ソニーは、2016年9月1にドイツのベルリンで行われた「IFA 2016」にて、新フラッグシップスマートフォン「Xperia XZ」を発表。
海外では、すでに発売されている機種ですが、今回ソフトバンクが2016~17年冬春モデルとして発表したのを皮切りに、日本でも続々と発売に向けて動いていく事が予想されます。
そこで、今回は「Xperia XZ」を本格的にレビューしてみたいと思います。
Xperia XZのスペックとカラーバリエーション
「Xperia XZ」のカラーバリエーションは4色で、
・ミネラルブラック
・プラチナ
・フォレストブルー
・ディープピンク
となっています。
ミネラルブラック
プラチナ
フォレストブルー
ディープピンク
Xperia XZのスペック詳細
Xperia XZのスペック詳細 | |
---|---|
CPU | Snapdragon 820 |
外側カメラ画素数 | 約2,300万画素 |
内側カメラ画素数 | 約1,320万画素 |
ディスプレイ | 約5.2インチ フルHD(1,920×1,080) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
SDカード | microSDXC(最大256GB) |
電池容量 | 2,900mAh |
高さ×幅×厚さ | 146×72×8.1(mm) |
重量 | 約161g |
CPUはクアルコムの「Snapdragon 820」。
ディスプレイは約5.2インチという事で「Xperia X Performance」と比べるとちょっと大きくなったようですが、あいかわらず解像度はフルHD。
事前予想では4GBになると言われていたRAMも3GBで、電池容量は微増。
スペックだけ見てしまうと前作の「Xperia X Performance」とあまり変わらないように思えますが、「Xperia XZ」の最大の特徴はカメラ機能の進化。
Xperia史上初となる3つのセンサーを搭載し、格段に進化を遂げたとしています。
Xperia XZの機能&サービス
「Xperia XZ」は、さすが日本メーカーと思える
・おサイフケータイ
・防水/防塵
・ワンセグ/フルセグ
などの機能が全て使える機種となっています。
また、防水/防塵の保護等級も、防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)となっていて、水没に対する保護機能では、連続的に水中に置いても有害な影響がないという最高ランクの防水性能となっています。
Xperia XZのベンチマークスコア
Source by Geekbench
これは、ドコモの「Xperia XZ SO-01J」のGeekbenchでのベンチマークスコアですが、シングルスコア平均が「1,603」で、マルチスコア平均が「3,819」となっています。
auもソフトバンクも同じ「Xperia XZ」なので、性能は同じだと思って間違いありません。
ほぼ「Xperia X Performance」と同じスコアという事になりますね。
CPUもRAMも同じものが搭載されているので、当然と言えば当然ですが。
最高レベルの処理性能とはいかないものの、3Dゲームや処理が多いアプリなどを使う習慣がある人にとっても、快適に使えるスマホと言えます。
Xperia X PerformanceとXperia XZのスペック比較
Xperia X Performance | Xperia XZ | |
CPU | Snapdragon 820 | Snapdragon 820 |
外側カメラ画素数 | 約2,300万画素 | 約2,300万画素 |
内側カメラ画素数 | 約1,320万画素 | 約1,320万画素 |
ディスプレイ | 約5.0インチ フルHD(1,920×1,080) | 約5.2インチ フルHD(1,920×1,080) |
RAM | 3GB | 3GB |
ROM | 32GB | 32GB |
SDカード | microSDXC(最大200GB) | microSDXC(最大256GB) |
電池容量 | 2,570mAh | 2,900mAh |
高さ×幅×厚さ | 143.7×70.4×8.7(mm) | 146×72×8.1(mm) |
重量 | 約164g | 約161g |
「Xperia X Performance」と「Xperia XZ」を比較すると、ほとんどスペック的に変わりがない事がわかりますが、「Xperia XZ」のほうが電池容量が多く、ディスプレイのサイズが少しだけ大きいんですね。
また、目に見えない部分では「Xperia XZ」のカメラ性能が大幅に向上しています。
Xperia XZの価格
「Xperia XZ」の本体価格はキャリアによって違っています。
価格を比較する場合は、実質負担金が実際に通信料として支払う金額となるので、実質負担金を確認しましょう。
ドコモ Xperia XZ SO-01Jの実質負担金
のりかえ(MNP)の実質負担金 | 新規・機種変更の実質負担金 | |
---|---|---|
本体価格 | 81,648円(3,402円×24) | 81,648円(3,402円×24) |
月々サポート | -55,080円(-2,295円×24) | -44,064円(-1,836円×24) |
実質負担金額 | 26,568円(1,107円×24) | 37,584円(1,566円×24) |
au Xperia XZ SOV34の実質負担金
のりかえ(MNP)の実質負担金 | 新規・機種変更の実質負担金 | |
---|---|---|
本体価格 | 73,440円(3,060円×24) | 73,440円(3,060円×24) |
毎月割 | -49,464円(-2,061円×24) | -27,864円(-1,161円×24) |
実質負担金額 | 23,976円(999円×24) | 45,576円(1,899円×24) |
ソフトバンク Xperia XZ 601SOの実質負担金
のりかえ(MNP)の実質負担金 | 新規・機種変更の実質負担金 | |
---|---|---|
本体価格 | 93,120円(3,880円×24) | 93,120円(3,880円×24) |
月月割 | -82,320円(-3,430円×24) | -57,600円(-2,400円×24) |
実質負担金額 | 10,800円(450円×24) | 35,520円(1,480円×24) |
※↑の価格は2016年11月現在のものです。
時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
Xperia XZのカメラ性能
今ではスマホの重要な機能となった「カメラ」。
あまり使わないから処理性能はそこまで求めていないけど、カメラ性能はできるだけ良いほうがいいって人もけっこういますよね。
ここでは、そんなカメラの性能や特徴などをまとめたいと思います。
CMOSイメージセンサー
細部まで鮮やかな有効画素数約2300万画素のメインカメラで、感動的な美しさを体験できます。
レーザーAFセンサー
「レーザーAFセンサー」の技術により、暗いシーンでも高速オートフォーカスが可能。
撮りたい瞬間を逃さず、綺麗に撮影する事ができます。
RGBC-IRセンサー
「RGBC-IRセンサー」が撮影時の光源を正確に認識することで、オートホワイトバランスを光に応じて調整し、目で見たままの色彩で撮影が可能。
0.03秒高速オートフォーカス
一眼カメラ並みの0.03秒高速オートフォーカスを実現。
また、カメラキーの長押し起動からオートフォーカス、撮影まで最速約0.6秒で行えます。
先読みオートフォーカス
ソニーのデジタル一眼カメラの技術を応用した「追尾フォーカス機能」を搭載。
被写体の動きを予測してフォーカスを合わせ続けるので、動きのある子どもや動物もクリアに撮影できます。
4K動画撮影可能
「Xperia XZ」では、フルHDの4倍もの解像度を誇る4K画質で撮影できます。
マニュアルモード/フォーカス調整
「Xperia XZ」では、手前の被写体から奥の被写体までピントを自由にコントロールする事が可能。
インテリジェントアクティブモード
Source by YouTube
走りながら撮ってもブレない「インテリジェントアクティブモード」搭載。
サイバーショットやハンディカムの動画手ブレ補正技術を応用し、手持ちで走りながら被写体を追いかけても、なめらかで自然な動画を記録できます。
約1320万画素のフロントカメラ
約1320万画素のフロントカメラは、広角レンズ&大型高感度センサーで、背景を入れたグループショットや夕暮れ時の撮影などにも強く、他機種のメインカメラ並みの画質で撮影する事ができます。
Xperia XZの特徴
スマホにはスペックだけでなく各メーカーの特徴もあり、そのメーカーにしかない機能やこだわりなどもあったりします。
スペックや性能面にそこまでこだわりがない人は、こういった特徴で機種を選ぶのも良いかもしれませんね。
高輝度メタル素材と指紋認証センサー
高純度のメタル素材「ALKALEIDO」をバックパネルに採用し、高級感のあるデザインに。
また、指紋認証センサーを電源ボタンに搭載し、本体を握る自然な動作でロックを解除できるデザインになっています。
トリルミナスディスプレイ for mobile
液晶テレビ「ブラビア」 の映像技術と画作りのノウハウにより、幅広い色域で豊かな自然の色合いや繊細な色の違いが再現可能。
様々な色が混ざったカラフルなシーンも、それぞれの色合いを引き立てます。
X-Reality for mobile
液晶テレビ「ブラビア」 の超解像技術をモバイル向けに最適化した「X-Reality for mobile」を搭載。
リアルタイムで映像を解析し、インターネットで配信されている画質の低い映像なども、くっきり鮮やかに再生します。
ウォークマンのオーディオ技術を結集した高音質
ウォークマンで培われたハイレゾ音源の再生、CDやMP3などの圧縮音源をハイレゾ音源相当に変換するDSEE HX、デジタルノイズキャンセリングなどの高音質機能を搭載。
スマートフォンとは思えない豊かなサウンドを楽しめます。
いたわり充電
ユーザーの生活リズムを認識して、就寝時に充電を開始した場合でも、起床したタイミングで充電が完了するように、途中で充電速度を遅らせる「いたわり充電」を搭載。
スマホのバッテリーが満充電のまま放置される事で寿命が短くなってしまう事から、バッテリーの劣化を抑え、従来のバッテリーよりも長持ちさせる事ができます。
Xperia XZの評価と感想
「Xperia XZ」は、「Xperia X Performance」からさらにカメラ機能を強化させた機種となります。
搭載されるCPUも、同じタイミングで発売される機種の中には「Snapdragon 820」よりも10%程度性能が高い「Snapdragon 821」が搭載される機種もある中、「Snapdragon 820」という事なので、スマホに処理性能を求めている人は見送ってもいいかもしれません。
最高レベルの処理性能とはいかないものの、3Dゲームや処理が多いアプリなどを使う習慣がある人も、快適に使えるスマホではありますけどね。
処理性能やスペックでは「Xperia X Performance」とそれほど変わりはないので、カメラ性能とデザインが気に入った人向けといったところでしょうか。