「iPhone 7」は2016年9月25日に発売されたAppleのフラッグシップモデル。
2018年頃からは格安SIMでの取り扱いが開始され、2019年2月27日(水)からはついに docomo with(ドコモ ウィズ) での取り扱いが始まりました。
ただし、高性能のiPhoneといえども2016年モデルでは2019年時点のスマホとして、どの程度の性能なのか気になりますよね。
この記事では、2019年時点のスマホとして再レビューしているので、docomo with版「iPhone 7」の購入を検討している人はぜひ参考にしてみて下さい。
iPhone 7 のカラーバリエーション
「iPhone 7」のカラーバリエーションは、
- ブラック
- シルバー
- ゴールド
- ローズゴールド
の4色。
過去には「ジェットブラック」と「レッド」が追加された時期もありましたが、現在では取扱いが終了しています。
ブラック
シルバー
ゴールド
ローズゴールド
iPhone 7 のスペック詳細
iPhone 7 のスペック詳細 | |
CPU | Apple A10 Fusion |
外側カメラ | 約1,200万画素 |
内側カメラ | 約700万画素 |
ディスプレイ | 約4.7インチ(1,334×750) HD 液晶ディスプレイ |
RAM / ROM | 2GB / 32GB・128GB |
SDカード | 非対応 |
電池容量 | 1,960mAh |
高さ×幅×厚さ | 約138.3×67.1×7.1(mm) |
重量 | 約138g |
「iPhone 7」のCPUには2016年当時で最新の「Apple A10 Fusion」が搭載され、処理能力は「iPhone 6」の約2倍、GPUの性能は約3倍になりました。
アウトカメラには約1,200万画素・F値1.8のカメラを搭載して、新たに「光学式手ぶれ補正」に対応しています。
電池容量は1,960mAhとなっていて、前作「iPhone 6s」より245mAhアップ。「iPhone 6s」より最大で2時間長い電池持ちを実現しています。
また、「iPhone 7」の特徴は何と言っても、
- おサイフケータイ
- 防水 / 防塵
機能に対応した事で、これまで上記の機能がない事からiPhoneにしたくないといったユーザーを獲得する事に成功し、大きくシェアを伸ばしました。
iPhone 7 のカメラ性能レビュー
iPhone 7のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 外側カメラ:約1,200万画素 内側カメラ:約700万画素 |
|
F値 | 外側カメラ:1.8 内側カメラ:2.2 |
|
オートフォーカス機能 | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) ※外側カメラのみ |
静止画:デジタル5倍 動画:× |
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ISO感度(最大) | 静止画:未発表 動画:未発表 |
|
手ブレ補正機能 | 外側カメラ | 静止画:光学式手ぶれ補正 動画:光学式手ぶれ補正 |
内側カメラ | 静止画:自動手ぶれ補正 動画:自動手ぶれ補正 |
昼間の撮影は高画質でキレイ
「iPhone 7」には約1,200万画素・f値1.8のアウトカメラが搭載されています。
実際に東京駅周辺を撮影してみましたが、昼間の撮影ではかなり高画質な写真が撮影できました。
撮影スピードもかなり速くて、サクサク連写できるのも使いやすかったです。
夜の撮影は全体的に暗くなる
夜の撮影ではHDR(ハイダイナミックレンジ)がよく機能していて、かなり白飛びを抑えられている印象ですが、肉眼で見た景色よりも写真のほうが全体的に暗くなってしまうのが気になりました。
試しに、同じ docomo with対象機種 で人気の「AQUOS sense2」と比べてみましたが、
※クリックで拡大できます
こんな感じに。
「AQUOS sense2」もけして高画質というわけではありませんが、肉眼で見た景色に近いのは「AQUOS sense2」ですね。
「iPhone 7」の夜のカメラ性能は、現在のスタンダードモデルスマホと比べても良くはないと思います。
ズーム撮影は2倍までなら綺麗に撮れる
※クリックで拡大できます
「iPhone 7」は4倍までのデジタルズーム撮影に対応しています。
試しに東京駅を撮影してみましたが、2倍程度であればほとんど通常撮影と変わらない印象の写真に仕上がりますが、最大の4倍までいくとザラつきが目立ちました。
料理の写真は自然なカラーバランスで綺麗
あまりカメラを使用しないという人でも、SNS用に料理の写真は頻繁に撮影するという人は多いですよね。
「iPhone 7」のカメラは自然なカラーバランスで、肉眼で見たままの写真に仕上がる印象です。
ただし、料理を鮮やかに見せたり明るく撮影できたりする機能はないので注意。
※クリックで拡大できます
2019年はスタンダードモデルでも「AI」を搭載して、料理を美味しいそうに撮影できる機種が発売されている事を考えると高画質とまでは言えないと思います。
動画性能はかなり優秀
「iPhone 7」の動画撮影では、
- 4K / 30fps
- フルHD / 60fps
- フルHD / 30fps
- HD / 30fps
の解像度から動画サイズを選ぶ事ができ、全ての解像度で手ぶれ補正に対応しています。
実際に撮影をしてみましたが、昼間の撮影と夜の撮影ともに手ぶれ補正がしっかりと機能していて、高画質な動画が撮れました。
さすがに、2019年モデルの「iPhone XS」と比べると画質や手ぶれ補正の精度は落ちるものの、4万円程度のスマホと考えれば動画性能はかなり優秀だと思います。
自撮りの画質はちょっと粗い
※クリックで拡大できます
「iPhone 7」には約700万画素のインカメラが搭載されています。
画質に関しては、アウトカメラと同じく肉眼と変わらないカラーバランスで撮影できるものの、画質の粗さが気になりました。
「画質が悪い」というわけではありませんが、2016年モデルのスマホって感じですね。
iPhone 7 の特徴と使用レビュー
iPhone 7の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ×:× |
赤外線通信 | × |
ハイレゾ | × |
ワイヤレス充電 | × |
イヤホンジャック | × |
Bluetooth | Bluetooth4.2 |
防水:防塵 | IP67 |
耐衝撃 | × |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
iPhone 7 のデザインとボタン配置
「iPhone 7」のデザインには、光沢のないザラッとした手触りのアルミ素材が採用されていて、背面には上部に左から、
- アウトカメラ
- リアマイク
- True Tone フラッシュ
が並んでいます。
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- インカメラ
- 近接センサー
- スピーカー内蔵マイク
が配置され、画面下には「ホームボタン / 指紋認証センサー」ですね。
右側面には、左から「サイドボタン」と「SIMカードトレイ」。
左側面には「サウンドオン/オフスイッチ」と「音量ボタン」が配置されています。
本体上部にボタン配置はなし。
本体下部には左から、
- 内蔵マイク
- Lightningコネクタ
- スピーカー
が搭載されています。
「iPhone 7」のデザインはとにかくシンプルな印象が強いですね。
背面のアルミもザラザラしていて指紋が付きづらい素材になっているので、ケースを着用しなくても使いやすいと思います。
軽くて薄くて持ちやすい
「iPhone 7」は、現在発売されているスマホの中でも圧倒的に軽くて薄くて持ちやすいです。
私は個人的に片手で操作できるスマホが好きなので、女性でもラクラクと片手で持てる約138gの本体デザインがかなり使いやすいと感じました。
指紋認証の精度も良く快適に操作できているので、手が小さい人や、同じように片手で操作できるスマホが好きな人におすすめです。
感圧タッチ式のホームボタンになった
iPhoneシリーズは、「iPhone 7」から感圧タッチ式のホームボタンに変更になりました。
感圧タッチ式というのは、押し込めるわけではないけれど、押すと触覚的な反応があるボタンの事。
本当のボタンではないので壊れる事もなくなり、押している感覚はしっかりあってかなり使いやすいです。
RAMが2GBでは画面が落ちる事がある
「iPhone 7」に搭載されているRAMの容量は2GBで、他メーカーのスマホと比べてもかなり少ないです。
RAMというのは一時的に情報を記憶しておくメモリーの事で、RAMの空き容量が多いほど一度にたくさんのアプリを起動したり、ネットを開いた際の情報を多く記憶しておく事ができます。
実際に使用していても容量不足で画面が落ちてしまう事があるので、起動中のアプリはこまめに終了しておくのがおすすめ。
けっこう頻繁に落ちるのでヘビーユーザーはストレスを感じるかもしれません。
電池持ちがすごく良い
「iPhone 7」の電池容量は1,960mAhで、最新のスマホとしてはかなり少ないバッテリー容量となっていますが、実際に使用してみての電池持ちはすごく良い印象ですね。
朝100%にした充電は、適度に動画やゲームをしても家に帰ってくる夜7時ごろに確認して40%以上ある事が多いので、かなり快適に使用できています。
スマホの電池持ちを気にする人でも問題なく使用できると思います。
iPhone 7 のベンチマークスコアと発熱テスト
iPhone 7 のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「iPhone 7」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 7.2.0:170,183
- Geekbench 4.3.2:シングル 3,566 / マルチ 6,078
- Geekbench Compute:13,006
となりました。
処理能力は docomo with対象機種 の中ではダントツの性能ですね。
ハイスペックモデルと比べてもそれほど変わらないスコアになっているので、ゲームをプレイする習慣のある人でも安心して使用できると思います。
ゲームのプレイ中はかなり発熱する
最後に発熱と動作のテストとして、3Dグラフィックを使用したゲームアプリ「PUBGモバイル」をプレイしてみました。
docomo with対象機種などのスタンダードモデルでは高画質設定が選べない場合が多いですが、「iPhone 7」では最高画質「HDR」を選ぶ事ができ、ゲーム自体も快適にプレイする事ができました。
ただし、発熱はかなり気になるレベルですね。
ゲーム以外の普段使用する場面でも発熱する事があり、「iPhone 7」は発熱しやすい印象です。
iPhone 7 の付属品
「iPhone 7」に同梱されている付属品は、
- Ear Pods(専用イヤホン)
- Lightning - usb ケーブル
- USB電源アダプタ
の3つ。
他のdocomo with対象機種とは違い充電器が同梱されているので、別で購入する必要がないのが親切ですね。
また、「iPhone 7」からイヤホンジャックがなくなりましたが、専用イヤホン「Ear Pods」が同梱されているので、購入後すぐにイヤホンで通話や音楽を楽しむ事ができます。
iPhone 7 の発売日と価格・月額料金の目安
「iPhone 7」の日本国内におけるSIMフリー版の本体価格は、
・32GB :50,800円(税別)
・128GB:61,800円(税別)
です。
ただし、docomo with(ドコモ ウィズ)で発売される「iPhone 7」は32GBモデルのみで、本体価格は42,768円。
appleの公式価格よりもドコモのほうが8,032円安い本体価格になっています。
docomo with「iPhone 7」の発売日と価格
契約方法 | 新規/機種変更/のりかえ(MNP) |
本体価格 | 42,768円 (1,782円×24) |
docomo with | -38,880円 (-1,620円×24) |
実質負担金額 | 3,888円 (162円×24) |
※上記の価格は2019年3月現在のものです。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
docomo with「iPhone 7」の発売日は2019年2月27日(水)で、本体価格は42,768円(税込)。
実際に購入する場合には docomo with(ドコモ ウィズ) の割引が適用され、ユーザーが支払う金額は割引額を引いた「実質負担金」となります。
docomo with「iPhone 7」の月額料金シミュレーション
1人で契約する場合 | 家族に代表回線を契約 している人がいる場合 |
|
通話プラン | 1,058円 (シンプルプラン) |
1,058円 (シンプルプラン) |
spモード | 324円 | 324円 |
データプラン | 3,132円 ベーシックパック(1GB未満) |
540円 (シェアオプション) |
端末代金 | 1,782円 | 1,782円 |
docomo with | -1,620円 | -1,620円 |
月額料金 | 4,676円(税込) | 2,084円(税込) |
これは、「iPhone 7」を24回払いで購入したとして、ドコモのプランの中でできるだけ月額料金が安くなるように計算した月額料金のシミュレーションです。
1人で利用する場合には、毎月使用するデータ容量を1GB未満に抑えれば月額4,676円から、シェアオプションで利用する場合には月額2,084円から利用する事ができます。
iPhone 7 の評価と感想まとめ
ココがおすすめ
- 処理能力がすごく高い
- 軽くて薄くて持ちやすい
- 電池持ちがすごく良い
- 動画が綺麗に撮影できる
- ゲームもサクサク動いて快適
ココがダメ
- 発熱が気になる事がある
- イヤホンジャックがない
- RAMの容量不足で落ちる事がある
- インカメラの画質が他機種に劣る