ワイモバイルは2017年春モデルとして「Android One」シリーズから
・Android One S1
・Android One S2
を発売すると発表しました。
「Android One S2」は国内メーカーの京セラが製造するスマホですね。
Android One(アンドロイド ワン)とは
「Android One」は、新興国向けに安価なスマホを提供する目的で2014年にスタートしたGoogle独自ブランドスマホです。
Android Oneの特徴
「Android One」の最大の特徴といえば、「Android OS」でしょう。
市場に出回るAndroidスマホの全てはGoogleが提供する「Android OS」が搭載されていますが、画面の動きや機能面で各メーカーのスマホには違いがありますよね。
これは、Googleが提供する「Android OS」に各メーカーの「ユーザーインターフェース 」、つまりアレンジが加えられているからなんですね。
各メーカーのアレンジにより、各国の市場に合ったスマホを販売している「Android」ですが、各メーカーのアレンジがあるからこそできないアップデートなどもあるわけです。
Googleが提供した「Android OS」のアップデートに合わせて、各メーカーが人件費と時間をかけてアレンジしなおさなければなりませんからね。
そうすると、大元のGoogleは「Android OS」のアップデートをしたのに、メーカーはコスト面からアップデートを行わないという選択肢が出てくるわけです。
友人のスマホは最新の「Android」に無料でアップデートされたのに、自分の持っているスマホはアップデートされなかったら嫌ですよね？
新興国で多発していた、こういった問題(日本でも普通にある)を解決する為にGoogleは「Android One」というハードウェア設計から部品の調達まで全てGoogleが行うスマホブランドを立ち上げました。
各メーカーのアレンジが加えられない「Android One」には
・常に最新のAndroid OSを利用できる
・セキュリティー機能も最低2年間は毎月自動でアップデート
・メーカーの余計なアプリが入っていない
という特徴があります。
ワイモバイル Android One S2のカラーバリエーションとスペック
「Android One S2」のカラーバリエーションは4色で、
・レッド
・ネイビー
・ホワイト
となっています。
レッド
ネイビー
ホワイト
Android One S2のスペック詳細
| Android One S2のスペック詳細 | |
| CPU | Snapdragon 425 |
| 外側カメラ画素数 | 約1,300万画素 |
| 内側カメラ画素数 | 約200万画素 |
| ディスプレイ | 約5.0インチ HD(1,280×720) |
| RAM | 2GB |
| ROM | 16GB |
| SDカード | microSDXC（最大256GB） |
| 電池容量 | 2,300mAh |
| 連続通話時間 | 約1,300分 |
| 連続待受時間(LTE) | 約620時間 |
| 通信速度(最大) | 112.5Mbps |
| 高さ×幅×厚さ | 143×72×10.6(mm) |
| 重量 | 約142g |
CPUはクアルコムの「Snapdragon 425」でRAMが2GBという事で、処理能力はかなり低め。
カメラ性能、ディスプレイともに低スペックで、性能を落とした廉価版スマホといった感じ。
特にインカメラは約200万画素とかなりの低スペックなので、自撮りをする習慣がある人には向かないと思います。
Android One S2の機能＆サービス
機能面では、
・防水/防塵
・テザリング
・Bluetooth4.2
が利用可能ですが、
・生体認証
・USB Type C
・おサイフケータイ
・ワンセグ
などは使用できないので注意して下さい。
また、防水/防塵の保護等級は、防水（IPX5/8）、防塵（IP5X）となっていて、水没に対する保護機能では、連続的に水中に置いても有害な影響がないという最高ランクの防水性能となっています。
ワイモバイル Android One S2のベンチマークスコア
Source by Geekbench
これは「Android One S2」のGeekbenchでのベンチマークスコアですが、シングルスコア平均が「674」で、マルチスコアが「1,857」となっています。
処理能力はかなり低く、「iPhone 7」の3分の1のスコアにもなっていないので、処理能力に期待をするのはやめましょう。
ワイモバイル Android One S2の価格
「Android One S2」の本体価格は一括購入の場合は32,400円(税込)で、分割購入だと49,788円(税込)です。
ただし、一括購入の場合は「月額割引」が適用されませんが、分割購入の場合には「月額割引」が適用されるので、2年間使用する前提であれば、分割購入のほうが本体価格が安くなります。
新規契約の実質負担金
| Android One S2の新規契約の実質負担金額 | |||
| プラン | スマホプランS | スマホプランM | スマホプランL |
| 本体価格 | 49,788円 (2,052円×24) |
49,788円 (2,052円×24) |
49,788円 (2,052円×24) |
| 月額割引 | -23,328円 (-972円×24) |
-36,288円 (-1,512円×24) |
-36,288円 (-1,512円×24) |
| 実質負担金額 | 26,460円 (1,080円×24) |
12,960円 (540円×24) |
12,960円 (540円×24) |
のりかえ(MNP)の実質負担金額
| Android One S2のMNPの実質負担金額 | |||
| プラン | スマホプランS | スマホプランM | スマホプランL |
| 本体価格 | 49,788円 (2,052円×24) |
49,788円 (2,052円×24) |
49,788円 (2,052円×24) |
| 月額割引 | -36,288円 (-1,512円×24) |
-49,248円 (-2,052円×24) |
-49,248円 (-2,052円×24) |
| 実質負担金額 | 12,960円 (540円×24) |
540円 | 540円 |
※↑の価格は2017年4月現在のものです。時期によって「月額割引」の割引金額と本体価格は変わるので注意して下さい。
ワイモバイル Android One S2のカメラ性能
約1,300万画素のアウトカメラ
約1,300万画素のアウトカメラを搭載しています。
HDR（ハイダイナミックレンジ）撮影
アウトカメラにはHDR機能を搭載しているので、野外などの光が強い場所でも白とびや黒つぶれを防ぎ、くっきりとキレイな写真が撮れます。
像面位相差オートフォーカス
写真撮影時には「像面位相差オートフォーカス」機能があるので、素早くピントを被写体に合わせる事ができます。
ワイモバイル Android One S2の特徴
耐衝撃
MIL-STD-810Gに準拠した設計になっているので、衝撃に強く、落としても安心です。
赤外線通信
「赤外線通信」が搭載されているので、電話帳や画像などを赤外線で送受信する事ができます。
ウェットタッチ
「Android One S2」は、濡れた手でもスムーズに画面を操作できるように設計されています。
グローブタッチ
「Android One S2」は、手袋をしたままでも操作が可能です。
常に最新のOS
「Android One」では、ソフトウェアを常に最新状態にすることができます。
ワイモバイル Android One S2の評価と感想
「Android One S2」は、Android Oneシリーズらしく余計な機能がまったくないシンプルなスマホ。
最大の特徴は
・常に最新のAndroid OSを利用できる
・セキュリティー機能も最低2年間は毎月自動でアップデート
・メーカーの余計なアプリが入っていない
というところです。
ただし、これらの特徴に魅力を感じないのであれば、国内メーカーの良さである「おサイフケータイ」や「ワンセグ/フルセグ」も使用できないので、購入するメリットはあまり感じられません。
また、同時期に発表された「Android One S1」が、ほぼ同価格でカメラ性能や画面解像度が高いので、京セラが好きとかでなければ「Android One S1」のほうがおすすめ。
「Android One S2」は、京セラが好きでシンプルなスマホがほしい人向けといったところでしょうか。