルになっています。
この記事では、「arrows Be4」を実際に使用してカメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
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arrows Be4 のカラーバリエーション
「arrows Be4」のカラーバリエーションは、
- ブラック
- ホワイト
- ゴールド
- パープル
の4色。
ブラック
ホワイト
ゴールド
パープル
arrows Be4 のスペック詳細
arrows Be4 のスペック詳細 | |
CPU | Snapdragon 450 |
外側カメラ | 約1,310万画素 |
内側カメラ | 約810万画素 |
ディスプレイ | 約5.6インチ(2,220×1,080) FHD+ 有機ELディスプレイ |
RAM / ROM | 3GB / 32GB |
SDカード | microSDXC(最大1TB) |
電池容量 | 2,780mAh |
高さ×幅×厚さ | 約147x70x8.9(mm) |
重量 | 約144g |
「arrows Be4」のCPUには「Snapdragon 450」が搭載され、RAMは3GB。
ディスプレイには約5.6インチのフルHDディスプレイが採用され、電池には2,780mAhのバッテリーが搭載されています。
アウトカメラには約1,310万画素の標準カメラが搭載されていて、本体重量は約144gとコンパクトながらMIL規格23項目に準拠した堅牢設計になっているのが特徴ですね。
スペック的にはアウトカメラがスペックアップしている以外はほぼほぼ前作「arrows Be3」と同じなので、最新モデルというよりは「arrows Be3」の価格を下げましたって感じの機種になっています。
技術的な進歩はほとんどないものの、「arrows Be3」よりも1万円も安い23,760円という驚異的な安さを実現しているので、とにかく安いスマホがほしいって人には最適なのかもしれません。
arrows Be4 の便利機能
arrows Be4 の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕:✕ |
赤外線通信 | ✕ |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | ✕ |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IPX5/8 : IP6X |
耐衝撃 | MIL規格23項目準拠 |
スピーカー | モノラル |
生体認証 | 指紋認証センサー |
つづいて便利機能です。
ワンセグが廃止になっている事以外は「arrows Be3」と同じですね。
特徴は、MIL規格23項目に準拠した耐衝撃設計と、防水/防塵がしっかりと最高レベルで対応していること。また、前作に引き続きハンドソープで洗えるというのも大きな魅力のひとつです。
arrows Be4 の特徴と使用レビュー
arrows Be4 のデザインとボタン配置
「arrows Be4」の素材には、高剛性の樹脂材(ガラスフィラー)が採用されていて、背面には上から、
- アウトカメラ
- フラッシュ/ライト
- 指紋センサー/Exlider
- おサイフケータイ
が並んでいて、
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- お知らせLED
- 近接/照度センサー
- 受話口
- インカメラ
が並んでいます。
右側面には左から、
- 音量キー
- 電源キー
が並び、
左側面には「ストラップホール」のみ。
本体上部には「セカンドマイク」と「SIMカードトレイ」。
本体下部には左から、
- イヤホンジャック
- 送話口/マイク
- USB Type-C接続端子
- スピーカー
が並んでいます。
背面の質感はツルツルしていて指紋も目立たない設計になっているので、ケースを使用しなくても使いやすいと思います。
本体が軽くて持ちやすい
「arrows Be4」には約5.6インチのコンパクトなデザインが採用されていて、本体重量も144gと軽くて持ちやすいです。
スマホでも最軽量の部類なので、片手でスマホを操作したいという人におすすめ。
女性でも片手でラクラク操作できると思います。
耐衝撃に優れた堅牢設計
「arrows Be4」は、落としても画面が割れにくい堅牢設計になっていて、米国国防総省が定めた、
- 落下
- 耐衝撃
- 塩水耐久
- 防湿
などの「MIL規格23項目」に準拠しています。
防水/防塵もスマホでは最高レベルの水準になっているので、丈夫なスマホがほしいという人に最適ですね。
操作中の反応が遅くてイライラする
「arrows Be4」に搭載されているCPU「Snapdragon 450」は1年前にスタンダードモデルの主流だったCPUなので、操作中の反応はかなり遅いです。
アプリの起動もネット検索も、文字を打つ時も、ほぼ全ての操作でもっさりとした挙動になるので、そういうのを気にしない人向けの機種ですね。
ゲームはできないというわけではありませんが、カクつく事が多くなると思います。
RAM容量3GBは長期間使用に向かない
「arrows Be4」には、3GBのRAMが搭載されていますが、購入直後でシステムで2.2GBが使用されており、空き容量が約744MBしかないというのは今後使用していく上でかなり不安ですね。
RAMというのは、一時的に情報を記憶しておくメモリーの事で、RAMの空き容量が多いほど一度にたくさんのアプリを起動したり、ネットを開いた際の情報を多く記憶しておく事ができます。
RAMが容量不足になると頻繁にアプリが落ちてしまったり、ネット検索中に強制終了したりするので、長期間の使用には向かない機種だなと感じました。
ハンドソープで洗えるので常に清潔に保てる
「arrows Be4」は、防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP6X)仕様になっていて、家庭にあるハンドソープや液体せっけんなどで洗う事ができます。
実際に洗ってみましたが、ツルツルしていて水を弾くので洗いやすく、手を洗う感覚でスマホも洗えるのがいいですね。
常にスマホを清潔な状態に保てるので、小さいお子さんがいる家庭でも安心してスマホを使えると思います。
Exlider(エクスライダー)が便利で使いやすい
Exlider(エクスライダー)は、指紋センサーをなぞるだけで画面をスライドできる便利機能で、画面を上下に動かしたり、最大で5倍まで文字を拡大する事ができます。
これ、基本的に片手で操作する人にとってはかなり便利な機能で、特に縦に長いページを閲覧するのに便利です。
操作方法も簡単で誰でもすぐに使えるようになると思うので、購入したらぜひ使ってみて下さい。
電池持ちがすごく良い
「arrows Be4」には2,780mAhのバッテリーが搭載されていますが、電池もちはかなり良いと感じました。
例えば、YouTubeで動画を3時間45分、ネット検索を1時間7分、ゲームを1時間9分、音楽を1時間55分使ってもフル充電から45時間以上も使う事ができました。
現在発売しているスマホの中でも電池持ちは最高レベル なので、電池持ちを気にする人には超おすすめです。
※電池持ちの印象には個人差があります
arrows Be4 のカメラ性能レビュー
arrows Be4 のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 標準:約1,310万画素 インカメラ:約810万画素 |
|
センサーサイズ / F値 | 標準:1/3.0インチ / 1.9 インカメラ:1/4.0インチ / 2.0 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO1,600 動画:ISO1,600 |
|
オートフォーカス | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) | 静止画:デジタル8倍 動画:デジタル8倍 |
|
手ブレ補正 | 外側カメラ | 静止画:電子式 動画:電子式 |
内側カメラ | 静止画:電子式 動画:電子式 |
次に「arrows Be4」のカメラのレビューです。
「arrows Be4」のアウトカメラには約1,310万画素のアウトカメラが搭載されていて、撮影モードは、
- 静止画
- 動画
- ポートレート
- Live Auto Zoom
の4種類。
撮影スピードはかなり遅くて、シャッターボタンを押してから次の動作に移れるようになるまでに3秒くらいかかります。
昼間のカメラ性能
※クリックで拡大できます
まずは昼間の写真を撮影してみましたが、かなり綺麗な写真が撮れました。自然な仕上がりになるので、肉眼で「見たまま」の写真が取れる印象です。
次にズーム撮影。
※クリックで拡大できます
「arrows Be4」は、最大で8倍までのデジタルズームに対応しています。
試しに公園の馬の銅像を撮影してみましたが、2倍程度であればほとんど通常撮影と変わらない印象の写真になりますが、最大の8倍までいくとザラつきが目立つ感じですね。
夜のカメラ性能
続いて夜の撮影です。
スタンダードモデルだけあって、やっぱりザラつきや白飛びは目立ちます。
とてもじゃないけど綺麗に撮れるというレベルではないので、夜に撮影が多い人には向きません。
暗い部分はそのまま暗く、明るい部分は白飛びしやすいという特徴があるので、夜のカメラ性能はかなり低いという事を承知の上で購入しましょう。
料理の撮影
次に料理の撮影です。
上の写真は実際に「arrows Be4」で撮影したピザの写真ですが、美味しそうに撮れていますよね。
料理の写真も昼間の撮影と同じく、自然なカラーバランスで「見たまま」の印象に仕上がるので、かなり使いやすい印象を受けました。
試しに店内が薄暗いお店でも撮影してみましたが、
※クリックで拡大できます
しっかりと明るく美味しそうに撮る事ができました。
「arrows Be4」のカメラには見た目よりも鮮やかにするような機能はありませんが、自然な写真が好きな人には使いやすいと思います。
ポートレート撮影
「arrows Be4」のカメラには被写体を強調させて背景をぼかす「ポートレートモード」が搭載されていています。
本体価格を考慮すれば健闘していると思いますが、被写体と背景の境目が不自然になるのと、手に持った「物」までぼかしてしまうので使いにくいですね。
不自然な仕上がりになる事が多いので、こういう背景ボケ写真を綺麗に撮りたい人は、せめて「深度カメラ」を搭載した機種を購入したほうが良いかもしれません。
arrows Be4 のAntutuベンチマークスコア
これは、実際に計測した「arrows Be4」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 8.4.3:91,177
- Geekbench 5.2.0:シングル 151 / マルチ 909
- Geekbench Compute:248
となりました。
Androidスマホのスタンダードモデルとしては最低レベルのスコアになっています。
ゲームはもちろん、カメラの動作や普段の操作も快適とは言えないレベルなので注意して下さい。
arrows Be4 の発売日と本体価格
「arrows Be4 F-41A」の発売日は2020年6月25日で、本体価格は23,760円(税込)。
36回払いにした場合の毎月の請求額は660円で、「スマホおかえしプログラム」には加入できない機種なので注意して下さい。
※本体価格は発売日時点の価格を掲載しています
arrows Be4 の評価と感想まとめ
ココがおすすめ
- 本体価格が超安い
- 軽くて持ちやすい
- 耐衝撃に優れている
- ハンドソープで洗える
- 電池持ちがすごく良い
ココがいまいち
- 操作中の反応がすごく遅い
- カメラの撮影スピードが遅い
- 夜のカメラ性能がすごく低い
- RAM容量3GBで長期使用に向かない