ついにこの時が来ましたね。
「貞子vs伽椰子」
ちなみに読み方は貞子(さだこ)と伽椰子(かやこ)です。
日本が世界に誇れる一流の文化であるホラー。
アクション映画とかでは、予算の関係やらCGの技術とやらで日本映画はハリウッドに勝てないなんて言われてますけど、ホラー映画は違います。
独特の雰囲気にゾッとするような描写。
ハリウッドでリメイクされる事もあるけど、やっぱり日本の本家のほうが数倍怖い!
そんな日本のホラー映画の中でも、二大巨頭と言っても過言ではない貞子(リング)と伽椰子(呪怨)が激突するっていうじゃないですか!
これは観ないわけにはいかない。
プロレスで例えるなら、
馬場vs猪木
もうね。
今から公開が待ち遠しいわけですが、「リング」も「呪怨」もシリーズ作品が多いので、よくわかっていない人の為の「貞子vs伽椰子」を100%楽しむ方法を紹介します。
リング(貞子)の歴史
「貞子vs伽椰子」で登場する「貞子」は、1991年に発売された鈴木光司さんの小説「リング」の登場人物です。
1995年には続編の「らせん」が発売され、両作のヒットを受け、ついに1998年に映画「リング」/「らせん」が同時公開されました。
その後も、小説シリーズや映画の続編が公開されていきますが、年表として見るとこんな感じ↓
1991年 小説「リング」刊行
1995年 続編小説「らせん」刊行
1998年 映画「リング」/「らせん」同時公開
1998年 続編小説「ループ」刊行
1999年 続編映画「リング2」公開
1999年 続編小説「バースデイ」刊行
2000年 ハリウッドリメイク版映画「ザ・リング」公開
2002年 続編映画「リング0 バースデイ」公開
2005年 ハリウッドリメイク版映画「ザ・リング2」公開
2012年 続編映画「貞子3D」公開
2012年 続編小説「エス」刊行
2013年 続編小説「タイド」
2013年 続編映画「貞子3D 2」公開
こーんなに続編小説や映画が発表されているわけですが、ぶっちゃけ1番最初の「リング」だけしっかり把握していれば問題なく「貞子vs伽椰子」を楽しむ事ができます。
本当はミステリー色の強かった「リング」
原作小説「リング」は「ミステリーホラー小説」というジャンルですが、かなりミステリー色の強いものでした。
それを映画化するにあたって、中田秀夫監督がホラーよりに作ったのが映画版「リング」で、ここに登場する貞子が「怖い!」という事で爆発的な人気になったんですね。
当時、同時上映された「リング」の続編、飯田譲治監督の「らせん」では、「リング」とは異なり原作に忠実なミステリー色の強い作品にしていた為に人気が出ず、翌年には「らせん」の展開を一切無視したホラーよりの続編映画「リング2」が公開されました。
こんな感じなので、原作や映画の続編を見れば見るほど作品のホラー色は薄れていきます。
ミステリーとしてはかなり面白いと思いますが、「ホラーを見るぞ!」って感じで原作を読んでしまうとかなりガッカリするでしょう。
だって、
「リング」の原作に貞子のオバケ出てこないもん!
「貞子vs伽椰子」の貞子は初期バージョンか
原作では、新作が出るたびに前作を否定し、またそのたびに「幽霊」や「呪い」というホラー色から遠ざかっていく「リング」シリーズですが、一方で1作目の映画「リング」のホラー色あふれる「貞子」の人気は止まりません。
ハリウッドリメイク版映画「ザ・リング」ではモンスターのような顔にされたり、最近の「貞子3D」では容姿さえモンスターにされたり・・・。
もうね。
「貞子3D」なんてひどいもんだった。
「3D」ありきの演出で、キレイだったりビックリはするんだけど、ちょっとしたテーマパークのアトラクションみたいになってんの。
主人公とか普通に貞子と戦うようになっちゃうし、
あれ?これバイオハザードかな?
って感じ。
私なんて戦闘シーンで爆笑する場面もあったからね!
でも、今回は相手が正統派オバケの「伽椰子」だけに、昔のような怖い「貞子」を期待してる。
テーマも「呪い」ですからね。
映画「リング」シリーズを無料で全て観る方法
映画「貞子vs伽椰子」を観る前に、過去の「リング」シリーズを全て観たいという人は「Hulu」がおすすめ。
2週間の無料期間があって、過去の「リング」シリーズも全て揃っているので、2週間以内に全部観ちゃって、それからアレをアレすればお金をかけずに過去の「リング」シリーズを全てチェックする事も可能です。
映画「リング」のあらすじ
見たら1週間後に死ぬ「呪いのビデオ」
都市伝説の取材をしていたテレビ局のディレクターである浅川玲子は、自分の姪が死んだ同時刻にその友人の男女3人も死んでいる事に気づく。
玲子は、彼らが1週間前に伊豆の貸し別荘に宿泊していた事、そしてその時に「呪いのビデオ」を観ていた事を知ります。
同じ貸し別荘を訪れた玲子は、そこで貸出されていた不審なビデオを見てしまい、そのビデオが「呪いのビデオ」だと悟る。
困った玲子は、離婚した元夫で超能力者である高山竜司に相談を持ちかける。
竜司はビデオの内容を実際に確認して、映像に写っていた新聞記事から、これが過去に伊豆大島の噴火を予知したとされる超能力者「山村志津子」に関係したものであることを突きとめる。
玲子と竜司は伊豆大島へと向かい、宿泊先で「山村志津子」の従兄弟である老人、山村敬と出会う。
詳しい話を聞こうとして拒まれるが、竜司が超能力を用いて過去の光景を幻視し、志津子の娘である「山村貞子」の存在、そして「山村貞子」は念じるだけで人を殺せる超能力があった事を知る。
「呪いのビデオ」は、既に死んでいるであろう「山村貞子」が作り出したもの。
また、「山村貞子」の遺体を見つけ出してやる事が、呪いを解くカギになると考えた玲子と竜司は、一連の発端である伊豆の貸し別荘に向かう。
貸し別荘に到着した2人は、その床下からビデオの映像に登場した古井戸を発見。
竜司が超能力を用いて過去の光景を幻視し、「山村貞子」は父親によって井戸に突き落とされ、井戸の中で最期を迎えた事を知る。
玲子と竜司は、井戸の水を必死に掻き出し、ついに井戸の底から貞子の白骨死体を見つけ出す。
直後、玲子が「呪いのビデオ」を観てから1週間の期限が経過したが、生き残っている事から「呪いは解かれた」と解釈し、2人は胸を撫で下ろす。
翌日、「呪いのビデオ」を見てからちょうど1週間を迎えた竜司は、自宅のテレビの前にいた。
すると、突然テレビが映りだし、そこには「呪いのビデオ」に登場した古井戸から這い上がってくる「貞子」の姿が。
徐々に近づいてくる映像の中の「貞子」は、ついにはテレビ画面を抜け出し竜司の目の前に・・・。
呪怨(伽椰子)の歴史
「貞子vs伽椰子」で登場する「伽椰子」は、1999年に発売された清水崇監督のオリジナルビデオ「呪怨」の登場人物です。
「呪怨」シリーズの始まりは、1998年に清水崇監督がまだ無名の頃に作ったテレビ番組「学校の怪談G」の中の短編「4444444444」と「片隅」。
その後、1999年にオリジナルビデオ「呪怨」、2000年にオリジナルビデオ「呪怨2」を発売。
「呪怨」、「呪怨2」共にまったく売れなかったものの、徐々に口コミで「怖い」と評判になり、2003年に公開された「呪怨 劇場版」で大ヒットを果たします。
その後も、「呪怨」シリーズは続いていきますが、年表で見るとこんな感じ↓
1998年 「4444444444」/「片隅」放映
1999年 オリジナルビデオ「呪怨」発売
2000年 オリジナルビデオ「呪怨2」を発売
2003年 映画「呪怨 劇場版」公開
2003年 小説「呪怨」刊行
2003年 映画「呪怨2 劇場版」公開
2003年 小説「呪怨2」刊行
2005年 ハリウッドリメイク版映画「THE JUON/呪怨」公開
2005年 小説「THE JUON/呪怨」刊行
2006年 ハリウッドリメイク版続編映画「呪怨 パンデミック」公開
2007年 小説「呪怨 パンデミック」刊行
2009年 映画「呪怨 白い老女」/「呪怨 黒い少女」同時公開
2014年 映画「呪怨 終わりの始まり」公開
2014年 小説「呪怨 終わりの始まり」刊行
2015年 映画「呪怨 ザ・ファイナル」公開
2015年 小説「呪怨 ザ・ファイナル」刊行
特徴としては、「リング」シリーズが原作小説を元に映画化されたものだったのに対し、「呪怨」シリーズは映像が先に作られ、そのヒットを受けて小説化という違いがあります。
清水崇監督作品は2006年まで
「呪怨」の生みの親である清水崇氏が監督を手掛けたのは2006年公開の「呪怨 パンデミック」まで。
その後の作品は、監督や脚本が変わった別ストーリーとリブート作品なんですが、「呪怨 終わりの始まり」とか「呪怨 ザ・ファイナル」なんて、まあひどいもんです。
リブート作品っていうのは、新たに一から仕切り直すみたいな意味なんですけど、まあ監督が変わるとここまで変わるかって感じ。
ただし、
「呪怨 白い老女」だけは怖い。
清水崇監督の手を離れた作品の中で、唯一清水作品並みに怖いのが「呪怨 白い老女」。
これだけはガチ。本当に怖いので、観た事ない人はチェックしてみるといいかも。
ちなみに、「貞子vs伽椰子」を観る前に抑えておきたいシリーズ作品は、
・オリジナルビデオ「呪怨」
・オリジナルビデオ「呪怨2」
・映画「呪怨 劇場版」
・映画「THE JUON/呪怨」
です。
この4作品が「呪怨」シリーズの核の部分で、その他の作品ははリメイクしたり監督が変わったりしていて徐々に面白さも設定もグダグダになっていくので、過去作で設定を理解して「貞子vs伽椰子」を楽しみたい場合は、この4作品をチェックしておくのがおすすめです。
特に「THE JUON/呪怨」は、時系列がバラバラで理解しづかった「呪怨」シリーズが、かなりわかりやすく整理されていて見やすいです。
内容的には「呪怨」シリーズの総集編なので、新しいストーリーではありませんが、それまでの「呪怨」シリーズを観て流れがよくわからなかった人にはおすすめ。
「呪怨」シリーズを無料で観る方法
残念ながら「呪怨」シリーズを全て揃えている動画サイトはありませんでした。
っていうか、シリーズ作がゼンゼンない。
なんか特別な力が働いてそうですが、その中でも「dTV」が「呪怨 劇場版」、「呪怨2 劇場版」、「THE JUON/呪怨」が観れてお得でした。
こちらは31日間の無料期間があるので、今後利用しないのであれば退会してしまえば↑の3作品だけでも無料で観る事ができます。
「呪怨」シリーズのあらすじ
入ったら死んでしまう「呪われた家」
「佐伯伽椰子」は大学時代に同級生の小林俊介に片思いをしていた。
思い込みの強い「伽椰子」は、当時から大学ノートにその思いを狂信的に書き込むストーカーだった。
ある日、自分の息子「俊雄」が通う小学校の担任教師が小林俊介だという事に気づき、当時の思いが再燃し、より狂信的に大学ノートに思いを書き込むようになっていく。
ちょうどその頃、「伽椰子」の夫である「佐伯剛雄」は、医師から「乏精子症」であるという診断を受けたばかりだった。
剛雄は、「伽椰子」の大学ノートを偶然見てしまったことから、俊雄の「俊」は俊介の「俊」ではないか、俊雄の父親が小林ではないかと疑い、嫉妬に狂うようになる。
嫉妬に狂って暴力を振るうようになっていた「剛雄」は、ある日、ついに伽椰子を惨殺し2階の屋根裏に放置。
その後、「俊雄」は行方不明に。
「剛雄」は、数日後に変死体で発見されるが、以後、佐伯家は入ったら死んでしまう「呪われた家」となってしまう。
「貞子vs伽椰子」はエイプリルフールのネタだった
「貞子vs伽椰子」は最初は2015年のエイプリルフールのネタだったという話は有名ですよね。
↑の画像はその時のポスターですが、黄色い文字だけを読むと「映プリルフール」となる事がわかります。
その時の反響があまりにも大きかった為に、ついには映画会社の枠を超え、実際に映画化となったわけですが、見どころはと言えばズバリ「純粋なホラー映画として成立するのか」です。
ホラーかパロディか
予告編を見る限りではホラー路線っぽいですけどね。
こんなもんね。
1歩間違えば、すぐにパロディ化してしまうわけですよ。
まあ、それでもたぶん楽しいけど・・・。
まとめ
という事で、今から「貞子vs伽椰子」が楽しみでしょうがないわけですが、私は事前に過去作全て観てやりましたよ!
もうね。
両者、人気が先行して新作が出るたびにグダグダになってきたわけですが、日本を代表する2人だけに、すごく良い締めくくり方だと思います。
最後はね、
お祭り騒ぎでいきましょう!
普通に「貞子vs伽椰子2」がきたらウケるけど。
ちなみに、文庫本は1ヵ月も早く発売しました・・・。
でもさあ、やっぱりこんな超大物対決は映像で観なきゃね!