今回は、ドコモが2016~17年冬春モデルとして発表したスマホ「arrows NX F-01J」のレビューです。
「arrows NX F-01J」は、国内メーカーの富士通が販売するスマホ。
2016夏モデルでは「arrows SV F-03H」というスペックを抑えた機種を発表していたので、2016~17年冬春モデルではなかなかの高スペックスマホの発表となりました。
富士通のフラッグシップモデルは、かなり高スペックで攻める印象がありましたが、今回はそこまでではありません。
今後はミドルスペックスマホに注力していくのかもしれませんね。
ドコモ arrows NX F-01Jのスペックとカラーバリエーション
「arrows NX F-01J」のカラーバリエーションは3色で、
・カッパー
・ブラック
・ホワイト
となっています。
カッパー
ブラック
ホワイト
arrows NX F-01Jのスペック詳細
arrows NX F-01Jのスペック詳細 | |
---|---|
CPU | Snapdragon 625 |
外側カメラ画素数 | 約2,300万画素 |
内側カメラ画素数 | 約500万画素 |
ディスプレイ | 約5.5インチ フルHD(1,920×1,080) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
SDカード | microSDXC(最大256GB) |
電池容量 | 2,850mAh |
連続通話時間 | 約1,000分 |
連続待受時間(LTE) | 約560時間 |
通信速度(最大) | 262.5Mbps |
高さ×幅×厚さ | 156×75×7.7(mm) |
重量 | 約170g |
CPUはクアルコムの「Snapdragon 625」。
ディスプレイは約5.5インチで解像度はフルHD、RAMが3GB。
外側カメラは約2,300万画素という事で、ドコモの2016~17年冬春モデルとしてはハイスペックスマホという事になります。
カメラやディスプレイなどしっかりと作られているので、「Snapdragon 820」を搭載しちゃえばいいのにって思ってしまいますね。
arrows NX F-01Jの機能&サービス
「arrows NX F-01J」は、
・おサイフケータイ
・防水/防塵
・ワンセグ/フルセグ
などの機能が全て使える機種。
また、防水/防塵の保護等級も、防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)となっていて、水没に対する保護機能では、連続的に水中に置いても有害な影響がないという最高ランクの防水性能となっています。
ドコモ arrows NX F-01Jのベンチマークスコア
Source by Geekbench
これは「arrows NX F-01J」のGeekbenchでのベンチマークスコアですが、シングルスコア平均が「823」で、マルチスコアが「3,053」となっています。
シングルスコアのスコアの低さが目立ちますが、マルチスコアのほうは「Snapdragon 820」を搭載している「Xperia XZ」よりもやや低い程度に収まっているので、なかなかのパフォーマンスだという事がわかります。
arrows SV F-03Hとarrows NX F-01Jのスペック比較
arrows SV F-03H | arrows NX F-01J | |
---|---|---|
CPU | Snapdragon 410 | Snapdragon 625 |
外側カメラ画素数 | 約1,310万画素 | 約2,300万画素 |
内側カメラ画素数 | 約500万画素 | 約500万画素 |
ディスプレイ | 約5.0インチ HD(1,280×720) | 約5.5インチ フルHD(1,920×1,080) |
RAM | 2GB | 3GB |
ROM | 16GB | 32GB |
SDカード | microSDXC(最大200GB) | microSDXC(最大256GB) |
電池容量 | 2,580mAh | 2,850mAh |
連続通話時間 | 約770分 | 約1,000分 |
連続待受時間(LTE) | 約640時間 | 約560時間 |
通信速度(最大) | 150Mbps | 262.5Mbps |
高さ×幅×厚さ | 144×72×7.7(mm) | 156×75×7.7(mm) |
重量 | 約140g | 約170g |
2016年夏モデルの「arrows SV F-03H」と「arrows NX F-01J」を比較すると、かなりスペックアップしている事がわかりますね。
スペックが同じなのは内側カメラ画素数くらいなので、スペックだけで判断するのであれば間違いなく「arrows NX F-01J」のほうが優れているといえます。
ドコモ arrows NX F-01Jの価格
「arrows NX F-01J」の本体価格は93,312円(税込)です。
この93,312円を一括で支払う人はあまりいないので、24回払いの分割にする人がほとんどですが、実際に支払う金額はここから「月々サポート」という割引きを引いた金額となります。
シェアパック10~30、ウルトラシェアパック50・100、データM・Lパック、ウルトラデータL・LLパックの実質負担金額
のりかえ契約(MNP) | 新規契約 | 機種変更 | |
---|---|---|---|
本体価格 | 93,312円(3,888円×24) | 93,312円(3,888円×24) | 93,312円(3,888円×24) |
月々サポート | -66,744円(-2,781円×24) | -50,544円(-2,106円×24) | -55,728円(-2,322円×24) |
実質負担金額 | 26,568円(1,107円×24) | 42,768円(1,782円×24) | 37,584円(1,566円×24) |
シェアパック5、データSパックの実質負担金額
のりかえ契約(MNP) | 新規契約 | 機種変更 | |
---|---|---|---|
本体価格 | 93,312円(3,888円×24) | 93,312円(3,888円×24) | 93,312円(3,888円×24) |
月々サポート | -66,744円(-2,781円×24) | -40,176円(-1,674円×24) | -45,360円(-1,890円×24) |
実質負担金額 | 26,568円(1,107円×24) | 53,136円(2,214円×24) | 47,952円(1,998円×24) |
※↑の価格は2016年12月現在のものです。
時期によって「月々サポート」の割引金額と本体価格は変わるので、参考程度にして下さい。
ドコモ arrows NX F-01Jのカメラ性能
今ではスマホの重要な機能となった「カメラ」。
あまり使わないから処理性能はそこまで求めていないけど、カメラ性能はできるだけ良いほうがいいって人もけっこういますよね。
ここでは、そんなカメラの性能や特徴などをまとめたいと思います。
有効画素数約2300万画素広角カメラ
景色や人物がより広い範囲で撮れる有効画素数約2300万画素広角カメラを搭載。
画素数がアップし、焦点距離も23mmとさらに広角になることで、風景や人数の多い写真をよりワイドに撮影できます。
0.6秒の高速カメラ起動
カメラの起動からシャッターまで約0.6秒で撮影する事ができます。
高速ハイブリッドオートフォーカス
富士通独自の「コントラストオートフォーカス)」に「位相差AF」が加わり、「高速ハイブリッドオートフォーカス」が実現しました。
動画手ブレ補正
「動画手ブレ補正」機能搭載なので、動きの速い被写体でも、手ブレの少ない鮮明な動画撮影が行えます。
ドコモ arrows NX F-01Jの特徴
スマホにはスペックだけでなく各メーカーの特徴もあり、そのメーカーにしかない機能やこだわりなどもあったりします。
スペックや性能面にそこまでこだわりがない人は、こういった特徴で機種を選ぶのも良いかもしれませんね。
約5.5インチフルHDディスプレイ
「arrows NX F-01J」では、色再現性がさらにアップしたフルHDディスプレイを採用。
虹彩認証
富士通機種の大きな特徴である「虹彩認証」は、画面を見るだけで赤外線カメラが虹彩パターンを照合し、瞬時に画面ロックを解除します。
「ONKYO」の監修によるオーディオ
「arrows NX F-01J」では、国内の歴史ある音響機器メーカー「ONKYO」監修による、高品質ハイレゾ音源を楽しむ事ができます。
スーパークリアモード
「スーパークリアモード」搭載により、周囲の明るさを検知し、直射日光の下でも画面が見やすいように明るさを調整します。
「持ってる間ON」と「ふせたらサウンドオフ」
「持ってる間ON」機能により、本体の傾きや揺れ、視線などを検知し、本体を持っている間は常にON状態を保ちます。
また、着信音やアラーム音をすぐ止めたいときに、本体を裏返すだけで、音やバイブをOFFにすることができる「ふせたらサウンドオフ」も搭載。
ブルーライトカットモード
「ブルーライトカットモード」により、液晶画面から発せられるブルーライトを約30%カットします。
ドコモ arrows NX F-01Jの評価と感想
「arrows NX F-01J」は、ハイスペックよりなミドルスペックって感じでしょうか。
搭載されるCPUも、かなり健闘している「Snapdragon 625」を搭載し、RAMやカメラ、ディスプレイも「Xperia XZ」と比べても、ほぼ同等。
最高レベルの処理性能とはいかないものの、3Dゲームや処理が多いアプリなどを使う習慣がある人も、そこそこ快適に使えるスマホと言って良いでしょう。
ただし、ハイスペックは「Xperia XZ」、ミドルスペックは「MONO MO-01J」が2016~17年冬春モデルとして発売する中、尖った性能がないので話題性が薄いのが苦しいところでしょうか。