「iPhone 13 Pro」はAppleから発売された2021年のフラッグシップモデルです。
iPhone 13シリーズは2021年モデルとして、
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
の4機種が発売されましたが、「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」は望遠カメラが搭載されている分、価格も高く設定されているハイエンドモデルという事になりますね。
この記事では、「iPhone 13 Pro」を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
iPhone 13 Pro の発売日と本体価格
SIMフリー版 iPhone 13 Pro の発売日と本体価格
SIMフリー版「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の発売日は2021年9月24日で、本体価格は税込みで、
iPhone 13 Pro
- 128GBモデル:122,800円
- 256GBモデル:134,800円
- 512GBモデル:158,800円
- 1TBモデル:182,800円
iPhone 13 Pro Max
- 128GBモデル:134,800円
- 256GBモデル:146,800円
- 512GBモデル:170,800円
- 1TBモデル:194,800円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
公式のAppleストアで購入する場合は一括のほか、24回払いを選択する事ができ、分割払いに追加の利子や手数料は発生しません。
ドコモ版 iPhone 13 Pro の発売日と本体価格
ドコモ版「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の発売日は2021年9月24日で、本体価格は税込みで、
iPhone 13 Pro
- 128GBモデル:142,560円
- 256GBモデル:165,528円
- 512GBモデル:197,208円
- 1TBモデル:226,512円
iPhone 13 Pro Max
- 128GBモデル:165,528円
- 256GBモデル:182,160円
- 512GBモデル:213,048円
- 1TBモデル:243,144円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ドコモでは24回払いにして「いつでもカエドキプログラム」に加入する事で最大で約半額になりますが、「いつでもカエドキプログラム」は特典の利用時に購入した本体をドコモに返却する必要があるので注意。
また、乗り換え(MNP)の場合は「5G WELCOME割」が自動適用されるので、22,000円が本体代金から割引されます
au版 iPhone 13 の発売日と本体価格
au版「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の発売日は2021年9月24日で、本体価格は税込みで、
iPhone 13 Pro
- 128GBモデル:143,040円
- 256GBモデル:156,995円
- 512GBモデル:185,015円
- 1TBモデル:212,920円
iPhone 13 Pro Max
- 128GBモデル:156,995円
- 256GBモデル:170,945円
- 512GBモデル:198,965円
- 1TBモデル:226,870円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
auでは24回払いにして「スマホトクするプログラム」を利用すれば最大半額で購入する事ができますが、「スマホトクするプログラム」は特典の利用時に購入した本体をauに返却する必要があるので注意して下さい
ソフトバンク版 iPhone 13 Pro の発売日と本体価格
ソフトバンク版「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の発売日は2021年9月24日で、本体価格は税込みで、
iPhone 13 Pro
- 128GBモデル:144,000円
- 256GBモデル:157,680円
- 512GBモデル:186,480円
- 1TBモデル:214,560円
iPhone 13 Pro Max
- 128GBモデル:157,680円
- 256GBモデル:172,080円
- 512GBモデル:200,160円
- 1TBモデル:228,240円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ソフトバンクでは48回払いにして「トクするサポート+」を利用する場合は実質半額にする事ができます。ただし、「トクするサポート+」は特典の利用時に購入した本体をソフトバンクに返却する必要があるので注意して下さい。
楽天モバイル版 iPhone 13 の発売日と本体価格
楽天モバイル版「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の発売日は2021年9月24日で、本体価格は税込みで、
iPhone 13 Pro
- 128GBモデル:122,800円
- 256GBモデル:134,800円
- 512GBモデル:158,800円
- 1TBモデル:182,800円
iPhone 13 Pro Max
- 128GBモデル:134,800円
- 256GBモデル:146,800円
- 512GBモデル:170,800円
- 1TBモデル:194,800円
です。
※本体価格は発売日に発表されたものです
楽天モバイルでは48回払いにして「iPhoneアップグレードプログラム」を利用する場合は実質半額にする事ができます。ただし、「iPhoneアップグレードプログラム」は特典の利用時に購入した本体を楽天モバイルに返却する必要があるので注意して下さい。
iPhone 13 Pro のカラーバリエーション
「iPhone 13 Pro」のカラーバリエーションは、
- グラファイト
- ゴールド
- シルバー
- シエラブルー
の4色です。
グラファイト
ゴールド
シルバー
シエラブルー
iPhone 13 Pro のスペック詳細
iPhone 13 Pro のスペック | |
CPU | A15 Bionicチップ |
外側カメラ | 約1,200万画素:広角 約1,200万画素:超広角 約1,200万画素:望遠 |
内側カメラ | 約1,200万画素 |
ディスプレイ | 約6.1インチ 2,532 x 1,170 120Hz 有機ELディスプレイ |
RAM | 6GB |
SDカード | 非対応 |
電池容量 | 3,095mAh |
高さ×幅×厚さ | 約146.7x71.5x7.65(mm) |
重さ | 約203g |
「iPhone 13 Pro」にはAppleの最新CPU「A15 Bionicチップ」が搭載され、RAMは6GB。
外側カメラは、
- 広角
- 超広角
- 望遠
の3つで、画素数は前作「iPhone 12 Pro」と変わりませんが、広角カメラのセンサーサイズは1.9μmに大型化しています。
ディスプレイには有機ELの「Super Retina XDRディスプレイ」が採用されていて、リフレッシュレートは120Hz。
電池容量は3,095mAhで「iPhone 12 Pro」よりも大きくなっており、20W以上のアダプタを使用すれば30分で最大50%の充電が可能になっています。
ROMは128GB、256GB、512GB、1TBモデルの4種類でSDカードは使えません。
対応バンドは幅広く、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル系の4G・5Gの電波にはほぼ全てに対応していて、デュアルSIMスロットでeSIMにも対応していますが、ミリ波には対応していないので注意して下さい。
iPhone 13 Pro と iPhone 13 Pro Max との違い
iPhone 13 Pro | iPhone 13 Pro Max | |
CPU | A15 Bionicチップ | A15 Bionicチップ |
外側カメラ | 約1,200万画素:広角 約1,200万画素:超広角 約1,200万画素:望遠 |
約1,200万画素:広角 約1,200万画素:超広角 約1,200万画素:望遠 |
内側カメラ | 約1,200万画素 | 約1,200万画素 |
ディスプレイ | 約6.1インチ 2,532 x 1,170 120Hz 有機ELディスプレイ |
約6.7インチ 2,778 x 1,284 120Hz 有機ELディスプレイ |
RAM | 6GB | 6GB |
SDカード | 非対応 | 非対応 |
電池容量 | 3,095mAh | 4,352mAh |
高さ×幅×厚さ | 約146.7x71.5x7.65(mm) | 約160.8x78.1x7.65(mm) |
重さ | 約203g | 約238g |
「iPhone 13 Pro」と「iPhone 13 Pro Max」の違いは、
- 本体の大きさ
- バッテリー容量
の2つのみです。
そのほかのカメラ性能や処理能力、ディスプレイの性能に違いはないので、単純に「本体の大きさ」の好みで選んでしまって問題ありません。
iPhone 13 Pro の便利機能
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕ |
ワイヤレス充電 | 〇 |
イヤホンジャック | ✕ |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IP68 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 顔認証センサー |
便利機能では、テザリング、おサイフケータイ、防水・防塵、ワイヤレス充電には対応していますが、ワンセグ・フルセグ、イヤホンジャックには対応していません。
イヤホンジャックは、iPhoneがスマホでイヤホンジャックをなくす流れを作った張本人ですから、今後も搭載される可能性は低いと思われます。
生体認証は顔認証のみで指紋認証は非搭載。
またUSB-Cに対応するという噂もありましたが、結局Lightningケーブルが継続されました。
iPhone 13 Pro のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「iPhone 13 Pro」のベンチマークスコアですが、
- antutu 9.0.12:794,665
- Geekbench 5.4.1:シングル 1,741 / マルチ 4,826
- Geekbench Compute:14,367
になりました。
最新のCPUだけあって、CPUとGPUの処理性能は全スマホの中でもダントツのトップですが、MEM(RAMとROMの読み書き速度)とUX(マルチタスクの切り替え速度や画像の表示速度)の数字が弱く、antutuベンチマークでは「Xperia 1 III」や「Galaxy S21」とほぼ同じくらいのスコアになっています。
iPhone 13 Pro の良いところ
処理能力が高くてゲームに最適
「iPhone 13 Pro」のCPUにはAppleの最新CPU「A15 Bionicチップ」が採用されていますが、処理能力は現在発売されている全スマホの中でもトップクラスなのでネット検索もサックサク、ツイッターもほとんど引っかかりを感じることなく見れるし、You Tubeも快適にみれます。
特にGPUのスコアが高いので、ゲームを頻繁にするって人におすすめですね。
発熱対策が優秀
なんでか「iPhone 13 Pro」は本体の温度がわかるようなアプリが見つからなかったので体感になってしまうんですが、発熱対策はかなり優秀です。
具体的には、ゲームを30~40分プレイするくらいではほんのり暖かくなる程度で、カメラ撮影、特に動画を撮影する際にはそれなりに熱くなる印象ですね。
熱くなる時は大体40度弱くらいだと思うんですが、動画撮影以外で熱くなる場面はほとんどないので、同じ処理能力のAndroidスマホと比べると「iPhone 13 Pro」の排熱はかなり優秀だと思います。
カメラ・特に動画の性能が高い
「iPhone 13 Pro」のアウトカメラは、
- 超広角
- 広角
- 望遠
の3つのカメラがついていて、性能はかなり高いです。
撮影モードは、
- タイムラプス
- スロー
- シネマティック
- ビデオ
- 写真
- ポートレート
- パノラマ
の7つで、昼間の撮影はかなり高画質な写真が撮れました。
※クリックで拡大できます
カラーバランスは見たままに近いバランスに調整されていて加工感はまったくありません。
AIの影響が強めの「Galaxy S21 Ultra」と比べてみると、「Galaxy S21 Ultra」は全体的に明るく、木の緑はより濃く撮影されているのに対して、「iPhone 13 Pro」は自然で見たままにこだわっている印象がありますね。
見栄えがいいのは「Galaxy S21 Ultra」ですが、見たまま雰囲気は「iPhone 13 Pro」のほうが再現性が高くて、このあたりは好みだと思います。
※クリックで拡大できます
超広角に切り替えても写真の雰囲気は変わらず、歪みも綺麗に補正してくれるので使いやすいです。
※クリックで拡大できます
ズームは光学で3倍、それ以降はデジタルで15倍って事で、3倍は光学だけにすごい高画質ですが、世界シェアを争うライバルメーカーは光学10倍やデジタル100倍とかまでいっているので、ここはiPhoneは大きく出遅れている印象があります。
※クリックで拡大できます
今作から使えるようになったマクロ撮影は、かなり高画質な写真が撮れました。
マクロって結局使いどころはあんまりないんですけど、すごく綺麗な写真が撮れるので使いやすいと思います。
夜の撮影は、夜にカメラを構えるだけで自動で専用の「ナイトモード」に切り替えてくれて、実際の見た目よりもぐっと明るく撮影する事ができます。
白飛びも最小限に抑えられているので使いやすいですね。
※クリックで拡大できます
個人的に1番ビックリしたのはレンズの反射が写真に写り込んでしまうゴースト現象で、「iPhone 13」ではあんなに目立っていたゴーストが「iPhone 13 Pro」ではかなり改善していました。
コレ、同じ日に同じ場所から撮ってるんですけど、ゼンゼン違いますよね。
※クリックで拡大できます
で、「iPhone 13」の最大の弱点だったゴーストも改善していて高画質な写真が撮れる「iPhone 13 Pro」ですが、スマホ全体で最高レベルなのかって言われると正直ワンランクレベルは下る印象。
現在最高レベルの「Galaxy S21 Ultra」と比べると一目瞭然ですが、電光掲示板の白飛びや、文字のにじみ、ザラつきなど、どこが悪いってよりは全体的なレベルが「Galaxy S21 Ultra」に追いついていない印象を受けました。
※クリックで拡大できます
料理の写真はカラーバランスは見たままで、少し明るくなるような調整になっていて、自然で美味しそうに撮る事ができました。
AIの調整が強い機種と比べると物足りない印象を受けなくもないですが、このあたりは好みですかね。
※クリックで拡大できます
ポートレートも精度はよくてかなり使いやすいです。
物にも対応しているので手元がボケてしまう事もないし、もちろん人以外でもしっかりと使えました。
1周間使っていて、なんか変な写真になっちゃったなんて事は1度もないので、背景ボケ写真が好きな人にはすごくおすすめです。
iPhone 13 Pro の悪いところ(デメリット)
指紋認証がない
「iPhone 13 Pro」に搭載されている生体認証は顔認証のみで、指紋認証はついていません。
顔認証の精度は、コレ一本にこだわってるだけあってすごく良くてこれまでに認証失敗は1度もありませんが、あいかわらず認証後にいちいち画面をスワイプしないとホーム画面にいかないっていうが面倒なのと、このご時世にマスクをしているとロック解除できないっていうのは
本当にほんっとうに不便
なので理解した上で購入して下さい。
ノッチがデカくてダサい
「iPhone 13 Pro」にはフルHD相当のディスプレイが採用されていますが、画面上部のノッチが大きく、目立ってしまっているのが残念なポイントです。
「iPhone 12 Pro」から比べれば小さくはなっているんですが、Androidではカメラ部分にしかないほか、今後はそのカメラでさえディスプレイの中にしまおうって流れになっているのに、この大きなノッチは進化を感じれないですね。
本体が重い
「iPhone 13 Pro」の本体重量は203gで、このサイズのスマホてしては激重です。
大画面スマホのようにバッテリー容量も大きくて、その分重いっていうのならわかりますが、この片手で操作したいサイズ感に特にバッテリー容量が多いわけでもないのにこれだけ重いっていうのは正直使いづらいですね。
片手で使っているとすぐに疲れてくるので、両手で操作する前提で買ったほうがいいと思います。
Lightningが継続
「iPhone 13 Pro」のコネクタ部分はUSB-Cになるなんてリーク情報もありましたが、今回もLightningが継続されました。
ここは、Apple製品自体がUSB-Cに切り替わりつつあり、数年後には全てのApple製品がUSB-Cになっていると思うので気にする人は注意。
Appleといえば「iPhone」ってイメージが強いので、iPhoneのハイエンドである「iPhone 13 Pro」はUSB-Cにしてほしかったところですね。
iPhone 13 Pro の評価と感想まとめ
人気 ★★★★★
処理能力 ★★★★★
写真性能 ★★★★☆
動画性能 ★★★★★
電池持ち ★★★☆☆
画面の綺麗さ ★★★☆☆
価格の安さ ★★☆☆☆
ココがおすすめ
- 発熱対策が優秀
- カメラ・特に動画の性能が良い
- 処理能力が高くてゲームに最適
- ゴースト現象が軽減されている
ココがいまいち
- 本体が重い
- 指紋認証がない
- ノッチがデカくてダサい
- カメラ撮影時のレンズの反射が映り込みすぎる