3月16日にソフトバンク、3月17日にauと続けざまに「2年縛り」の廃止を発表しましたね。
報道やネットでは「廃止」という言葉がかなり使われていますが、正式には「新料金プランの発表」です。
去年の5月頃から話題になっていた「2年縛り」。
事の発端は、総務省が去年の5月に「携帯電話の解約に関する契約内容の見直しを議論する会議」を行った事から始まりました。
この流れに先手を打った大手キャリアは「契約更新月を1ヶ月から2ヶ月にする」事でけん制。
その2ヵ月後の7月に総務省は具体案を発表。
大手キャリアのけん制が効いたのか、総務省の具体案は「初回の2年以降はいつでも解約できるようにしなさい」というものでした↓
「2年縛り」自体の見直しにはならず、注目して見守っていた人にとっては本当に残念な結果でしたが、この具体案によって各キャリアは「初回の2年以降はいつでも解約できるプラン」を用意しなければならなくなったのです。
auの「2年縛り」なし新料金プラン
auの発表した「新料金プラン」は、初回の2年以降はいつでも解約できるかわりに月々300円高くなるという内容です。
「2年縛り」がないわけではないので気をつけて下さいね。
この新料金プランはハッキリ言って、ただのお飾りプランです。
2年ごとにキャリアを乗り換えながら上手く料金コストを下げている人にとっては、300円×24ヶ月=7,200円を支払って「新料金プラン」にするよりも、今までどおりの「2年縛り」で契約して、契約更新月に乗り換えたほうが余分なお金がかからなくてお得なわけです。
また、長期ユーザーにとっては「新料金プラン」にしてしまうと、32ヶ月以降は使えば使うほど月々300円損をしていくという事に・・・。
誰得だよおい!!
つまり、短期ユーザーにも長期ユーザーにも実質値上げプランとなっていますので、店員がアホな説明でもしない限りこんなプランで契約する人はいないわけです。
ソフトバンクの「2年縛り」なしプラン
ソフトバンクの発表した「新料金プラン」も、初回の2年以降はいつでも解約できるかわりに月々300円高くなるという内容でauと一緒です。
こちらも、ただのお飾りプランになると思いますが、ソフトバンクならではの罠もあるので注意して下さい。
ソフトバンクの場合はプラン変更してしまうと、その時点から「2年縛り」のカウントが0ヶ月に戻ってしまいます。
つまり、現在「2年縛り」プランで1年10ヶ月使っている人が「新料金プラン」にしてしまうと、その時点からさらに2年経たないと違約金が発生するような契約になっているんですね。
・・・まあ、あえて「新料金プラン」にする人はいないでしょうが。
まとめ
今回の「2年縛り」廃止プランに関しては、ユーザーにメリットは何ひとつなく、総務省の指摘をクリアするだけの目的で作られたプランだと思います。
ドコモもこの流れに追随するんでしょう。
まだ各キャリアからの方針は来ていませんが、この「新料金プランを薦めてほしい」なんて意向があった場合はショップ店員などが薦めてくると思いますが、こんなアホなプランで契約してはいけませんよー!