ソニーは、日本向けに2017年夏モデルとして、
・Xperia XZ Premium
・Xperia XZs
の2機種を発表。
「Xperia XZs」は、
・ドコモから SO-03J
・auから SOV35
・ソフトバンクから 602SO
として2017年5月26日に発売され、キャリアによってスペックの違いはありません。
Xperia XZsのカラーバリエーションとスペック詳細
「Xperia XZs」のカラーバリエーションは4色で、
・アイスブルー
・ブラック
・ウォームシルバー
・シトラス
となっています。
アイスブルー
ブラック
ウォームシルバー
シトラス
Xperia XZsのスペック詳細
Xperia XZsのスペック詳細 | |
CPU | Snapdragon 820 |
外側カメラ | 約1,900万画素 |
内側カメラ | 約1,320万画素 |
ディスプレイ | 約5.2インチ |
フルHD(1,920×1,080) | |
RAM | 4GB |
ROM | 32GB |
SDカード | 最大256GB |
電池容量 | 2,900mAh |
連続通話 | 約1,220分 |
連続待受(LTE) | 約590時間 |
通信速度(最大) | 500Mbps |
高さ×幅×厚さ | 146×72×8.1(mm) |
重量 | 約161g |
「Xperia XZs」は、前作の「Xperia XZ」に今回発表された「Xperia XZ Premium」にも搭載される高性能カメラを搭載したマイナーチェンジモデル。
変更点は、RAMの容量とカメラ性能といったところです。
また、キャリアによってスペックに違いはないものの、使用する電波の違いにより、電池持ちに多少の違いがあり、ソフトバンクが1番電池持ちが良く、ドコモが1番電池持ちが悪いという結果になっています。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
連続通話 | 約1,220分 | 約1,710分 | 約1,710分 |
連続待受(LTE) | 約590時間 | 約630時間 | 約700時間 |
通信速度(最大) | 500Mbps | 370Mbps | 350Mbps |
Xperia XZsの機能&サービス
機能面では、
・おサイフケータイ
・フルセグ/ワンセグ
・USB Type C
・Bluetooth4.2
・テザリング
・防水/防塵
・指紋センサー
・PS4リモートプレイ
が利用可能。
国内モデルらしく、ほぼ全ての機能が使用できるので、機能面で困る事はないでしょう。
また、防水/防塵の保護等級も、防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)となっていて、水没に対する保護機能では、連続的に水中に置いても有害な影響がないという最高ランクの防水性能となっています。
Xperia XZsのベンチマークスコア
Source by Geekbench
これは、ドコモの「Xperia XZs SO-03J」のベンチマークスコアですが、シングルスコア平均が「1,542」で、マルチスコア平均が「3,482」となっています。
「Xperia XZ」と同じCPUを搭載していて「Xperia XZs」のほうがRAMの容量が1GB多いものの、処理能力が「Xperia XZs」のほうが若干下がっているのが気になるところですが、そこまでの違いではありません。
最高レベルの処理性能とはいかないものの、3Dゲームや処理が多いアプリなどを使う習慣がある人にとっても、快適に使えるスマホだと思います。
Xperia XZとXperia XZsの比較
Xperia XZ | Xperia XZs | |
CPU | Snapdragon 820 | Snapdragon 820 |
外側カメラ | 約2,300万画素 | 約1,900万画素 |
内側カメラ | 約1,320万画素 | 約1,320万画素 |
ディスプレイ | 約5.2インチ | 約5.2インチ |
フルHD(1,920×1,080) | フルHD(1,920×1,080) | |
RAM | 3GB | 4GB |
ROM | 32GB | 32GB |
SDカード | 最大256GB | 最大256GB |
電池容量 | 2,900mAh | 2,900mAh |
連続通話 | 約1,350分 | 約1,220分 |
連続待受(LTE) | 約590時間 | 約590時間 |
通信速度(最大) | 500Mbps | 500Mbps |
高さ×幅×厚さ | 146×72×8.1(mm) | 146×72×8.1(mm) |
重量 | 約161g | 約161g |
「Xperia XZs」は、搭載されるCPUは同じながら、2017年のフラッグシップモデル「Xperia XZ Premium」と同じカメラが搭載されていて、以前から評判の良かったカメラ性能がさらに向上しています。
カメラ性能にこだわる人用の機種といった感じでしょうか。
逆に、カメラ性能以外はそこまでの変更はないので、「Xperia XZs」が発売されるタイミングで価格が安くなる「Xperia XZ」の購入を検討するというのもアリですね。
Xperia XZsの価格
「Xperia XZs」の本体価格は各キャリアによって違いますが、86,000円(税込)前後となっています。
実際に購入する場合は、本体価格から端末割引を引いた金額がユーザーの実質的な支払い金額となり、分割購入にした場合の金利はないので、一括で購入しても分割で購入しても、2年間使用する事で支払う金額に変わりはありません。
ドコモ SO-03Jの実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更/契約変更 |
本体価格 | 85,536円 (3,564円×24) |
85,536円 (3,564円×24) |
85,536円 (3,564円×24) |
月々サポート | -69,984円 (-2,916円×24) |
-53,136円 (-2,214円×24) |
-53,136円 (-2,214円×24) |
実質負担金額 | 15,552円 | 32,000円 | 32,000円 |
※上記の価格は2017年6月現在の金額です。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
au SOV35の実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更 |
本体価格 | 84,240円 (3,510円×24) |
84,240円 (3,510円×24) |
84,240円 (3,510円×24) |
毎月割 (スマートパス加入時) |
-68,040円 (-2,835円×24) |
-46,440円 (-1,935円×24) |
-46,440円 (-1,935円×24) |
実質負担金額 | 16,200円 | 37,800円 | 37,800円 |
※上記の価格は2017年6月現在の金額です。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
ソフトバンク 602SOの実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更 |
本体価格 | 87,840円 (3,660円×24) |
87,840円 (3,660円×24) |
87,840円 (3,660円×24) |
月月割 (App Pass加入時) |
-77,040円 (-3,210円×24) |
-42,720円 (-1,780円×24) |
-42,720円 (-1,780円×24) |
実質負担金額 | 10,800円 | 45,120円 | 45,120円 |
※↑の価格は2017年6月現在のものです。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
Xperia XZsのカメラ性能
約1,920万画素のアウトカメラ
アウトカメラには、約1920万画素の高感度イメージセンサーに、集光効率に優れたF2.0、広角25mmの高性能レンズを採用。
より美しい写真撮影が行えるようになっています。
正確に被写体をとらえる3つのセンサー
「Xperia XZs」では、役割の違う3つのセンサー、
・CMOSイメージセンサー
・レーザーAFセンサー
・RGBC-IRセンサー
を搭載する事で、暗いシーンや光の色の影響を受けやすいシーンでも、自然な色合いで高繊細な写真撮影をする事ができます。
5軸手ブレ補正
サイバーショットやハンディカムの動画手ブレ補正技術を応用した5軸手ブレ補正「インテリジェントアクティブモード」を搭載。
手で持って走りながらでも、なめらかな撮影が行えます。
低照度や逆光条件下でも画質を落とさないMotion Eyeカメラ
前作よりも大きなピクセルサイズのMotion Eyeカメラを使用することで、あらゆる画像の詳細と光を取り込むことが可能。
インテリジェントな露出制御は、周囲の光レベルに合わせて調整されるため、夜間の撮影でもクリアで鮮明な写真が撮れます。
約0.5秒高速起動
「Xperia XZs」では、カメラの長押し起動を約0.5秒で行い、0.03秒で被写体をとらえる事ができます。
プレミアムおまかせオート
逆光や夜景、料理など、13種類のシーンとコンディションを自動で判断してくれる「プレミアムおまかせオート」によって、誰でも簡単にシーンに合わせた高画質な写真撮影が行えます。
スーパースローモーション
Source by YouTube
「Xperia XZs」では、最大960fpsのスーパースローモーション撮影が可能。
ガラスが弾ける瞬間の映像もキレイに記録することができます。
先読み撮影
「Xperia XZs」には、シャッターを押すとメモリに一時保存された撮影時の前後最大4枚の写真を記録し、ベストショットを選んで残せる「先読み撮影」が搭載されています。
約1,300万画素のフロントカメラ
約1,300万画素のフロントカメラは、広角レンズ&大型高感度センサーで、背景を入れたグループショットや夕暮れ時の撮影などにも強く、他機種のメインカメラ並みの画質で撮影する事ができます。
ハンドシャッター
「Xperia XZs」のインカメラには、手のひらをカメラに向けるだけで自動でシャッターが切れる「ハンドシャッター」があります。
Xperia XZsの特徴
高輝度メタル素材デザイン
「Xperia XZs」は、高純度のメタル素材「ALKALEIDO」をバックパネルに採用し、高級感のあるデザインになっています。
トリルミナスディスプレイ
液晶テレビ「ブラビア」 の映像技術と画作りのノウハウにより、幅広い色域で豊かで自然な色合いや繊細な色の違いを再現。
様々な色が混ざったカラフルなシーンでも、それぞれの色合いを引き立てます。
X-Reality for mobile
液晶テレビ「ブラビア」 の超解像技術をモバイル向けに最適化した「X-Reality for mobile」を搭載。
リアルタイムで映像を解析し、インターネットで配信されている画質の低い映像などもくっきり鮮やかに再生します。
ウォークマンのオーディオ技術を結集した高音質
ウォークマンで培われたハイレゾ音源の再生、CDやMP3などの圧縮音源をハイレゾ音源相当に変換するDSEE HX、デジタルノイズキャンセリングなどの高音質機能を搭載。
スマートフォンとは思えない豊かなサウンドを楽しめます。
スマートクリーナー
使用しないアプリケーションを自動的に無効にし、キャッシュを消去してストレージとメモリを最適化する「スマートクリーナー」機能を搭載。
いたわり充電
ユーザーの生活リズムを認識して、就寝時に充電を開始した場合でも起床したタイミングで充電が完了するように、途中で充電速度を遅らせる「いたわり充電」を搭載。
スマホのバッテリーが満充電のまま放置される事で寿命が短くなってしまう事から、バッテリーの劣化を抑え、従来のバッテリーよりも長持ちさせる事ができます。
Xperia XZsの不具合報告と評判
「Xperia XZs」と「Xperia XZ」のカメラ性能比較
Source by YouTube
この動画は「Xperia XZs」と「Xperia XZ」のカメラ性能を比較したものです。
どちらも世界でトップレベルのアウトカメラなので、そこまでの違いはありませんが、「Xperia XZs」のほうが動画の映像が滑らかだったり、夜景のライトの光の「ぼやけ」を抑制して、鮮明に撮影できている様子がわかると思います。
「Xperia XZs」のカメラ画像に「歪み」がある問題
現在、「Xperia XZs」のカメラで撮った画像に「歪み」があるという問題が話題になっていましたが、2017年10月に行われたアップデートで改善しました。
Xperia XZsの評価と感想
「Xperia XZs」は、スペック的には「Xperia XZ」と比べてもそこまで大差がないことから、カメラ機能を重視している人向けのスマホといった印象。
世界でもトップクラスのカメラ機能を楽しみたいなら魅力的ですが、カメラにそこまでのこだわりがない場合は「Xperia XZs」が発売したタイミングで、価格の安くなる「Xperia XZ」を購入するのもアリです。
同じく2017年夏モデルとして発売される「Xperia XZ Premium」がかなり評判が良く、他にもシャープの「AQUOS R」や「Galaxy S8&Galaxy S8+」など、各メーカーのフラッグシップモデルが続々と発表されているので、「Xperia XZs」を発売直後に購入するメリットは、それほどないというのが正直な感想です。
androidスマホでは1番人気のある機種で、カメラ機能も世界でトップレベルなので、今後2年以上使用するのを前提としても十分に活躍してくれる機種ではありますけどね。