Apple(アップル)は2022年3月18日に2022年の最新モデルとなるiPhone SE(第3世代)を発表しました。
日本ではAppleストアのSIMフリーモデルに加え、
- ドコモ
- au
- ソフトバンク
- 楽天モバイル
の4社から発売されていますが、この記事ではSIMフリー版iPhone SE(第3世代)を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
ドコモ公式サイトで詳細をチェック
iPhone SE(第3世代)の発売日と本体価格
SIMフリー版 iPhone SE(第3世代)の発売日と本体価格
SIMフリー版iPhone SE(第3世代)の発売日は2022年3月18日で、本体価格は税込みで、
- 64GBモデル:57,800円
- 128GBモデル:63,800円
- 256GBモデル:76,800円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
公式のAppleストアで購入する場合は一括のほか、24回払いを選択する事ができ、分割払いに追加の利子や手数料は発生しません。
ドコモ版 iPhone SE(第3世代)の発売日と本体価格
ドコモ版iPhone SE(第3世代)の発売日は2022年3月18日で、本体価格は税込みで、
- 64GBモデル:65,230円
- 128GBモデル:75,097円
- 256GBモデル:94,248円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ドコモでは24回払いにして「いつでもカエドキプログラム」に加入する事で最大で半額になりますが、「いつでもカエドキプログラム」は特典の利用時に購入した本体を2年後にドコモに返却する必要があるので注意して下さい。
au版 iPhone SE(第3世代)の発売日と本体価格
au版iPhone SE(第3世代)の発売日は2022年3月18日で、本体価格は税込みで、
- 64GBモデル:65,335円
- 128GBモデル:75,190円
- 256GBモデル:93,720円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
auでは24回払いにして「スマホトクするプログラム」に加入する事で最大で半額になりますが、「スマホトクするプログラム」は特典の利用時に購入した本体を2年後にauに返却する必要があるので注意して下さい
ソフトバンク版 iPhone SE(第3世代)の発売日と本体価格
ソフトバンク版iPhone SE(第3世代)の発売日は2022年3月18日で、本体価格は税込みで、
- 64GBモデル:67,680円
- 128GBモデル:74,880円
- 256GBモデル:90,000円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ソフトバンクでは48回払いにして「トクするサポート+」に加入する事で最大で半額になりますが、「トクするサポート+」は特典の利用時に購入した本体をソフトバンクに返却する必要があるので注意して下さい。
楽天モバイル版 iPhone SE(第3世代)の発売日と本体価格
楽天モバイル版iPhone SE(第3世代)の発売日は2022年3月18日で、本体価格は税込みで、
- 64GBモデル:57,800円
- 128GBモデル:63,800円
- 256GBモデル:76,800円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
楽天モバイルでは48回払いにして「iPhoneアップグレードプログラム」に加入する事で最大で半額になりますが、「iPhoneアップグレードプログラム」は特典の利用時に購入した本体を楽天モバイルに返却する必要があるので注意して下さい。
iPhone SE(第3世代)のカラーバリエーション
iPhone SE(第3世代)のカラーバリエーションは、
- ミッドナイト
- スターライト
- (PRODUCT)RED
の3色です。
ミッドナイト
スターライト
(PRODUCT)RED
iPhone SE(第3世代)の外観とデザイン
iPhone SE(第3世代)にはツルツルした質感のガラス素材が採用されていて、背面には左上に、
- 標準カメラ
- リアマイク
- True Toneフラッシュ
が並んでいて、
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- インカメラ
- ステレオスピーカー内蔵マイク
が配置され、スピーカーの上に「近接センサー」、画面下部に指紋センサー(Touch ID)が配置されています。
右側面には「サイドボタン」と「SIMカードトレイ」。
左側面には「音量ボタン」と「サウンドオン/オフスイッチ」が並んでいます。
本体上部には何もなし。
本体下部には左から、
- スピーカー
- Lightningコネクタ
- 内蔵マイク
が並んでいます。
iPhone SE(第3世代)のスペック詳細
iPhone SE(第3世代) | iPhone SE(第2世代) | |
CPU | apple A15 Bionic | apple A13 Bionic |
外側カメラ | 約1,200万画素 | 約1,200万画素 |
内側カメラ | 約700万画素 | 約700万画素 |
ディスプレイ | 約4.7インチ(1,334 x 750) Retina HDディスプレイ |
約4.7インチ(1,334 x 750) Retina HDディスプレイ |
RAM | 4GB | 3GB |
ROM | 64GB / 128GB / 256GB | 64GB / 128GB / 256GB |
SDカード | 非対応 | 非対応 |
電池容量 | 2,007mAh | 1,821mAh |
高さ×幅×厚さ | 約138.4x67.3x7.3(mm) | 約138.4x67.3x7.3(mm) |
重さ | 約144g | 約148g |
iPhone SE(第3世代)にはappleの最新CPU「apple A15 Bionic」が搭載され、RAMは4GB。
アウトカメラには前作と同様に約1,200万画素の広角カメラが採用されていて、ディスプレイも前作と同じHD画質の「Retina HDディスプレイ」になっています。
電池容量は2,007mAh。
ROMは64GB、128GB、256GBの3種類から選べるようになっていて、本体サイズは電池容量が186mAh増えたにも関わらず、サイズは前作iPhone SE(第2世代)とまったく一緒で、本体重量は4g軽くなっています。
iPhone SE(第3世代)のベンチマークスコア
これは実際に計測したiPhone SE(第3世代)のベンチマークスコアですが、
- antutu 9.1.0:732,779
- Geekbench 5.4.4:シングル 1,736 / マルチ 11,362
になりました。
このスコアは現在発売されているスマホの中でも最高レベルのスコア。ハイエンドモデル「iPhone 13 Pro」と同じCPUが搭載さているので納得って感じのスコアですね。
この性能であればネット検索やツイッターもサクサク、どんなに重いゲームでも快適にプレイできると思います。
iPhone SE(第3世代)の電池もち
iPhone SE(第3世代)には2,007mAhのバッテリーが搭載されていますが、電池持ちはあまり良くないです。
試しに充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、24時間経過して電池残量は23%になっていました。
この電池持ちは他社のハイエンドスマホと同等で、ミドルスペックとしてはやや劣るレベル。
ゲームと動画を含んで約8時間使っても1日以上はしっかりともっているので、処理能力を考慮すれば健闘していると思いますが、電池持ちにこだわりがある人は注意して下さい。
iPhone SE(第3世代)の便利機能
iPhone SE(第3世代)の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕:✕ |
ハイレゾ | ✕ |
ワイヤレス充電 | 〇 |
イヤホンジャック | ✕ |
防水:防塵 | IP67 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
iPhone SE(第3世代)の機能面は前作iPhone SE(第2世代)とまったく一緒で、
- テザリング
- おサイフケータイ
- ワイヤレス充電
- 防水:防塵
には対応していますが、
- ワンセグ:フルセグ
- ハイレゾ
- イヤホンジャック
には対応していません。
フラッグシップモデル「iPhone 13」からの変更点は、防水/防塵がIP68から IP67に落とされている事と、顔認証がなくなり指紋認証になっているところですね。
防水/防塵性能の微妙な違いを体感できる人はほとんどいないと思いますが、気になる人は注意して下さい。
IP68と IP67の防水性能の違い
- IP68:水面下での使用が可能
- IP67:一定の水圧で30分間水中に沒しても水が浸入しない
iPhone SE(第3世代)のカメラレビュー
iPhone SE(第3世代)のアウトカメラには約1,200万画素の標準カメラが搭載されていて、撮影モードには、
- タイムラプス
- スロー
- ビデオ
- 写真
- ポートレート
- パノラマ
の6種類があります。
実際に撮影してみましたが、標準カメラしか搭載していないので最近のスマホと比べると若干画角の狭さが気になりますが、基本的に高画質な写真が撮れました。
※クリックで拡大できます
前作iPhone SE(第2世代)とまったく一緒かと思いきや、少し暗くその分全体的なカラーは濃くなるような調整になっていますね。
次に夜の撮影ですが、夜にありがちな滲みや白飛び、それにiPhone特有のレンズの反射(ゴースト)も写ってしまっていて高画質とは言えません。
※クリックで拡大できます
同じミドルスペックの「Galaxy A53」と比べてみてもiPhone SE(第3世代)のほうが白飛びが多く、電光掲示板のところが滲んでしまっているのが確認できますよね。
使用感はiPhone SE(第2世代)とほとんど一緒で、まったく進化していない印象を受けました。
料理の写真は基本的には美味しそうに撮る事ができました。
最近のスマホにありがちな「より美味しそうに撮れる」なんて撮影モードはないので、見た目よりも明るく撮れたり鮮やかに撮れたりはしないものの、かなり現実に近い写真になる印象です。
※クリックで拡大できます
余計な機能はいらないから「見た目どおりの写真が撮りたい」って人は使いやすいんじゃないでしょうか。
ポートレートは精度はすごく良いんですが、物に対応していないのと、ソフトのみで「背景ボケ」を作っているので前後の距離感がなく「人物以外は手当たり次第ぼかす」ような調整になっていて正直使い物になりません。
※クリックで拡大できます
人物のみを撮りたいって場面では綺麗な写真が撮れますが、今どき物に対応していなかったり手前のテーブルまでぼかしてしまうようでは6万円のスマホとしては時代遅れな印象を受けました。
iPhone SE(第3世代)の良いところ(メリット)
軽くて薄くて持ちやすい
iPhone SE(第3世代)は4.7インチのコンパクトサイズになっていて、重さも約144gととても軽いです。
女性でもラクラク操作できる重さなので「スマホは片手で操作したい」って人におすすめ。
こんなに処理能力が高いコンパクトスマホは他にはないので、iPhone SE(第3世代)の軽さと薄さは大きな特徴のひとつになっています。
発熱対策が優秀
iPhone SE(第3世代)の発熱対策はかなり優秀です。
具体的には、ゲームを30~40分プレイするくらいではほんのり暖かくなる程度で、カメラ撮影、特に動画を撮影する際にはそれなりに熱くなる印象ですね。
熱くなる時は大体40度弱くらいだと思うんですが、動画撮影以外で熱くなる場面はほとんどないので、同じ処理能力のAndroidスマホと比べるとiPhone SE(第3世代)の排熱はかなり優秀だと思います。
動画の性能が良い
カメラの性能ではほとんど前作iPhone SE(第2世代)からの進化を感じられなかったiPhone SE(第3世代)ですが、動画の性能はミドルスペックとしては優秀です。
この価格帯のスマホだと昼間の動画は割りと綺麗に撮れるものの、夜の動画はまったく使い物にならないっていうのが一般的ですが、iPhone SE(第3世代)は下手なハイエンドandroidよりも綺麗に撮れました。
さすがに最新機種と比べてしまえば見劣りしますが、「動画もそれなりに撮れないと困る」という人におすすめです。
処理能力が高い
iPhone SE(第3世代)のCPUにはAppleの最新CPU「A15 Bionicチップ」が採用されていますが、処理能力は現在発売されている全スマホの中でもトップクラスなのでネット検索もサックサク、ツイッターもほとんど引っかかりを感じることなく見れるし、You Tubeも快適にみれます。
特にGPUのスコアが高いので、ゲームを頻繁にするって人におすすめ。
「A15 Bionicチップ」はハイエンド「iPhone 13 Pro」に搭載されているものと同じCPUなので、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。
iPhone SE(第3世代)の悪いところ(デメリット)
電池もちが良くない
iPhone SE(第3世代)には2,007mAhのバッテリーが搭載されていますが、ミドルスペックスマホとしての電池持ちは平均以下となっています。
最新のスマホとしては電池容量の2,007mAhっていうのが圧倒的に少ないんですよね・・・。
ゲームと動画を含んで約8時間使っても1日以上はしっかりともっているので、処理能力を考慮すれば健闘していると思いますが、電池持ちにこだわりがある人は注意して下さい。
写真の性能が良くない
iPhone SE(第3世代)には約1,200万画素のアウトカメラが搭載されていますが、
- 画角が狭い
- 広角や望遠がない
- ポートレートが物に対応していない
- ナイトモードがなく白飛びや滲みが目立つ
などのデメリットが多く、写真の性能は良くありません。
ソフトの調整はされてはいるものの、前作iPhone SE(第2世代)からまったく進化していないのでカメラを頻繁に使いたい人は注意が必要です。
上下のベゼルが太くてダサい
iPhone SE(第3世代)は「iPhone 8」の本体部品をそのまま流用して作られているスマホなので、画面の上下にあるベゼル(黒い部分)も「iPhone 8」と同じでかなり太くなっています。
「iPhone 13」や他社の最新スマホはベゼル部分をできる限り少なくしたスマートなデザインになっているだけに、比べてしまうとダサいですね。
「iPhone 8」は2017年に発売されたモデルで、そのデザインをそのまま流用したからこそ安く提供できているのだと思いますが、最新のスマホと比べてしまうとかなり「デザインが古い」という印象があります。
処理能力以外の進化がまったくない
iPhone SE(第3世代)はざっくりと言ってしまうと「CPUを最新のものに載せ替えたiPhone SE(第2世代)」です。
- 本体のデザイン
- カメラ性能
- 電池持ち
- スピーカー性能
- 画面の綺麗さ
など、多少の違いはあれどiPhone SE(第2世代)と一緒なのでまったく進化は感じられません。
唯一進化した処理能力も上下ベゼルが大きく小さい画面なのでゲームに向いているとは言えず、「宝の持ち腐れ」になってしまっているのも残念なポイントですね。
また、この性能でiPhone SE(第2世代)から1万円も本体価格が値上げされている点も微妙。
iPhone SE(第2世代)と価格が一緒であればお得感がありましたが、処理能力が上がった分価格も上がるのであれば値段設定としては「普通」であり、個人的には今大手キャリアで一括0円で投げ売りされているiPhone SE(第2世代)を買ったほうが幸せになれると感じました。
なるべくお得に買いたい人は、最新のiPhoneだからと定価で買うのではなく、iPhone SE(第2世代)の在庫が市場からなくなり、iPhone SE(第3世代)の投げ売りが始まるであろう2022年末あたりに購入するのがベストなタイミングなんじゃないかなと感じています。
iPhone SE(第3世代)の評価と感想まとめ
人気 ★★★☆☆
処理能力 ★★★★★
写真性能 ★★☆☆☆
動画性能 ★★★★☆
電池持ち ★★★☆☆
画面の綺麗さ ★★☆☆☆
スピーカー ★★★☆☆
ココがおすすめ
- 発熱対策が優秀
- 動画の性能が良い
- 軽くて薄くて持ちやすい
- ハイエンドと同じ処理能力
ココがいまいち
- 電池もちが良くない
- 写真の性能が良くない
- 上下のベゼルが太くてダサい
- 処理能力以外の進化がまったくない