SONY(ソニー)はドコモの2022年春夏モデルとして、
- Xperia 1 IV
- Xperia 10 IV
- Xperia Ace III
の3機種を発表しました。
「Xperia 1 IV」は上記の3機種の中でも処理能力とカメラ性能が1番高いハイエンドモデルですね。
この記事では「Xperia 1 IV」を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
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Xperia 1 IV の発売日と本体価格
ドコモ版 Xperia 1 IV の発売日と本体価格
ドコモ版「Xperia 1 IV」の発売日は2022年6月3日で、本体価格は税込みで190,872円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ドコモでは24回払いにして「いつでもカエドキプログラム」に加入する事で最安で110,352円になりますが、「いつでもカエドキプログラム」は特典の利用時に購入した本体を2年後にドコモに返却する必要があるので注意して下さい。
au版 Xperia 1 IV の発売日と本体価格
au版「Xperia 1 IV」の発売日は2022年6月3日で、本体価格は税込みで192,930円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
auでは24回払いにして「スマホトクするプログラム」を利用すれば最安で111,090円で購入する事ができますが、「スマホトクするプログラム」は特典の利用時に購入した本体を2年後にauに返却する必要があるので注意して下さい
ソフトバンク版 Xperia 1 IV の発売日と本体価格
ソフトバンク版「Xperia 1 IV」の発売日は2022年6月3日で、本体価格は税込みで199,440円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ソフトバンクでは48回払いにして「トクするサポート+」を利用すれば最安で99,720円にする事ができますが、「トクするサポート+」は特典の利用時に購入した本体をソフトバンクに返却する必要があるので注意して下さい。
Xperia 1 IV のカラーバリエーション
「Xperia 1 IV」のカラーバリエーションは、
- ブラック
- アイスホワイト
- パープル
の3色です。
ブラック
アイスホワイト
パープル
Xperia 1 IV の外観とデザイン
「Xperia 1 IV」にはサラサラした質感の高耐久ガラス「Glass Victus」が採用されていて、背面には左上に、
- フラッシュ/フォトライト
- RGB-IRセンサー
- 超広角カメラ
- 広角カメラ
- 3D iToFセンサー
- 望遠カメラ
が並んでいて、本体上部カメラの横に「おサイフケータイ」があります。
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- フロントカメラ
- 受話口/スピーカー
- 近接/照度センサー
- 通知LED
が並んでいて、画面下部にもスピーカーがあります。
右側面には上から
- 音量キー/ズームキー
- 電源キー/指紋センサー
- シャッターキー
があり、
左側面には何もありません。
本体上部には「イヤホンジャック」と「セカンドマイク」。
本体下部には左から、
- USB Type-C接続端子
- 送話口/マイク
- SIMカードトレイ
が並んでいます。
Xperia 1 IV のスペック詳細
Xperia 1 IV | Xperia 1 III | |
CPU | Snapdragon 8 Gen1 | Snapdragon 888 |
外側カメラ | 約1,220万画素:広角 約1,220万画素:超広角 約1,220万画素:望遠 |
約1,220万画素:広角 約1,220万画素:超広角 約1,220万画素:望遠 |
内側カメラ | 約1,220万画素 | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約6.5インチ 4K 120Hz 有機ELディスプレイ |
約6.5インチ 4K 120Hz 有機ELディスプレイ |
RAM | 12GB | 12GB |
ROM | 256GB | 256GB |
SDカード | microSDXC(最大1TB) | microSDXC(最大1TB) |
電池容量 | 5,000mAh | 4,500mAh |
高さ×幅×厚さ | 約165x71x8.2(mm) | 約165x71x8.2(mm) |
重さ | 約187g | 約188g |
「Xperia 1 IV」にはクアルコムの最新CPU「Snapdragon 8 Gen1」が搭載され、RAMは12GB。
アウトカメラは、
- 広角
- 超広角
- 望遠
と前作「Xperia 1 III」と構成は同じですが、望遠カメラの焦点距離が「Xperia 1 III」の70mm/105mmから85/125mmになり、光学ズームにも対応。また、これまで広角カメラしか対応していなかった120fpsの高速読み出しセンサーが3つのカメラ全てに対応しています。
ディスプレイにはキャリアスマホでは最高画質の4K有機ELディスプレイが採用されていて、電池容量は5,000mAh。
ROMは256GBのモデルが用意されていて、本体サイズは「Xperia 1 III」と同じですが、「Xperia 1 IV」のほうが本体重量が1g軽くなっています。
Xperia 1 IV のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「Xperia 1 IV」のベンチマークスコアですが、
- antutu 9.3.2:788,214
- Geekbench 5.4.4:シングル 1,168 / マルチ 3,424
になりました。
同じCPUを搭載した「Galaxy S22 Ultra」と比べるとGeekbenchのほうはそこまで変わりませんが、antutuは20%近く低いスコアになっています。
発熱を抑えるためにメーカー側で性能を抑えている可能性が高いですね。
このスコアでもゲームを含む全ての動作はサクサク操作できますが、「処理能力はなるべく高いほうが良い」って人は注意して下さい。
Xperia 1 IV の電池もち
「Xperia 1 IV」には5,000mAhのバッテリーが搭載されていますが、電池持ちはあまり良くないです。
試しに充電して100%の状態からリフレッシュレート120Hzで
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、12時間経過して29%、そのままさらに12時間放置して24%になっていました。
この電池持ちは他社のハイエンドスマホと比べるとほぼ同等レベル。
ゲームと動画を含んで約8時間使っても1日以上はしっかりともっているので、処理能力や画面解像度を考慮すれば健闘していると思いますが、電池持ちにこだわりがある人は注意して下さい。
Xperia 1 IV の便利機能
Xperia 1 IV の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕:✕ |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 |
イヤホンジャック | 〇 |
防水:防塵 | IP68 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
「Xperia 1 IV」の機能面では、
- テザリング
- おサイフケータイ
- ワイヤレス充電
- ハイレゾ
- イヤホンジャック
- 防水:防塵
には対応していますが、
- ワンセグ:フルセグ
- 顔認証
には対応していません。
なぜだかXperiaは頑なに顔認証だけは搭載しませんが、19万もするんだから顔認証くらいつけてほしいところ。
指紋認証も精度は良いものの、認証スピードが遅かったりするので、高級スマホの自覚をもってこういうところも手を抜かないでほしいと思いました。
Xperia 1 IV のカメラレビュー
Xperia 1 IV のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 広角カメラ:約1,220万画素 超広角カメラ:約1,220万画素 望遠カメラ:約1,220万画素 内側カメラ:約1,220万画素 |
|
センサーサイズ / F値 | 広角カメラ:1/1.7インチ / 1.7 超広角カメラ:1/2.5インチ / 2.2 望遠カメラ:1/3.5インチ / 2.3 内側カメラ:1/2.9インチ / 2.0 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO6,400 動画:ISO3,200 |
|
オートフォーカス | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) | 静止画:光学5.2倍 / デジタル×光学15.6倍 動画:光学5.2倍 / デジタル×光学15.6倍 |
|
手ブレ補正 | 外側カメラ | 静止画:光学式 動画:光学式 |
内側カメラ | 静止画:電子式 動画:電子式 |
「Xperia 1 IV」のアウトカメラは、
- 広角
- 超広角
- 望遠
という構成のトリプルカメラになっていて、3D iToFセンサーもついています。
撮影モードには、
- ベーシックモード
- オートモード
- プログラムオート
- シャッタースピード優先
- マニュアル露出
があり、予め登録しておいた設定を呼び出して使う事もできます。
※クリックで拡大できます
実際に撮影してみましたが、ハイエンドXperiaは昔から見たままにかなり近い写真になるような調整になっていましたが、今作でもその特徴は継続。
自然で超高画質な写真が撮れました。
驚いたのは、花の写真が実際の雰囲気よりも少し鮮やかになるように調整されていた事。
※クリックで拡大できます
「Galaxy S22 Ultra」が今作はかなり見たままに近い雰囲気になるように調整されているので、去年までは逆だったのになって感じるほど味付けが入れ替わっていました。
風景は見たままの写真になるんですけど、物撮りなんかは花以外にもこういう調整がされているかもしれません。
※クリックで拡大できます
超広角は不自然な歪みがでる事もなく、かなり綺麗に撮る事ができました。
広角と比べても画質が落ちる事もなく、同じカラーバランスで撮影できるので使いやすいですね。
※クリックで拡大できます
ズームは3.5倍から5.2倍がシームレスで変更できる光学ズームで、最大で15.6倍までできるっていう今作の目玉的な望遠カメラで、基本的には高画質な写真が撮れますが、ライバル機と比べて高画質なのかと言われれば微妙。
※クリックで拡大できます
3.5倍も5.2倍も光学ズームなので劣化のない写真が撮れるはずですが、実際にはデジタルズームを使ったGalaxyのほうが綺麗に撮れました。
シームレス光学ズームは画期的ですが、望遠に関しては他社も力を入れている部分なのでかなり物足りない印象を受けますね。
※クリックで拡大できます
夜の撮影は若干白飛びしやすい印象があるんですが、ザラつきや滲みなどはしっかりと抑えられていて高画質な写真が撮れました。
超広角にしたら画質が落ちるなんて事もないので使いやすいと思います。
※クリックで拡大できます
前作に比べると明るく撮影できるようになって更に進化している印象ですが、若干看板の処理とかが甘くて最高レベルとまではいかないですね。
※クリックで拡大できます
料理の写真は完全に見たままってよりは自然なカラーバランスに明るさをプラスしたような調整になっていて、明るく美味しそうに撮れるので使いやすかったです。
※クリックで拡大できます
ポートレートは、ソニー独自の瞳オートフォーカスがしっかりと機能していて、高画質な写真が撮れました。
美肌効果もついているので使いやすいと思います。
Xperia 1 IV の良いところ(メリット)
最強のディスプレイ
「Xperia 1 IV」にはリフレッシュレート120Hz、タッチサンプリングレート240Hzの4K有機ELディスプレイが採用されていて、2021年に引き続き最強のディスプレイを誇ります。
キャリアスマホの中でも4K映像が楽しめるスマホはハイエンドXperiaだけなので、スマホで映画や動画を高画質で観たいって人におすすめです。
スピーカー性能が良い
「Xperia 1 IV」のスピーカーは、ディスプレイの上下にスピーカーがついたステレオ仕様ですが、音質はすごく良いです。
他のスマホとは違って、本体の奥の方から聞こえてくるような深みのある音なんですよね。
設定では立体的な音を楽しめる「Dolby Sound」に加え、ライブステージ最前列にいるかのような臨場感を楽しめる「360 Reality Audio」にも対応しているので、スピーカーで音楽を聴く人や大迫力の音質を楽しみたい人におすすめです。
電池持ちが良くなった
「Xperia 1 IV」には5,000mAhのバッテリーが搭載されていて、ハイエンドスマホとしては平均的な電池持ちなんですが、前作「Xperia 1 III」の電池持ちがかなり悪かったので、それと比べればかなり改善しました。
試しに充電して100%の状態からリフレッシュレート120Hzで
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、12時間経過して29%、そのままさらに12時間放置して24%になっていました。
「Xperia 1 III」は1日もたないレベルだったので、かなり使いやすくなったと思います。
カメラのプロモードが充実
「Xperia 1 IV」には、通常のカメラアプリ「Photography Pro」のほかに、
- Videography Pro
- Cinematography Pro
という2つの撮影モードが用意されています。
ソニーの一眼カメラαシリーズの操作画面を踏襲しているので、一眼カメラが好きな人やカメラの知識がある人はかなり楽しいんじゃないでしょうか。
Xperia 1 IV の悪いところ(デメリット)
顔認証がない
「Xperia 1 IV」の生体認証には指紋認証のみが採用されています。
認証の精度は良くてロック解除失敗なんて事はほとんどないんですけど、今では4万円台のスマホにさえ顔と指紋の両方の生体認証が搭載された機種が多い中、19万円のハイエンドモデルで指紋認証のみっていうのは正直物足りないです。
認証スピードも遅いので、最高級スマホの自覚をもってこういうところも手を抜かないでほしいと思いました。
本体価格が高すぎる
「Xperia 1 IV」のドコモ版の本体価格は税込みで190,872円です。
円安の影響もあるとは思いますが、それでもGalaxyのような小型モデルも用意されていない中、スマホ1台で19万円はいくらなんでも高すぎます。
購入する場合は「いつでもカエドキプログラム」などの割引を使って、少しでも実質負担額を下げたいところです・・・。
光学ズームの画質がいまいち
※クリックで拡大できます
「Xperia 1 IV」には85mmから125mmまでをシームレスで変更できるシリーズ初の望遠光学カメラが搭載されていますが、実際の画質はいまいちです。
シームレス光学ズームは画期的ですが、望遠に関しては他社も力を入れている部分なのでかなり物足りない印象ですね。
発熱で一部機能が制限される
「Xperia 1 IV」は同じCPUを搭載した「Galaxy S22 Ultra」と比べても発熱しやすく、またそれによって、
- リフレッシュレートが60Hzになる
- 処理能力が落とされる
- カメラが強制終了する
など、一部機能が制限されます。
細々したデメリットはあるものの、個人的にはその全てを凌駕するほどこの発熱に関してはデメリットが大きいと感じたので、購入する場合は注意して下さい。
Xperia 1 IV の評価と感想まとめ
人気 ★★★☆☆
処理能力 ★★★★☆
写真性能 ★★★★☆
動画性能 ★★★★☆
電池持ち ★★★☆☆
画面の綺麗さ ★★★★★
スピーカー ★★★★★
ココがおすすめ
- 最強のディスプレイ
- 電池持ちが改善した
- スピーカー性能が良い
- カメラのプロモードが充実
ココがいまいち
- 顔認証がない
- 本体価格が高すぎる
- 光学ズームの画質がいまいち
- 発熱で一部機能が制限される