総務省は格安SIM・格安スマホの普及を後押しするため、通信速度を2017年度にも開示するよう求めると発表しました。
利用者が通信速度と料金を比べて事業者を選べるようにし、透明な競争環境を整えるねらいがあると思われます。
格安スマホの通信速度は事業者が使っている設備や借りている帯域によって変わりますが、ユーザーの間では格安スマホに換えると、通信速度がどのくらい遅くなるのかわからないという不安があり、乗り換えを阻む要因になっているとのこと。
大手3社と同じ速度調査を指示か
ドコモ、au、ソフトバンクの大手3社は、総務省の要請を受けて全国1500カ所で通信速度を測定し、ホームページで公表していますが、総務省は格安スマホの業者にも、ほぼ同じ測定基準で通信速度を公表するよう求める方針。
通信速度がはっきりわかれば、現在600社以上ある格安スマホ事業者のサービスの質を比べやすくなり、サービスの質が低い事業者は淘汰されるでしょう。
今年の8月からは、「SIMロック」の解除が現在の「180日後」から「100日後」に短縮することもあり、ユーザーが通信会社を選びやすくなる環境を整えたいねらいがあると思われます。