今回は、auから2016年夏モデルのスマホとして発表された「AQUOS SERIE SHV34」をレビューしてみたいと思います。
「AQUOS SERIE SHV34」は国内メーカーのSHARP(シャープ)が発売するスマホです。
シャープといえば一時期は電池持ちに特化して「電池持ちにこだわるならシャープ」っていう時代があるくらいでしたが、今では各社が電池持ちをスマホの重要な特徴と考えて新機種を発売しているので、違いはほぼなくなってしまいました。
今のシャープの販売するスマホの特徴は「安定」。
目立って最高スペックの機種は発売しない反面、2015年夏モデルで騒がれたSnapdragon 810の「発熱問題」の時でさえ、そこまで発熱する事無くクレームもほとんどなかった印象があります。
その分、CPUの性能は他機種より落とされてましたけどね。
au AQUOS SERIE SHV34のスペックとカラーバリエーション
「AQUOS SERIE SHV34」のカラーバリエーションは3色でネイビー、ホワイト、コーラルピンクです。
AQUOS SERIE SHV34のスペック詳細
CPUは新しいクアルコムのSnapdragon 820搭載。
ディスプレイの解像度は、フラッグシップモデルとしては平均的な「フルHD」。
RAMの容量も2016年夏モデルの中では平均的な3GB。
外側カメラは2260万画素のカメラを採用。
画素数でのインパクトはありませんが、このくらいの画素数になってくると画素数よりも総合的なバランスのほうが重要といわれています。
全体的なバランスや鮮やかさなどの好みによりますが、2016年夏モデルの中でもトップレベルに綺麗な写真が撮れるでしょう。
電池容量は3000mAh。
ソニーの「Xperia X Performance」の電池容量が2570mAhで不安視されている中、500mAhも多い容量での発表は高評価。
さすが安定のシャープといったところでしょうか。
AQUOS SERIE SHV34のベンチマークスコア
photo by antutu.com
これは、「AQUOS SERIE SHV34」に搭載されているCPU「Snapdragon 820」のAntutuのベンチマークスコアです。
「Snapdragon 820」自体の性能は138,026ですが、一般的にベンチマークスコアというと、このCPU性能の他にGPUやRAMなどの総合的なパフォーマンスの事を指しますが、CPU自体のベンチマークスコアからかけ離れる事はほぼありません。
今回の「AQUOS SERIE SHV34」では、ベンチマークテストの結果は110,000くらいが多いようです。
シャープは安定志向のメーカーでCPUの性能を最大限に引き出す事はせず、処理能力を抑えた状態で搭載するイメージがあるだけに、この結果はかなり好印象なのではないでしょうか。
3Dゲームや処理が多いアプリなども十分に楽しむ事ができる性能ですね。
AQUOS SERIE SHV34の機能&サービス
機能面では防水、防塵、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグなど、赤外線以外の全ての機能が使えるいわゆる「全部いり」機種。
また、通信速度は「4G LTE(2GHz)& WiMAX 2+」のキャリアアグリゲーションで最大370Mbpsまで上がっています。
AQUOS SERIE SHV34とSHV33との比較
次に、前作の「SHV33」との比較です。
CPUが最新のものに変わり処理能力は格段に上がりました。
前作の「SHV33」は「発熱問題」のせいか、最新のCPUでもありませんでしたからね。
あとは目立った変更としてはカメラ機能でしょうか。
カメラは画素数じゃないといっても、さすがに同じメーカーでこれだけ違えば写真の綺麗さも変わってきます。
auの2016年春モデルのシャープ製品は、ミニサイズの「SHV33」しか発表されなかっただけに、性能、サイズ共に大幅な変更という事になりそうです。
au AQUOS SERIE SHV34の価格
「AQUOS SERIE SHV34」の本体価格は84,240円(税込)です。
この84,240円を一括で支払う人はあまりいないので、24回払いの分割にする人がほとんどですが、実際に支払う金額はここから「毎月割」という割引きを引いた金額となります。
「毎月割」の割引金額は契約種別で変わる事があるので、自分の契約だといくらの「毎月割」が適用されるのか確認して下さいね。
新規・機種変更・のりかえ(MNP)の実質負担金額
※↑の価格は2016年6月10日発売日時点のものです。
時期によって「毎月割」の割引金額は変動するので注意して下さい。
auの場合は「AQUOS SERIE SHV34」の発売日時点では、契約種別やデータ容量の違いによる「毎月割」の変動はありません。
au AQUOS SERIE SHV34の特徴
スマホにはスペックだけでなく各メーカーの特徴もあり、そのメーカーにしかない機能やこだわりなどもあったりします。
スペックや性能面にそこまでこだわりがない人は、こういった特徴で機種を選ぶのも良いかもしれませんね。
おすすめプラス
オートモードに自分流の表現をプラスできる「おすすめプラス」を搭載。
選択メニューから「ふんわり」「くっきり」など選んで手軽に表現力の高い写真が撮れるようになります。
120Hz駆動ディスプレイの「ハイスピードIGZO」
スクロールも動画も2倍なめらかに表示する「ハイスピードIGZO」搭載。
平均的なスマホのディスプレイである60Hz駆動と比べると2倍の120Hz駆動で表示するので、画面の動きがヌルヌルに。
また、激しい動きの動作や動画にも強いので、画面スクロール時の文字もくっきり見やすいのが特徴です。
ちなみに、120Hz駆動というのは1秒間に120回表示を更新するという意味です。
アニメのコマ数で考えるとわかりやすいですね。
1秒間に表示するコマ数が多ければ多いほど、なめらかな動きになります。
「GR certified」を取得した2260万画素のアウトカメラ
アウトカメラはリコー「GRシリーズ」開発メンバーによる画質認証プログラム「GR certified」を取得。
使いやすい広角約26mm相当と明るさF値1.9とで、ハイエンドカメラユーザーもうならせる高品位画質を実現。
AQUOS史上最速の高速起動 & ハイスピードオートフォーカス
動く被写体もきれいに写せるハイスピードオートフォーカスがタッチオートフォーカスにも対応し性能もアップ。
カメラアプリは「SH-01H」と比べると半分の約0.4秒で起動し、ピントは約0.02秒で合うようになりました。
動画を高画質な静止画にする「あとからキャプチャー」
4Kや2K、240fpsなどの動画から高画質な静止画をかんたんな操作で切り出しできる「あとからキャプチャー」搭載。
最適な瞬間を撮るのが難しいシーンでも動画で撮っておけば、あとからベストな1枚を選べます。
撮影した動画をなめらかに再生する「ハイスピード録画」
「ハイスピードIGZO」との組み合わせで撮影した120fpsの動画は、従来の30fps撮影と比べると明らかになめらかな再生になっています。
スーパースロー映像
ハイスピード録画した映像に最大10倍ものフレーム数になるフレーム補間技術を組み合わせることで、映画のアクションシーンのようなスーパースロー映像を録画する事も可能。
タイムラプス撮影
流行りの「タイムラプス撮影」も120fpsに対応。ハイスピードIGZOでなめらかな表示が可能です。
「タイムラプス撮影」というのは、長時間の動画を短時間に縮小して再生する動画の事。
星空の動きや植物の成長の様子などの早送り動画が代表的ですね。
エモパー
シャープのスマホの大きな特徴となった「エモパー」。
エモパーは、シャープ製の家電製品に搭載されている人工知能「ココロエンジン」をベースに、スマホ向けに作られたもの。
いつも一緒にいる「スマホ」が、シーンに応じてタイミングよく、まるで友達のように、声や表示でメッセージを伝えてきてくれます。
グリップマジック & 指紋センサー
左右と表裏に搭載した近接センサーが、握ったり持ち上げたことを感知して、電源キーを押すことなく画面をONに。
本体側面にタッチ式指紋センサーが搭載されているので、持ち上げてすぐに使い始めることができます。
スクロールオート
ブログやツイッターなど、縦に長いページをみる際に面倒なスクロールを自動化。
ゆっくりとスクロールし、表示されたボタンの上で指を離すとスクロールがスタートします。
「Clip Now」と「のぞき見ブロック」
画面の上のフチを横になぞるだけでスクリーンショットが撮れる「Clip Now」機能。
WebページならURLも一時保存されるし、画面のフチを真下になぞると、他のユーザーとのスクリーンショットの共有もできるようになります。
また、カラーフィルタ画像が、正面からの見やすさはそのままに、周囲からののぞき見をブロックする「のぞき見ブロック」機能も搭載。
au AQUOS SERIE SHV34のフィルムやカバーなどの関連商品
ここでは、「AQUOS SERIE SHV34」のフィルムやカバーなどの関連商品を紹介します。
フィルムやカバーは、スマホをお洒落にアレンジする重要アイテムとなっているので、「AQUOS SERIE SHV34」の購入を検討している人は参考にしてみて下さい。
・フィルムカバー
・ガラスフィルムカバー
・スマホカバー
・手帳型スマホカバー
まとめ
「AQUOS SERIE SHV34」は、auから発売される2016年夏モデルのスマホの中では、かなり優秀なスマホといえそうです。
っていうか、シャープのAQUOSシリーズがここまでXperiaシリーズと戦えるのは久しぶりな印象です。
シャープが好きな人は「買い」で決まりの機種でしょう。
CPUの処理性能もかなり優秀でしたからね。
海外メーカーは絶対に嫌!っていう客層もいますから、今回の2016年夏モデルは、国内メーカーのシェア争いが面白い事になりそうですね。