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スマホ評価レビュー

arrows 5G 実機レビュー!スペックや評価・カメラ性能まとめ(F-51A)

国内メーカーの富士通は2020年夏モデルとして最新スマートフォンとなる、

の2機種を発表しました。

arrows 5G(アローズ ファイブジー)は5G回線に対応したハイエンドモデルで、「arrows Be4」はスペックと価格を下げたスタンダードモデルスマホです。

この記事では、「arrows 5G」を実際に使用してカメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。

くろねこ
「arrows 5G」の購入を検討している人はぜひ参考にしてみて下さいね!

arrows 5G

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arrows 5G のカラーバリエーション

arrows 5G のカラーバリエーション

「arrows 5G」のカラーバリエーションは、

  • ネイビーブラック
  • チタニウムシルバー

の2色。

くろねこ
今回レビューするのは「チタニウムシルバー」です

ネイビーブラック
arrows 5G のカラーネイビーブラックチタニウムシルバー
arrows 5G のカラーチタニウムシルバー

arrows 5G のスペック詳細

arrows 5G のスペック詳細
CPU Snapdragon 865
外側カメラ 約4,800万画素
約1,630万画素
約800万画素
内側カメラ 約3,200万画素
ディスプレイ 約6.7インチ(2,220×1,080)
QHD+ 有機ELディスプレイ
RAM / ROM 8GB / 128GB
SDカード microSDXC(最大1TB)
電池容量 4,070mAh
高さ×幅×厚さ 約164x76x7.7(mm)
重量 約171g

「arrows 5G」のCPUには「Snapdragon 865」が搭載され、RAMは8GB。

ディスプレイには約6.7インチのQHD+有機ELディスプレイが採用され、電池には4,070mAhのバッテリーが搭載されています。

アウトカメラには、

  • 広角カメラ
  • 超広角カメラ
  • 望遠カメラ

の3つのカメラが搭載されていて、本体重量は約171gになっています。

特徴はほぼ全てのスペックが高水準なこと。

カメラは流行りの3カメラ構成でRAMも余裕のある8GB、バッテリーも大容量の4,070mAhという事で、安心して2年以上使えるハイエンドモデルって感じですね。

約6.7インチの大画面にもかかわらず本体重量は171gに抑えられているので、片手で操作したい人でもギリギリ操作できる重さだと思います。

arrows 5G の便利機能

arrows 5G の便利機能
テザリング
おサイフケータイ
ワンセグ:フルセグ ✕:✕
ハイレゾ
ワイヤレス充電
イヤホンジャック
Bluetooth
防水:防塵 IPX5/8 : IP6X
耐衝撃
スピーカー ステレオスピーカー
生体認証 指紋認証センサー

つづいて便利機能です。

ワンセグ/フルセグはいらないっていう人のほうが多いと思うので問題なしですが、ワイヤレス充電はハイエンドモデルとしてはほしかったところですね。また、最近復活しつつあるイヤホンジャックが非搭載なのも必要な人にとってはデメリットになると思います。

また、生態認証はハイエンドでは指紋認証のほかに顔認証にも対応している機種が多いので、指紋認証しか使えないというのも物足りない印象を受けます。

arrows 5G の特徴と使用レビュー

arrows 5G のデザインとボタン配置

arrows 5Gの背面デザイン

「arrows 5G」には、金属感を感じさせる蒸着処理が施されたデザインが採用されていて、背面にはカメラの上に「おサイフケータイ」があり、その下に

  • 超広角カメラ
  • 広角カメラ
  • 望遠カメラ
  • フラッシュ/ライト
  • レーザー AFセンサー

があります。

arrows 5Gのディスプレイデザイン

ディスプレイ面には画面上部に左から、

  • 受話口/スピーカー
  • 近接/照度センサー
  • インカメラ

があり、

arrows 5Gの側面デザイン

右側面には左から、

  • 音量キー
  • 電源キー

が並び、

arrows 5Gの側面デザイン

左側面には何もなし。

arrows 5Gの上面デザイン

本体上部には「セカンドマイク」。

arrows 5Gの下部デザイン

本体下部には左から、

  • SIMカードトレイ
  • 送話口/マイク
  • USB Type-C接続端子
  • スピーカー

が並んでいます。

背面の質感はツルツルしていて金属感があってカッコイイですが、指紋はかなり付きやすいので気になる人はケースは必須だと思います。

本体が軽めで持ちやすい

arrows 5Gを持っている様子

「arrows 5G」は約6.7インチの大画面にもかかわらず本体重量は171gに抑えられているので、かなり持ちやすいです。

本体サイズが大きいので片手で操作するには不向きですが、ギリギリ片手でも扱える重さに仕上がっているのはいいですね。

くろねこ
大画面でもなるべく軽い機種が良いって人におすすめです

ゲームを快適にプレイする設定がある

arrows 5Gを持っている様子

「arrows 5G」にはゲームを快適にプレイできるように「快適ゲーミング」という設定項目があります。

設定できるのは、

  • ゲーム起動時にメモリを開放する
  • ゲーム中のスライドインランチャーを無効にする
  • ゲーム中に電話着信を表示しない
  • ゲーム中に通知を表示しない

など。

処理能力は他メーカーのハイエンドスマホに比べると少し落とされているのでゲーム向けとまではいきませんが、スマホでゲームをプレイする習慣のある人には嬉しい機能です。

指紋認証の速度が爆速で使いやすい

arrows 5Gの指紋認証の様子

「arrows 5G」にはディスプレイ内に埋め込まれた指紋センサーが採用されていますが、認証速度がすごく速くて快適です。

たぶんドコモやauで取り扱いのあるディスプレイ一体型の指紋センサーを採用しているスマホの中では1番認証速度が速いですね。

認証に失敗する事もほとんどなく、精度も良いのでかなり使いやすいと感じました。

ハイエンドなら顔認証もほしい

ただし、現在発売されているハイエンドモデルでは指紋認証のほかに顔認証も搭載している機種が多く、それらと比べてしまうと利便性は一歩劣ります。

特にディスプレイに埋め込まれた指紋センサーはしっかりと画面で位置を確認して認証しなければならないので、だったらその一瞬でロック解除できる顔認証がほしいなと思ってしまいました。

くろねこ
顔と指紋どっちかしか搭載しないなら圧倒的に指紋認証なんですが、10万円以上するハイエンドモデルなら両方搭載してくれよ!って思っちゃいますよね

電池もちはかなり良い

arrows 5Gを持っている様子

「arrows 5G」には4,070mAhの大容量バッテリーが搭載されていますが、電池もちはかなり良いと感じました

例えば、YouTubeで動画を3時間29分、ネット検索を1時間23分、ゲームを1時間31分、音楽を1時間44分使ってもフル充電から35時間以上も使う事ができました。

1日にスマホを長時間操作する人や、電池もちを気にしている人でも快適に使用できると思います。
※電池持ちの印象には個人差があります

便利機能が豊富

arrows 5Gのおサイフケータイの様子

「arrows 5G」には、富士通ならではの便利機能がたくさんあります。

特に便利だと思ったのは、1つの指紋に4つのアプリを登録しておいてすぐに呼び出せる「FAST フィンガーランチャー」と、よく使うアプリを素早く起動できる「FAST Appドライブ」ですね。

特に○○ペイみたいなバーコード決済を使っている人は2つを合わせて使う事でロック解除から1秒で決済画面を表示できるので超便利でした。

arrows 5Gを持っている様子

その他には、画面上部の左右をスライドさせる事で「スライドインランチャー」を呼び出す事もできますが、これは呼び出す位置を調整する事ができないので使い勝手は微妙。さらに、富士通の過去の機種にもあったなぞるだけで簡単に文章をコピーできる「なぞってコピー」や、スワイプ操作で画面をキャプチャーしてメモを残せる「キャプメモ」も搭載されています。

くろねこ
個人的には富士通機種の代名詞だった「耐衝撃」がないのが残念でした・・・

スピーカーは音量が小さいのが気になる

arrows 5Gのスピーカー部分

「arrows 5G」には、臨場感があり映画館でも採用される音響技術Dolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応したステレオスピーカーが搭載されています。

実際にスピーカーで音楽を聴いてみましたが、最大音量は他機種に比べると小さくて物足りないですが、音質はかなり良かったです。

スピーカーの最大音量は音楽や動画だけでなく通話時の音量にも影響 するため、もう少し大きくできると使いやすいですね。

この音量だと通話時に人によっては聞き取りづらい場面があるかもしれないので、「通話音は大きくないとダメ」って人には使いにくいと思います。

arrows 5G のカメラ性能レビュー

arrows 5Gのカメラ部分

arrows 5G のカメラスペック詳細
カメラ画素数 広角:約4,800万画素
超広角:約1,630万画素
望遠:約800万画素
インカメラ:約3,200万画素
センサーサイズ / F値 広角:1/2.0インチ / 1.7
超広角:1/3.0インチ / 2.2
望遠:1/4.0インチ / 2.4
インカメラ:1/4.4インチ / 2.4
ISO感度(最大) 静止画:ISO6,400
動画:ISO3,200
オートフォーカス 静止画:○
動画:○
ズーム(最大) 静止画:光学3倍ハイブリット12倍
動画:光学3倍ハイブリット12倍
手ブレ補正 外側カメラ 静止画:電子式
動画:電子式
内側カメラ 静止画:電子式
動画:電子式

次に「arrows 5G」のカメラのレビューです。

「arrows 5G」のアウトカメラには、

  1. 広角
  2. 超広角
  3. 望遠

の3つのカメラが搭載されていて、撮影モードは、

  • 写真
  • ビデオ
  • Photoshop Express モード
  • ポートレート
  • ワイプ撮影
  • Live Auto Zoom
  • AIスロモ
  • マニュアル

の8種類。

シーン判別のAIが搭載されているので、被写体にカメラを向けるだけで最適な設定を自動で選んでくれます。

arrows 5Gのカメラで撮影している様子

撮影スピードはシャッターボタンを押してから次の動作に移れるまでが2秒くらい。ハイエンドモデルとしては遅めの撮影スピードですが、ストレスを感じるほどではありません。

昼間のカメラ性能

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

arrows 5Gのカメラで撮影した花

※クリックで拡大できます

まずは昼間の写真を広角カメラで撮影してみましたが、かなり高画質な写真が撮れました。

シーン判別のAIが搭載されているので、花なんかを撮ると見た目よりも鮮やかに撮影できるのが特徴ですね。

次に、超広角カメラでも撮影してみましたが、

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

広角カメラ

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

超広角カメラ

※クリックで拡大できます

歪みの少ない高画質な写真が撮影できました。同じ立ち位置で撮影してもレンズによって違う景色になるのは楽しいですね。

写真に歪みがあったら目立つように端にビルがある風景を選びましたが、これだけ綺麗に撮れればかなり優秀だと思います。

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

通常撮影

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

3倍ズーム

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

12倍ズーム

※クリックで拡大できます

最後に望遠カメラです。

「arrows 5G」は、ワンタッチで切り替えられる光学の3倍ズームと、12倍までのハイブリットズームに対応しています。

3倍の光学ズームはかなり綺麗で通常撮影とほとんど変わらない画質で撮影する事ができますが、それ以降は光学とデジタルのハイブリットズームになるので明らかに画質が荒くなっていきます。

くろねこ
特に最大の12倍ズームになると画質の低下もひどいので、綺麗に残すならズームは3倍程度までがおすすめです

夜のカメラ性能

arrows 5Gのカメラで撮影した夜景

続いて夜の撮影です。

「arrows 5G」にはシーン判別のAIが搭載されているので、カメラを向けるだけで「夜景」を認識してくれますが、白飛びが目立つのとぼやっとした雰囲気になるのとで画質はゼンゼン良くないです。

ちなみに、同じ価格帯のAndroidスマホと比べてみるとこんな感じ。

  • arrows 5Gのカメラで撮影した夜景

    arrows 5G

  • Xperia 1 IIのカメラで撮影した夜景

    Xperia 1 II

  • AQUOS R5Gのカメラで撮影した夜景

    AQUOS R5G

※クリックで拡大できます

3機種で比べてみましたが、「arrows 5G」の画質が1番劣っているのが確認できると思います。

夜の撮影が多い人は使いにくいかもしれませんね・・・。

Photoshop Express モード

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

通常撮影

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

Photoshop Express モード

※クリックで拡大できます

「arrows 5G」には今作から新たに、アドビの技術により写真が自動でプロ並みの仕上がりになる「Photoshop Express モード」が搭載されています。

シャッターを切るだけで撮影と同時に自動補正が行われプロ並みの仕上がりになるとの事でしたが、実際に撮影してみたら昼間の写真はカラーバランスが変わる程度で空が白飛びしてしまったりと効果は微妙

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

通常撮影

arrows 5Gのカメラで撮影した風景

Photoshop Express モード

※クリックで拡大できます

夜の撮影に関しては、普通に撮るよりもザラつきが目立ってしまって使い物になるレベルではありませんでした。また、1枚撮る度にAdobe IDを求められるのもウザいですね。

arrows 5GのPhotoshop Express モード

Adobe IDを登録する事でフィルターが使えるようになるのはいいですが、登録したくない人は「Photoshop Express モード」自体を使う気をなくしてしまうような機能はスマホにとってマイナスだと感じました。

くろねこ
「Photoshop Express モード」によって写真が綺麗になるわけではなので、私は1回試したあとは使わなくなりました・・・

料理の撮影

arrows 5Gのカメラで撮影したピザ

次に料理の撮影です。

上の写真は実際に「arrows 5G」で撮影したピザの写真ですが、美味しそうに撮れていますよね。

シーン判別のAIがある機種だと、「赤」が不自然に明るくなりすぎたりする機種もありますが、「arrows 5G」はかなり自然に撮れていると思います。

試しに店内が薄暗いお店でも撮影してみましたが、

arrows 5Gのカメラで撮影したカレー

arrows 5Gのカメラで撮影したハンバーガー

しっかりと明るく美味しそうに撮る事ができました。

こっちは明るいお店で撮るよりも加工感が強くなりますが、薄暗いお店でこれだけ綺麗に撮れれば優秀だと思います。

ポートレート撮影

arrows 5Gのカメラで撮影したポートレート写真

「arrows 5G」のカメラには被写体を強調させて背景をぼかす「ポートレートモード」も搭載されていています。

実際に撮影してみましたが、精度も良くてかなり高画質な写真が撮れました。さすがハイエンドモデルって感じですね!

arrows 5Gのカメラで撮影したポートレート写真

「レーザーオートフォーカス」もしっかりと機能していて、すぐに被写体にピントを合わせてくれるのですごく使いやすかったです。

くろねこ
ポートレート写真を綺麗に撮りたい人におすすめです

arrows 5G のAntutuベンチマークスコア

  • arrows 5G のAntutuベンチマークスコア

    Antutu 8.4.3

  • arrows 5G のGeekbenchベンチマークスコア

    Geekbench 5.2.0

  • arrows 5G のGeekbenchベンチマークスコア

    Geekbench 5.2.0

これは、実際に計測した「arrows 5G」のベンチマークスコアですが、

  • Antutu 8.4.3:481,600
  • Geekbench 5.2.0:シングル 796 / マルチ 2,459
  • Geekbench Compute:3,126

となりました。

かなり高いスコアになっていますが、同じCPUを搭載したハイエンドモデルと比べると1割以上も低いスコアになっているのが気になりますね・・・。

発熱対策なのかわかりませんが、「arrows 5G」の本体によってCPUの処理能力が抑えられている可能性があるので「せっかくハイスペックモデルを買ったんだから少しでも処理能力が高い機種がいい」って人には向かないと思います。

くろねこ
ベンチマークスコアはスマホの処理能力を数値化した点数です

arrows 5G の発売日と本体価格

arrows 5G の発売日と本体価格

「arrows 5G F-51A」の発売日は2020年7月30日で、本体価格は118,008円(税込)

36回払いにした場合の毎月の請求額は3,278円で、「スマホおかえしプログラム」に加入する事で最大で3分の2の負担額となる78,336円(税込)になります。ただし、「スマホおかえしプログラム」は特典の利用時に購入した「arrows 5G F-51A」の本体を ドコモに返却する必要がある ので注意。

また、5G対応機種を購入する事で「5G WELCOME割」が自動適用されるので、機種変更(契約変更)は5,500円割引割引、のりかえなら22,000円の割引を受ける事ができます。
※本体価格は発売日時点の価格を掲載しています

arrows 5G の評価と感想まとめ

ココがおすすめ

  • 電池もちが良い
  • 本体が軽めで持ちやすい
  • ポートレート撮影が綺麗に撮れる
  • 指紋認証の速度が爆速で使いやすい

ココがいまいち

  • 顔認証がないのは不便
  • 夜のカメラ性能が良くない
  • スピーカーの最大音量が小さめ
  • 同じCPUの他機種よりも処理能力が劣る
  • Photoshop Express モードが機能してない

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