今回は、auの2016年夏モデルから発売された「HTC 10 HTV32」のレビューです。
「HTC 10 HTV32」は台湾メーカーのHTC(エイチティーシー)が発売するスマホ。
HTCといえば、毎年auの夏モデルに超高性能スマホを発表する事で有名な会社です。
最近では、発表するスマホのスペックがその時期の最高スペックである事が多く、HTCのフラッグシップモデルスマホを扱っているという事が、auのAndroid(アンドロイド)スマホの強みとなっていますよね。
au HTC 10 HTV32のスペックとカラーバリエーション
「HTC 10 HTV32」のカラーバリエーションは3色でカメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールドです。
HTC 10 HTV32のスペック詳細
CPUは新しいクアルコムのSnapdragon 820搭載。
ディスプレイの解像度は、2016年夏モデルの中では最高の「クアッドHD」。
RAMの容量も2016年夏モデルの中では最高の4GB。
アウトカメラ機能は、有効画素数は控えめな1200万画素なものの、「F値1.8」と「HTC UltraPixe2」搭載カメラで、カメラのベンチマークサイト「DxOMark」では「Galaxy S7 edge SCV33」と並び世界最高得点を記録しました。
電池容量は2016年夏モデルでは平均的な3000mAh。
ディスプレイの解像度が高く、電池消耗が激しそうなので、超高性能スマホとしてはちょっと物足りない電池容量でしょうか。
HTC 10 HTV32のベンチマークスコア
photo by antutu.com
これは、「HTC 10 HTV32」に搭載されているCPU「Snapdragon 820」自体のAntutuのベンチマークスコアです。
一般的にベンチマークスコアというと、このCPU性能の他にGPUやRAMなどの総合的なパフォーマンスの事を指しますが、CPU自体のベンチマークスコアからかけ離れる事はほぼありません。
ちなみに、まだAntutuの正式なデータはまだありませんが、「HTC 10 HTV32」のデモ機などのベンチマーク結果は130,000前後が多いです。
処理性能では、「Galaxy S7 edge SCV33」と並び最高水準のスペックとなりそうです。
このスコアであれば、今後2年以上「HTC 10 HTV32」を使用する前提でも、処理性能で困る事はないでしょう。
3Dゲームや処理が多いアプリなどを使う習慣があって、高性能スマホを探している人にはピッタリの機種となりそうですね。
HTC 10 HTV32の機能&サービス
機能面では防水、防塵、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグ、赤外線がありません。
特に、おサイフケータイとテレビを使用する習慣がある人は注意が必要。
機能面においては、iPhoneと同じと考えるとわかりやすいでしょうか。
また、通信速度は「4G LTE(2GHz)& WiMAX 2+」のキャリアアグリゲーションで最大370Mbpsまで上がっています。
HTC 10 HTV32とHTC J butterfly HTV31との比較
次に、前作の「HTC J butterfly HTV31」との比較です。
「HTC J butterfly HTV31」が1年前の機種なだけあって、ディスプレイ以外の全てのスペックが上がっている事がわかります。
HTCが好きな人にとっては、まさに「買い」の機種となるでしょう。
au HTC 10 HTV32の価格
「HTC 10 HTV32」の本体価格は78,840円(税込)です。
この78,840円を一括で支払う人はあまりいないので、24回払いの分割にする人がほとんどですが、実際に支払う金額はここから「毎月割」という割引きを引いた金額となります。
「毎月割」の割引金額は契約種別で変わる事があるので、自分の契約だといくらの「毎月割」が適用されるのか確認して下さいね。
新規・機種変更・のりかえ(MNP)の実質負担金額
※↑の価格は2016年6月10日発売日時点のものです。
時期によって「毎月割」の割引金額は変動するので注意して下さい。
auの場合は「HTC 10 HTV32」の発売日時点では、契約種別やデータ容量の違いによる「毎月割」の変動はありません。
au HTC 10 HTV32の特徴
スマホにはスペックだけでなく各メーカーの特徴もあり、そのメーカーにしかない機能やこだわりなどもあったりします。
スペックや性能面にそこまでこだわりがない人は、こういった特徴で機種を選ぶのも良いかもしれませんね。
「HTC UltraPixe2」搭載の世界最高峰カメラ機能
photo by dxomark.com
0.6秒のカメラ起動に、「F値1.8」と「HTC UltraPixe2」搭載で、カメラのベンチマークサイト「DxOMark」では「Galaxy S7 edge SCV33」と並び世界最高得点を記録しました。
大きなピクセルセンサーと明るいレンズにより、うす暗い場所でも自然な色合いの写真を撮ることができます。
世界初メインとインカメラ共に光学式手ブレ補正搭載
「HTC 10 HTV32」のカメラはアウトカメラだけでなく、インカメラにも光学式手ブレ補正を搭載。
4K動画+ハイレゾ録音
メインカメラのみ、最大6分間だけですが、4K動画撮影に加えて、世界初のスマートフォンでのハイレゾ録音が可能になりました。
HTC Boost+搭載
アプリの最適化やメモリ解放によるパフォーマンス向上ができる「HTC Boost+」搭載。
この機能で、ゲームの画質を調整し、電池消耗を抑えたりする事も可能です。
約0.2秒で指紋認証のロック解除
スマホの指紋認証のロック解除が約0.2秒で可能。
また、高精度による設定で様々な角度からも認証が可能です。
国内初のハイレゾ対応イヤフォン同梱
「HTC 10 HTV32」には、市販で購入したらけっこうお高いハイレゾ対応イヤホンが最初から同梱されています。
急速充電ができる専用充電器を同梱
急速充電「Quick Charg3.0」に対応している専用充電器とケーブルを同梱。
専用充電器を使えば約90分でフル充電が可能です。
まとめ
処理性能では2016年夏モデルのスマホの中では「Galaxy S7 edge」と並び最高水準。
カメラ機能、RAM、ディスプレイの解像度も「Galaxy S7 edge」と並んで2016年夏モデルの中で最高という事で、「HTC 10 HTV32」は超高スペックスマホとなりました。
弱点をあげるとすれば機能面で、防水、防塵、おサイフケータイ、ワンセグ/フルセグがない事と、超高スペックの割に「Galaxy S7 edge」より600mAh少ない電池容量でしょうか。
それでも、電池容量については、そこまで極端に使いづらいという話は聞かないので、酷使しない限りは十分に1日もたせる事が可能でしょう。
3Dゲームアプリが好きな人や、高画質な写真が好きな人など、現時点の最高スペックスマホがほしい人にはおすすめの1台となりました。