「AQUOS R6」をレビューします。
「AQUOS R6」は、デジタルカメラのような1インチの大きなイメージセンサーを搭載して、ドイツの有名カメラメーカーLeica(ライカ)と共同で開発を進めたという大きなカメラが特徴のシャープのフラッグシップモデルです。
価格は、ドコモ価格で115,632円。
この記事では、「AQUOS R6」を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
ドコモ公式サイトで詳細をチェック
AQUOS R6 の発売日と本体価格
ドコモ版 AQUOS R6 SH-51B の発売日と本体価格
ドコモ版「AQUOS R6 SH-51B」の発売日は2021年6月25日で、本体価格は115,632円(税込)。
36回払いにした場合の毎月の請求額は3,212円で、「スマホおかえしプログラム」に加入する事で最大で3分の2の負担額となる77,088円(税込)になります。ただし、「スマホおかえしプログラム」は特典の利用時に購入した本体をドコモに返却する必要があるので注意。
また、乗り換え(MNP)の場合は「5G WELCOME割」が自動適用されるので、22,000円が本体代金から割引されます。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ソフトバンク版 AQUOS R6 の発売日と本体価格
ソフトバンク版「Xperia 1 III」の発売日は2021年6月25日で、本体価格は133,920円(税込)。
48回払いにした場合の毎月の請求額は2,790円で、「トクするサポート+」を利用する場合は実質66,960円にする事ができます。ただし、「トクするサポート+」は特典の利用時に購入した本体をソフトバンクに返却する必要があるので注意して下さい。
AQUOS R6 のカラーバリエーション
「AQUOS R6」のカラーバリエーションは、
- ブラック
- ホワイト
の2色です。
ブラック
ホワイト
AQUOS R6 のスペック詳細と使用レビュー
AQUOS R6 のスペック | |
CPU | Snapdragon 888 |
外側カメラ | 約2,020万画素 |
内側カメラ | 約1,260万画素 |
ディスプレイ | 約6.6インチ(2,730×1,260) WUXGA+ 有機ELディスプレイ |
RAM / ROM | 12GB / 128GB |
SDカード | microSDXC(最大1TB) |
電池容量 | 5,000mAh |
高さ×幅×厚さ | 約162x74x9.5(mm) |
重さ | 約207g |
CPUはクアルコムの「Snapdragon 888」が使われていて、RAMは12GB。
2021年夏モデルでいうと、15万円の「Galaxy S21 Ultra」や「Xperia 1 III」が同じスペックなので、処理能力で言えば11万円の「AQUOS R6」は圧倒的にコスパの良い機種という事になりますね。
もちろん使用感も15万円の機種と同じなので、ネット検索やツイッターもサックサクだし、動作の重い3Dゲームでも超快適にプレイする事ができます。
発熱は、You Tubeやツイッター、ネット検索ではほとんど感じないレベルですが、ゲームとカメラ撮影の時はかなり熱くなります。
「AQUOS R6」に搭載されている「Snapdragon 888」は、これまでのCPUよりも熱くなる傾向があるので、発熱を気にする人は注意ですね。
ROMは128GBと、他メーカーのハイエンドと比べると半分しかありませんが、1TBまでのSDカードが使えるので、SDカードが使えないGalaxy S21シリーズに比べれば100倍マシだと思います。
ディスプレイは約6.6インチの有機ELディスプレイで、解像度はWUXGA+。
AQUOS R6はディスプレイにかなり力をいれていて、AQUOS史上最高のピーク輝度2000nitに、コントラスト2,000万分の1のHDR画質って事で、特にピーク輝度2000nitっていうはかなり明るいので、日差しの下でスマホを操作する習慣のある人は使いやすいと思います。
ディスプレイのリフレッシュレートは1~黒画面を挟んだ擬似的な240Hzまでの変動性で、2021年のハイエンドらしい滑らかな画面で操作する事ができました。
ただ、240Hzは対応している一部のゲームのみで表示できるリフレッシュレートで、対応しているアプリもかなり少ないので注意。
僕が普段よくさわるツイッターとか、グーグルとか、ウマ娘、あとはホーム画面や、設定画面なんかも全て120Hzで動いているので、基本的には120Hzって思っていたほうが確実です。
機能面では、電源キーの長押しで任意のアプリが立ち上がるように登録できる機能や、2回押しでカメラが起動するようにできたり、画面の隅から真ん中にスワイプする事でスクリーンショットが撮れる「Clip Now」、2本の指で画面をなぞると自動でスクロールをしてくれる「スクロールオート」など、様々な独自機能があって使いやすかったです。
デザインは、カメラ部分がけっこう出っ張っているのと、1インチの大きなカメラの主張が激しくてなんかメカメカしい印象。
大きめのデジカメを持っているような外観なので、好みは分かれそうですね。
本体重量は約207gで、けっこうズッシリくるので、基本的には両手で操作するのが前提になると思います。
で、基本的には綺麗で滑らかな画面に、独自の便利機能も豊富で使いやすかったんですけど、不満がひとつだけあって・・・
エッジディスプレイ
この画面の両端がカーブしているディスプレイは、端のほうは文字が歪んでしまって見ずらいし、片手で操作した時、特に文字を打つ時なんかは頻繁に画面の端が手に触れてしまって誤操作がおきてしまうので、使い勝手はよくないです。
ゲーミングメニューから登録したアプリであれば、画面の上下左右に操作を受け付けない領域を設定する事もできますが、そうまでしてエッジディスプレイを採用するメリットはないと個人的には思いました。
AQUOS R6 の便利機能
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕ |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | ✕ |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IP68 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 顔認証センサー 指紋認証センサー |
機能面では、おサイフケータイ、IP68の防水・防塵には対応していますが、ワンセグフルセグ、ワイヤレス充電には対応していません。
ワイヤレス充電は、ハイエンドならではの機能なので、搭載してほしかったところですが、本体価格を考慮すれば仕方なしって感じでしょうか。
生体認証は、顔と指紋の両方が使えますが、顔認証の認証スピードはけっこう遅めでした。
指紋認証は、画面に埋め込まれた超音波式のものが採用されていますが、世界最大サイズの「Qualcomm 3D Sonic Max」を搭載しているので、認証領域が他のスマホの3倍くらいあって、明らかに使いやすいです。
スピーカーは画面の上下にスピーカーが搭載されたステレオ仕様ですが、音質はかなり低いですね。
僕はスピーカーはそこまでこだわりがあるタイプじゃないので、ハイエンドの良い音質のものになると違いがわからなくなりがちなんですけど、これは誰が聴いてもわかるレベルで違います。
具体的には、なんていうか「AQUOS R6」の音は薄っぺらいというか厚みがないというか・・・、
前作の、スピーカーの音量が小さい問題は解消されているものの、やっぱり電話機なので、通話の聞き取りやすさは大事だよって人は注意して下さい。
AQUOS R6 の電池もち
「AQUOS R6」の電池容量は5,000mAhと、かなり大きめのバッテリーが搭載されていますが、電池持ちは良くないです。
試しに、
充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、23時間経過して電池残量は23%になっていました。
この電池持ちはちょうど「Galaxy S21 Ultra」と同じくらいですね。
アプリを8時間使って、1日は余裕で持っているので、電池持ちが悪いってわけではありませんが、大容量バッテリーを積んでいるんだから電池持ちもいいんでしょって感じで買ってしまうと後悔する人もいると思います。
AQUOS R6 のAntutuベンチマークスコア
これは、実際に計測した「AQUOS R6」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 9.0.12:773,742
- Geekbench 5.4.1:シングル 1,125 / マルチ 3,592
- Geekbench Compute:4,666
になりました。
現在発売されているAndroidスマホの中では最高の処理能力という事になり、ネット検索、ツイッターもサクサク、どんなに重いゲームでも超快適にプレイする事ができます。
AQUOS R6 のカメラ性能
「AQUOS R6」のアウトカメラは、1インチの大型イメージセンサーを積んだF値1.9、焦点距離19ミリの超広角カメラのみとなっていて、カメラの横には深度カメラもついています。
撮影モードは、
- タイムラプス
- マニュアルビデオ
- ビデオ
- 写真
- マニュアル写真
- ナイト
- 背景ぼかし
の7種類。
画角は、標準、広角、2倍ズームをワンタッチで切り替える仕組みです。
※クリックで拡大できます
実際に撮影してみましたが、見たままに近い高画質な写真が撮れました。
発売直後は、昼間の撮影でうす暗くなってしまうっていう欠点がありましたが、アップデートで改善しました。
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広角は、標準が24mmなのに対して、広角が19mmって事で、そこまで画角が広くなるわけではありませんが、歪みもなく画質もすごく綺麗です。
ただ、最近のスマホ、例えばiPhone12シリーズだったり、ギャラクシーシリーズの13mmに慣れてしまっている人は、物足りない印象を受けるかもしれません。
このあたりは、広角を多用する人は一度確認したほうがいいかもしれませんね。
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で、僕が「AQUOS R6」のカメラで1番特徴的だなと感じたのが「物撮り」で、被写界深度が浅いのとオートフォーカスが遅いっていう特徴があって、これまでスマホのように普通にカメラを向けてパッと撮ると、被写体がピンぼけしてしまうのが気になりました。
適切な距離をとって撮影すればイメージどおりの写真も撮れるようになるんですが、この使用感はレンズ固定の一眼カメラで撮っているような感覚に近いですね。
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望遠は、ワンタッチで2倍、そのあとは6倍までできますが、デジタルズームなので拡大すればするほど画質は粗くなります。
公式では「ウルトラレゾリューションズーム」で画質劣化を最小限に抑えますと謳っていましたが、所詮はデジタルズームなので望遠カメラを搭載したスマホにはまったく歯が立ちません。
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夜の撮影は、専用の「ナイトモード」っていう撮影モードがあって、
おい、オマエ本当にAQUOSか?
って思うほどの超高画質な写真が撮れました。
ただ、たまにレンズの反射が写真に写り込んでしまう事があるのと、ライトの処理が独特なのが気になりました。
場所によっては、他社のハイエンドに負けないくらいの超高画質な写真が撮れますが、使い勝手はあと一歩って感じです。
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ご飯の写真は美味しそうに撮る事ができますが、これも物撮りなので意図していない部分がボケてしまわないように注意です。
意外と2倍ズームを使うと、上手く撮れる事が多かった気がしますね。
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一応、AIが料理を認識して設定を調整してくれていますが、写真はかなり見たまんまに近くて加工感はゼロ。
薄暗い店内のお店で撮るとそのままの雰囲気で撮ってしまうので、最近の明るく鮮やかにしてくれるスマホと比べると物足りなさを感じる人もいると思います。
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ポートレートは、普段から背景はボケがちなのもあって、精度は超優秀。
ハイエンドでもポートレートモードで写真を撮れば10枚中1,2枚は処理に失敗して不自然な写真になる事が多いですが、「AQUOS R6」は何枚撮ろうが失敗はまったくなくて、自然で高画質な背景ボケ写真が楽しめます。
精度に関しては、これまで触ってきたスマホの中でも、間違いなくナンバー1ですね。
ただ、欲を言うなら、背景ボケモードにすると標準の画角に固定されてしまうので、せめて通常撮影のように3段階くらいで画角を選べたら使い勝手がもっと良くなるのになと感じました。
AQUOS R6 の評価と感想まとめ
人気 ★★★☆☆
処理能力 ★★★★★
写真性能 ★★★☆☆
動画性能 ★★★★☆
電池持ち ★★★☆☆
画面の綺麗さ ★★★★☆
価格の安さ ★★☆☆☆
ココがおすすめ
- 処理能力が高い
- 便利機能が豊富
- 120Hzの滑らかで綺麗な画面
- 他のハイエンドよりも安い
ココがいまいち
- エッジディスプレイ
- 電池持ちが良くない
- スピーカー性能が低い
- カメラの調整があまい