今回は、ドコモから2016年夏モデルのスマホとして発表された「arrows SV F-03H」のレビューです。
「arrows SV F-03H」は国内メーカーの富士通が発売するスマホですね。
富士通といえば、新しい技術を搭載したり、高性能にこだわったりするイメージがありますが、今回の「arrows SV F-03H」は、かなりスペックを抑えたベーシックモデルスマホとなっています。
高性能なフラッグシップモデルは冬以降にという事になりそうです。
ドコモ arrows SV F-03Hのスペックとカラーバリエーション
「arrows SV F-03H」のカラーバリエーションは3色でゴールド、ブラック、ホワイトです。
arrows SV F-03Hのスペック詳細
CPUは、こういった廉価版スマホではおなじみのSnapdragon 410。
ディスプレイの解像度は、ドコモの2016年夏モデルとしては最低の「HD」。
RAMの容量もドコモの2016年夏モデルとしては最低の2GB。
カメラも性能を抑えた仕様になっていて、外側カメラが1310万画素で内側カメラは500万画素に。
電池容量は2580mAhと他機種とほぼ同等の容量だけあって、連続待受時間は長くていいですね。
「arrows SV F-03H」は性能だけでみるならドコモの2016年夏モデルの中でも最低スペックとなります。
ただし、その分だけ価格が抑えらる為、2016年夏モデルの中でも廉価版的な位置付けのスマホなんでしょうね。
「あんまり使わないからとにかく安いスマホがほしい」って人はそれなりの割合でいると思うので、そういった人向けの機種でしょうか。
arrows SV F-03Hの機能&サービス
機能面では防水、防塵、おサイフケータイ、ワンセグなど、赤外線以外の全ての機能が使えるいわゆる「全部いり」機種。
前作のハイエンドモデルにはあった「虹彩認証」は今回はカット。
また、フルセグと「指紋認証」も搭載されていません。
通信速度は「PREMIUM 4G」のキャリアアグリゲーションには未対応で最大150Mbpsになっています。
arrows SV F-03Hとarrows Fit F-01Hとの比較
次に、前作の「arrows Fit F-01H」との比較です。
前回の2015年冬モデルでは、富士通はフラッグシップモデルの「arrows NX F-02H」と、スタンダードモデルの「arrows Fit F-01H」の2機種を発売しました。
今回の「arrows SV F-03H」はスタンダードモデルなので、前回発売した2機種のうち、スタンダードモデルの「arrows Fit F-01H」との比較です。
CPUは同じものの、カメラ機能と電池容量がスペックアップしている事がわかります。
その他のスペックはほぼ同じになっているので、「arrows SV F-03H」を検討している時に「arrows Fit F-01H」が安く購入できる時期であれば「arrows Fit F-01H」にしたほうが得策かもしれません。
「arrows SV F-03H」のほうがカメラ機能が少し良いだけで、中身は一緒ですからね。
ドコモ arrows SV F-03Hの価格
「arrows SV F-03H」の本体価格は62,856円(税込)です。
この62,856円を一括で支払う人はあまりいないので、24回払いの分割にする人がほとんどですが、実際に支払う金額はここから「月々サポート」という割引きを引いた金額となります。
「月々サポート」の割引金額は契約種別と契約するデータ容量で変わるので、自分の契約だといくらの「月々サポート」が適用されるのか確認して下さいね。
新規・機種変更の実質負担金額
のりかえ(MNP)の実質負担金額
※↑の価格は2016年7月6日発売日時点のものです。
時期によって「月々サポート」の割引金額は変動するので注意して下さい。
ドコモ arrows SV F-03Hの特徴
スマホにはスペックだけでなく各メーカーの特徴もあり、そのメーカーにしかない機能やこだわりなどもあったりします。
スペックや性能面にそこまでこだわりがない人は、こういった特徴で機種を選ぶのも良いかもしれませんね。
彫刻に触発されたかたちと質感のデザイン
ひとつの塊から生まれたアートのように、ダイナミックに、繊細に、さらに高級感を醸し出すようなデザイン。
サイドフレームには、ハードアルマイト処理を施したアルミ素材を採用。
キャップパーツにも同じ素材を使用し、ロゴマークをレーザー処理で刻印して高級感を演出しています。
2580mAhバッテリー&省電力設計
電池持ちに影響の大きいディスプレイ電流について、ディスプレイ自体の改善と周辺電源回路の工夫などにより従来より大きく低減。
利用シーンに合わせて、省エネと高いパフォーマンスを長時間持続します。
正直な感想は、「省電力設計」も優秀なんでしょうが、低スペックにもかかわらず他機種と同等容量の電池を搭載している点が素晴らしいと思います。
処理能力やディスプレイ解像度は低いのに、他機種と同じ電池容量ですから、パッっと見た感じで電池持ちは良いだろうなという印象を持ちました。
ハードアルマイト採用の堅牢設計
サイドフレームには特殊表面処理を施したハードアルマイトを採用。
バイクのブレーキにも用いられている素材で日常のシーンでキズから守り、美しい状態を保ちます。
背面パネルには、キズや指紋がつきにくく、耐摩耗性に優れたハードコートを採用。
また、さまざまな場所やシーンで安心して使えるように、米国国防総省が定めた「MIL規格14項目」に準拠。
耐久試験をクリアし、日常づかいをはじめ、豪雨や雪山などのさまざまな環境で、安心して使えます。
スーパークリアモード
直射日光の下でも、画面が見やすいように周囲の明るさを検知し、輝度とコントラストを自動調整する「スーパークリアモード」搭載。
「戻ってシェイク」と「ふせたらサウンドオフ」
「戻ってシェイク」機能により、寝返ったときなど、意図せずに画面の向きが変わっても、本体を2回以上振ることで戻すことができます。
また、着信音やアラーム音をすぐ止めたいときに、本体を裏返すだけで、音やバイブをOFFにすることができる「ふせたらサウンドオフ」も搭載。
なぞってコピー
テキストデータではない画像の文字もカンタンにコピーできる「なぞってコピー」機能搭載。
写真や画像内に含まれる文字を、カンタン操作でコピーし、そのままペーストすることができます。
キャプメモ
カンタンに画面を保存して、上から手書きもできる「キャプメモ」機能。
そのまま上から手書きしてメール送信やSNSへ投稿する事もできます。
まとめ
今のところ、ドコモの2016年夏モデルの中では、廉価版的なスマホはこの「arrows SV F-03H」だけ。
普段はあまりスマホを使う習慣がなくて、できるだけ安く購入したい人向けの機種です。
日本メーカーらしく機能面では「全部入り」。
また、海外メーカーにはあまりない便利機能がたくさん搭載されているので、性能などにはあまり興味がない人には良いかもしれませんね。
ただし、処理能力は2016年夏モデルの中でも最低レベルなので、この機種で3Dゲームや高処理のアプリを楽しもうと思ってはいけません。
3Dゲームや高処理のアプリを楽しむ習慣がある人にとっては、画面がモッサリしてしまって後悔!なんて事になりかねないスペックなので注意して下さいね。