SHARPは2021年秋冬モデルとして、
- AQUOS zero6
- AQUOS sense6
の2機種を発表しました。
「AQUOS sense6」は3つのカメラを搭載したトリプルカメラと、「1週間の電池もち」と謳っている電池もちが特徴の廉価モデルスマホです。
この記事では、「AQUOS sense6」を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
ドコモ公式サイトで詳細をチェック
AQUOS sense6 の発売日と本体価格
ドコモ版 AQUOS sense6 の発売日と本体価格
ドコモ版「AQUOS sense6」の発売日は2021年11月11日で、本体価格は税込みで57,024円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ドコモでは24回払いにして「いつでもカエドキプログラム」に加入する事で最安で39,864円になりますが、「いつでもカエドキプログラム」は特典の利用時に購入した本体をドコモに返却する必要があるので注意して下さい。
au版 AQUOS sense6 の発売日と本体価格
au版「AQUOS sense6」の発売日は2021年11月11日で、本体価格は税込みで40,470円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
auでは24回払いにして「スマホトクするプログラム」を利用すれば最大32,430円で購入する事ができますが、「スマホトクするプログラム」は特典の利用時に購入した本体をauに返却する必要があるので注意して下さい
楽天モバイル版 AQUOS sense6 の発売日と本体価格
楽天モバイル版「AQUOS sense6」の発売日は2021年11月11日で、本体価格は税込みで39,800円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
48回払いにした場合の月々の請求額は829円で、他社のようなスマホを返却する事で割引されるサービスは用意されていませんが、乗り換え(MNP)で申し込む事で最大で20,000ptの楽天ポイントが付与されます。
AQUOS sense6 のカラーバリエーション
「AQUOS sense6」のカラーバリエーションは、
- ライトカッパー
- シルバー
- ブラック
- ブルーメタリック(ドコモ限定)
の4色。
ライトカッパー
シルバー
ブラック
ブルーメタリック(ドコモ限定)
AQUOS sense6 のスペック詳細
AQUOS sense6 のスペック | |
CPU | Snapdragon 690 5G |
外側カメラ | 約4,800万画素:標準 約800万画素:広角 約800万画素:望遠 |
内側カメラ | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約6.1インチ FHD+ 60Hz 有機ELディスプレイ |
RAM / ROM | 4GB / 64GB |
SDカード | microSDXC(最大1TB) |
電池容量 | 4,570mAh |
高さ×幅×厚さ | 約152x70x7.9(mm) |
重さ | 約156g |
「AQUOS sense6」にはクアルコムの「Snapdragon 690」が搭載され、RAMは4GB。
外側カメラは、
- 広角
- 超広角
- 望遠
の3つで、ディスプレイには繊細な表現と電池消耗に優れたフルHD+の有機ELディスプレイ「IGZO OLED」が採用されています。
電池容量は4,570mAhで「1週間の電池持ち」を謳っており、ROMは64GB。
本体サイズは前作「AQUOS sense4」よりも縦に4mm、横に1mm大きくなっていますが、厚さは1mm薄くなっており、本体重量は21gも軽くなっています。
AQUOS sense4 との違い
AQUOS sense6 | AQUOS sense4 | |
CPU | Snapdragon 690 5G | Snapdragon 720G |
外側カメラ | 約4,800万画素:標準 約800万画素:広角 約800万画素:望遠 |
約1,200万画素:標準 約1,200万画素:広角 約800万画素:望遠 |
内側カメラ | 約800万画素 | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約6.1インチ FHD+ 60Hz 有機ELディスプレイ |
約5.8インチ FHD+ 60Hz 液晶ディスプレイ |
RAM / ROM | 4GB / 64GB | 4GB / 64GB |
SDカード | microSDXC(最大1TB) | microSDXC(最大1TB) |
電池容量 | 4,570mAh | 4,570mAh |
高さ×幅×厚さ | 約152x70x7.9(mm) | 約148x71x8.9(mm) |
重さ | 約156g | 約177g |
CPUは「Snapdragon 690 5G」と「Snapdragon 720G」という違いはありますが、処理能力はほとんど同じなのでここはほとんど進化は感じられません。
アウトカメラはメインの標準カメラの画素数が大幅に上がった事と、F値1.8のレンズになった事で「AQUOS sense4」と比べて2倍明るく撮影できるようになったと謳っていますが、広角の画素数は1,200万画素から800万画素にスペックダウンしているので注意ですね。
また、ディスプレイが有機EL「IGZO OLED」になった事で指紋認証が画面内認証になったことと、物理指紋センサーがなくなった事により、その分だけ画面が縦に大きくなっているのも進化したポイントです。
電池容量は「AQUOS sense4」から変わりませんが、サイズ的には若干大きくなっているのに本体重量が21gも軽量化されているのが個人的は嬉しいポイントでした。
AQUOS sense6 の便利機能
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕ |
ワイヤレス充電 | ✕ |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IP68 |
耐衝撃 | 〇 |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | 顔認証センサー 指紋認証センサー |
便利機能では、
- テザリング
- おサイフケータイ
- イヤホンジャック
- 防水・防塵
には対応していますが、
- ワンセグ・フルセグ
- ワイヤレス充電
には対応していません。
「ワイヤレス充電」はハイスペック機に搭載される機能なのでなくても当然ですが、5万円台のスマホでスピーカーがモノラルっていうのは個人的には残念なポイントでした。
ただ、生体認証は顔と指紋の両方がついているので、ロック解除については使い勝手は良いと思います。
AQUOS sense6 のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「AQUOS sense6」のベンチマークスコアですが、
- antutu 9.1.8:312,040
- Geekbench 5.4.2:シングル 591 / マルチ 1,578
になりました。
スコア的にはスタンダード以上ミドルスペック以下みたいな数値になっていて、価格を考慮すれば無難なスコアでしょうか。
ただし、快適に使えるってレベルではないので注意。
ゲームだけでなく、普段の操作でもワンテンポ動作は遅いので、処理能力は低いって事を理解した上で購入しましょう。
AQUOS sense6 の電池もち
「AQUOS sense6」の電池容量は4,570mAhで、電池持ちはかなり良いです。
試しに充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、35時間経過して電池残量は47%になっていました。
最近のスタンダードスマホってどの機種も電池もちが良くなっているので、特出して電池もちが良いというわけではないんですが、この電池もちであれば「電池もちが良いスマホがほしい」って人でも快適に使えると思います。
AQUOS sense6 のカメラレビュー
AQUOS sense6 のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 標準カメラ:約4,800万画素 広角カメラ:約800万画素 望遠カメラ:約800万画素 内側カメラ:約800万画素 |
|
センサーサイズ / F値 | 標準カメラ:1/2.0インチ / 1.8 広角カメラ:1/4.0インチ / 2.4 望遠カメラ:1/4.0インチ / 2.4 内側カメラ:1/4.0インチ / 2.0 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO3,200 動画:ISO3,200 |
|
オートフォーカス | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) | 静止画:光学2.0倍 / デジタル16倍 動画:光学2.0倍 / デジタル16倍 |
|
手ブレ補正 | 外側カメラ | 静止画:電子式 動画:電子式 |
内側カメラ | 静止画:電子式 動画:電子式 |
「AQUOS sense6」アウトカメラは、
- 標準
- 広角
- 望遠
の3つのカメラがついていて、
撮影モードは、
- スロービデオ
- タイムラプス
- マニュアルビデオ
- ビデオ
- 写真
- マニュアル写真
- 背景ぼかし
の7種類があります。
※クリックで拡大できます
実際に撮影してみましたが、昼間の撮影は見た目よりも薄く引き伸ばしたようなカラーバランスになってしまっていて画質は微妙。
「AQUOS sense6」にはシーンを判別して適切な設定にしてくれるAIが搭載されていますが、AIを切ったほうが見た目に近くてパリッとした印象の写真になりました。
※クリックで拡大できます
「Pixel 5a」と比べてみるとこんな感じ。
「Pixel 5a」は全体的に見た目よりも若干鮮やかに撮影しますが、「AQUOS sense6」は鮮やかにするってよりは全体的に白っぽくなるっていうか、解像感も低くてデジタルズームされた写真にみたいな印象を受けます。
※クリックで拡大できます
こういう日陰だと比較的高画質に撮れますけどね。
今回、標準カメラが1,200万画素から4,800万画素にパワーアップしていますが、画質が向上している印象はないです。
※クリックで拡大できます
広角も写真の両端の解像感が極端に低くて画質は微妙。
歪んでいるってわけじゃないんですけど、写真を左右に引き伸ばしたような画質になってしまっています。
まあ、広角は「AQUOS sense4」からスペックダウンしている部分なので、多少予想はしていましたけどね。
※クリックで拡大できます
ズームはワンタッチで光学2倍、それ以降はデジタルで16倍までする事ができます。
2倍は光学なのでさすがに綺麗ですが、それ以降は写真を引き伸ばすだけのデジタルなので、徐々に画質は粗くなっていきます。
※クリックで拡大できます
夜の撮影は、比較的にザラつきや白飛びは抑えられているんですが、全体的に白っぽくてぼやけた印象の写真になるのが気になりました。
まあ、夜の撮影はスマホでは難しい部類なんで本体価格を考えれば妥当な気もしますけどね。ただ、綺麗に撮れるって感じではないので、夜に撮影する事が多い人は注意して下さい。
※クリックで拡大できます
料理の写真は、カラーバランスは見たままでぐっと明るさをプラスしたような調整になっていて、美味しそうに撮る事ができました。
変なカラーバランスになるなんて事もないので使いやすいと思います。
※クリックで拡大できます
ポートレートは人物のみの写真の場合は精度も良くて高画質なんですが、物は不得意なようで、被写体までボケてしまったり手元の料理がボケてしまったりするのが気になるポイントですね。
ただ、ポートレートは夜景に次いでスマホカメラでは難しい撮影なので、価格を考慮すればよく撮れているほうだと思います。
AQUOS sense6 の良いところ(メリット)
軽くて持ちやすい
「AQUOS sense6」の本体重量は約156gで、前作「AQUOS sense4」から少し大きくなっていて、バッテリー容量は据え置きにもかかわらず21gも軽量化されています。
かなり軽く、持ちやすくなっているので、スマホは片手で操作したいって人も快適に使えると思います。
電池持ちが良い
「AQUOS sense6」の電池容量は4,570mAhで、電池持ちはかなり良いです。
試しに充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、35時間経過して電池残量は47%になっていました。
最近のスタンダードスマホってどの機種も電池もちが良くなっているので、他の機種に比べて特出して電池もちが良いというわけではないんですが、この電池もちであれば「電池もちが良いスマホがほしい」って人でも快適に使えると思います。
便利機能が豊富
「AQUOS sense6」は、17項目のMIL規格をクリアしていて衝撃に強いだけでなく、アルコール除菌シートで拭く事ができたり、ロック解除時にそのまま指紋センサーを押し続ける事で任意のアプリを立ち上げる事ができる「ペイトリガー」、自動で画面をスクロールしてくれる「スクロールオート」や、画面の端から中心に向かってスワイプするだけでスクリーンショットが撮れる「Clip Now」など、便利機能が充実しているので使いやすかったです。
AQUOS sense6 の悪いところ(デメリット)
動作がモッサリしている
「AQUOS sense6」のCPUにはクアルコムの「Snapdragon 690」が採用されていますが動作は
ワンテンポおっそい
です。
実際に同価格帯の「Pixel 5a」と比べてみましたが、アプリの開くスピード、検索ページを開くスピード、ツイッターのひっかかりなど、全ての動作がワンテンポ遅かったですね。
特にカメラは撮影モードを切り替える時もおっそいし、カメラを切り替える時も遅い、シャッターを切ってから次の撮影ができるまでの時間も遅いので、動作はモッサリって事を承知で購入する必要があると思います。
ゲームは読み込みに時間はかかるものの、特に時間がかかっても内容に影響しないウマ娘なんかはそれなりにプレイできました。ただ、原神のようなアクション系のゲームは画面がカクついたりするので微妙だと思います。
RAM容量が少なすぎる
「AQUOS sense6」のRAMの容量は4GBですが、普通にスマホとして使うには圧倒的に容量が少ないです。
実際にどれくらい使われているかをみてみると、買って1週間以内の状態で3.6ギガあるRAM容量のうちの3.4ギガを使ってしまっていました。
もうこれ
明らかにRAM不足
で、例えばゲームをやっていてちょっと5分くらい他の作業をしてから再開しようとすると立ち上げからになったり、ちょっと前にネットで記事を読んでいて再開しようと思ったら読み込みし直しになったりと、RAMに情報を置いておくスペースがないからまあ頻繁にタスクキルされます。
操作が不便ってよりは、買った直後でこの状態なのに2年とか使えるんかな?ってほうが心配ですね。
スピーカーの性能が低い
「AQUOS sense6」のスピーカーは、本体下部にひとつだけのモノラルスピーカーになっています。
まあ、モノラルなので音質に期待している人も少ないと思いますが音は良くないですね。
ただ、前作の「AQUOS sense4」では通話中の音量が小さいのが不便だったんですけど、そこは改善していて音量が大きくなって聞き取りやすくなっていました。
カメラの性能が低い
カメラのほうのレビューで触れましたが、「AQUOS sense6」のカメラ性能は低いです。
意外と4万円の機種って大手キャリアだとないので、価格を考慮すれば妥当なんじゃないのって言われればそんな気がしなくもないですが、どっちみちスマホ選びで重要な
- 処理能力
- RAM容量
- カメラ性能
の3点を捨てるなら半額の2万円で買える「arrows We」や「Xperia Ace II」を買ったほうがコスパは間違いなく良いし、個人的には予算を1万円プラスするだけで一気に3つの問題が解消される「Pixel 5a」を買ったほうが幸せになれると感じました。
AQUOS sense6 の評価と感想まとめ
人気 ★★★☆☆
処理能力 ★★☆☆☆
写真性能 ★★☆☆☆
動画性能 ★★☆☆☆
電池持ち ★★★★★
画面の綺麗さ ★★★☆☆
価格の安さ ★★★★☆
ココがおすすめ
- 便利機能が豊富
- 電池持ちが良い
- 軽くて持ちやすい
ココがいまいち
- カメラの性能が低い
- RAM容量が少なすぎる
- スピーカーの性能が低い
- 動作がモッサリしている
ドコモ公式サイトで詳細をチェック