国内メーカーのシャープが2017年夏モデルとして、新フラッグシップモデル「AQUOS R」を発表しました。
これまではドコモやau、ソフトバンクなど、発売するキャリアごとに名前を変えてきたシャープ製品ですが、今後はSonyの「Xperia」、サムスンの「galaxy」と同じように、ブランド名を統一していくようですね。
「AQUOS R」は、
・ドコモから「AQUOS R SH-03J」
・auから「AQUOS R SHV39」
・ソフトバンクから「AQUOS R 604SH」
として発売され、キャリアによってスペックの違いはありません。
AQUOS Rのカラーバリエーションとスペック詳細
「AQUOS R」のカラーバリエーションは5色で、
・マーキュリーブラック
・ジルコニアホワイト
・クリスタルラベンダー(ドコモ限定)
・ライトゴールド(au限定)
・ブレイズオレンジ(ソフトバンク限定)
・オーロラピンク(ソフトバンク限定)
・カッパーブラック(ソフトバンク限定)
・オパールブルー(ソフトバンク限定)
となっています。
マーキュリーブラック
ジルコニアホワイト
クリスタルラベンダー(ドコモ限定)
ライトゴールド(au限定)
ブレイズオレンジ(ソフトバンク限定)
オーロラピンク
カッパーブラック
オパールブルー
AQUOS Rのスペック詳細
AQUOS Rのスペック詳細 | |
CPU | Snapdragon 835 |
外側カメラ | 約2,260万画素 |
内側カメラ | 約1,630万画素 |
ディスプレイ | 約5.3インチ |
QHD(2,560×1,440) | |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
SDカード(最大) | 256GB |
電池容量 | 3,160mAh |
連続通話(LTE) | 約1,200分 |
連続待受(LTE) | 約480時間 |
通信速度(最大) | 788Mbps |
高さ×幅×厚さ | 約153×74×8.7(mm) |
重量 | 約172g |
CPUは「Snapdragon 835」でRAMが4GBという事で、処理能力は2017年夏モデルとしては最高レベル。
ディスプレイの解像度もWQHDと超高画質で、カメラにはF値1.9の明るいレンズと「ハイスピードAF」、2つの手ぶれ補正が搭載され、インカメラも約1,630万画素の広角カメラを採用し、他機種のアウトカメラ並みのスペックとなっています。
電池容量はやや少なめなものの、省エネルギーは得意分野の「IGZO液晶」ですから問題ないでしょう。
新ブランドのフラッグシップモデルにふさわしい超高スペックスマホですね。
また、キャリアによってスペックに違いはないものの、使用する電波の違いにより、電池持ちに多少の違いがあります。
ドコモ | au | ソフトバンク | |
連続通話(LTE) | 約1,200分 | 約1,360分 | 約1,490分 |
連続待受(LTE) | 約480時間 | 約560時間 | 505時間 |
通信速度(最大) | 788Mbps | 590Mbps | 612Mbps |
AQUOS Rの機能&サービス
機能面では、
・テザリング
・Bluetooth5.0
・指紋センサー
・おサイフケータイ
・防水/防塵
・ワンセグ/フルセグ
・USB Type C
が利用可能です。
国内モデルらしく、ほぼ全ての機能が使用できるので、機能面で困る事はないでしょう。
また、防水/防塵の保護等級も、防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)となっていて、水没に対する保護機能では、連続的に水中に置いても有害な影響がないという最高ランクの防水性能となっています。
AQUOS Rのベンチマークスコア
Source by Geekbench
これは、ドコモから発売された「AQUOS R SH-03J」のベンチマークスコアですが、シングルスコア平均が「1,791」で、マルチスコア平均が「6,194」となっています。
au版もソフトバンク版もほぼ同じスコアとなりますが、マルチスコアは全機種の中でも最高レベルの処理能力。
3Dゲームや処理が多いアプリなどを使う習慣がある人にとっても、快適に使えるスマホだと思います。
AQUOS ZETA SH-04Hとの比較
AQUOS ZETA SH-04H | AQUOS R | |
CPU | Snapdragon 820 | Snapdragon 835 |
外側カメラ | 約2,260万画素 | 約2,260万画素 |
内側カメラ | 約500万画素 | 約1,630万画素 |
ディスプレイ | 約5.3インチ | 約5.3インチ |
フルHD(1,920×1,080) | QHD(2,560×1,440) | |
RAM | 3GB | 4GB |
ROM | 32GB | 64GB |
SDカード(最大) | 256GB | 256GB |
電池容量 | 3,000mAh | 3,160mAh |
連続通話 | 約1,520分 | 約1,200分 |
連続待受(LTE) | 約560時間 | 約480時間 |
通信速度(最大) | 337.5Mbps | 788Mbps |
高さ×幅×厚さ | 約149×73×7.6(mm) | 約153×74×8.7(mm) |
重量 | 約155g | 約172g |
これは、1年前の2016年夏モデルとしてドコモが発売した、シャープのフラッグシップモデル「AQUOS ZETA SH-04H」と「AQUOS R」を比較したものです。
ほぼ、全てのスペックが底上げされていますが、ハイスペックになった為か電池持ちは「AQUOS ZETA SH-04H」のほうが優れている事がわかりますね。
AQUOS Rの価格
「AQUOS R」の本体価格は各キャリアによって違いますが、90,000円(税込)前後となっています。
実際に購入する場合は、本体価格から端末割引を引いた金額がユーザーの実質的な支払い金額となり、分割購入にした場合の金利はないので、一括で購入しても分割で購入しても、2年間使用する事で支払う金額に変わりはありません。
ドコモ「AQUOS R SH-03J」の実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更/契約変更 |
本体価格 | 89,424円 (3,726円×24) |
89,424円 (3,726円×24) |
89,424円 (3,726円×24) |
月々サポート | -73,872円 (-3,078円×24) |
-57,024円 (-2,376円×24) |
-57,024円 (-2,376円×24) |
実質負担金額 | 15,552円 (648円×24) |
32,400円 (1,350円×24) |
32,400円 (1,350円×24) |
※上記の価格は2017年6月現在の金額です。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
au「AQUOS R SHV39」の実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更 |
本体価格 | 86,400円 (3,600円×24) |
86,400円 (3,600円×24) |
86,400円 (3,600円×24) |
毎月割 (スマートパス加入時) |
-43,200円 (-1,800円×24) |
-43,200円 (-1,800円×24) |
-43,200円 (-1,800円×24) |
実質負担金額 | 43,200円 (1,800円×24) |
43,200円 (1,800円×24) |
43,200円 (1,800円×24) |
※上記の価格は2017年6月現在の金額です。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
ソフトバンク「AQUOS R 604SH」の実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更 |
本体価格 | 93,120円 (3,880円×24) |
93,120円 (3,880円×24) |
93,120円 (3,880円×24) |
月月割 (App Pass加入時) |
-82,320円 (-3,430円×24) |
-52,800円 (-2,200円×24) |
-52,800円 (-2,200円×24) |
実質負担金額 | 10,800円 (450円×24) |
40,320円 (1,680円×24) |
40,320円 (1,680円×24) |
※↑の価格は2017年6月現在のものです。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
AQUOS Rのカメラ性能
約2,260万画素アウトカメラ
約2,260万画素のアウトカメラには、F値1.9の明るいレンズと画角90°の広角レンズを採用し、広角も接写も高画質な撮影が行えます。
新オートフォーカス
「AQUOS R」では、センサーと一体の新オートフォーカスシステムを採用し、高速かつ、撮りたい被写体に素早くピントを合わせられるようになりました。
W手ブレ補正
「AQUOS R」には、
・光学式手ブレ補正
・電子式手ブレ補正
の2つの手ぶれ補正を搭載。
薄暗い場所や動きながらでも、ブレずに撮影する事ができます。
インテリジェントフレーミング
Source by YouTube
「AQUOS R」には、撮った写真の構図を補正してくれる「インテリジェントフレーミング」を搭載。
撮影した画像と構図補正した画像を自動で保存し、好きなほうを選ぶ事ができます。
あとからキャプチャー
「あとからキャプチャー」により、撮影した動画から1秒間に最大120枚の静止画を切り出す事ができ、写真として保存する事ができます。
約1,630万画素のインカメラ
約1,630万画素のインカメラには、F値2.0の明るいレンズと画角90°の広角レンズを採用し、他機種のアウトカメラ並みの撮影が可能。
また、小顔補正や美肌調整機能なども使用する事ができます。
AQUOS Rの特徴
鏡面仕上げのアルミフレーム
「AQUOS R」は、見る角度によって光の反射色が変化する多層膜構造の背面パネルを採用し、「鏡面仕上げのアルミフレーム」により高級感のあるデザインになっています。
WQHDディスプレイ
5.3インチの高解像度WQHDの「IGZO液晶ディスプレイ」を搭載。
フルHDの約1.8倍の画素数によって、高繊細で透過率の高い映像が楽しめます。
HDRとリッチカラーテクノロジーモバイル
ディテールを忠実に再現するHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応し、液晶テレビ「AQUOS」の技術「リッチカラーテクノロジーモバイル」を搭載したディスプレイは、写真や動画を現実に近い色で表現し、鮮やかに再生する事ができます。
Clip Now
「AQUOS R」では、Clip Now機能によって画面の左上から右上になぞるだけでスクリーンショットが撮影できます。
スクロールオート
ブログやツイッターなど、縦に長いページをみる際に面倒なスクロールを自動化する事ができる「スクロールオート機能」を搭載。
ゆっくりとスクロールし、表示されたボタンの上で指を離すとスクロールがスタートします。
濡れた手でも快適に操作可能
「AQUOS R」では、徹底的な感度調整の最適化により、微細なタッチをしっかり検出してなめらかな操作感を実現。
お風呂などで画面が水に濡れていても快適に操作できます。
リラックスオート
ユーザーの生活パターンを学習し、就寝時間が近づくと「リラックスオート」機能により、自動的にブルーライトを抑えた目に優しい画質へ移行します。
エモパー
Source by YouTube
スマホに搭載された人工知能「エモパー」がさらに進化。
3つのキャラクターから選択でき、Google Playからダウンロードしてキャラクターを追加することもできます。
AQUOS Rの評価と感想
「AQUOS R」は、新ブランドのフラッグシップモデルらしく超高性能なスペックとなっていて、2017年のシャープを代表する素晴らしい機種だと思います。
「格安スマホ」が流行っていて、低スペックで低価格のスマホを購入して後から後悔する人がたくさんいるなか、「有名国内メーカーのフラッグシップモデル」としては、かなりの存在感を示せているのではないでしょうか。
シャープらしいAI「エモパー」や便利機能も充実しているので使いやすいと思います。
最新ゲームでの動作や写真の画質、画面のキレイさなど、どれをとっても今後2年以上は快適に使用できるスマホと言えるでしょう。