「Google Pixel 5a」はGoogle(グーグル)から発売されたミドルスペックスマホです。
Googleでは2021年モデルとして、
- Google Pixel 6
- Google Pixel 6 Pro
- Google Pixel 5a
の3機種が発売予定ですが、「Google Pixel 5a」は1番価格の安い廉価モデルという事になりますね。
この記事では、「Google Pixel 5a」を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
Google Pixel 5a の発売日と本体価格
SIMフリー版 Google Pixel 5a の発売日と本体価格
SIMフリー版「Google Pixel 5a」の発売日は2021年8月26日で、本体価格は51,700円(税込)。
公式のGoogleストアで購入する場合は一括のほか、12回払いを選択する事ができ、分割払いに追加の利子や手数料は発生しません。
※本体価格は発売日に発表されたものです
ソフトバンク版 Google Pixel 5a の発売日と本体価格
ソフトバンク版「Google Pixel 5a」の発売日は2021年8月26日で、本体価格は64,800円(税込)。
48回払いにした場合の毎月の請求額は1,350円で、「トクするサポート+」を利用する場合は実質32,400円にする事ができます。ただし、「トクするサポート+」は特典の利用時に購入した本体をソフトバンクに返却する必要があるので注意して下さい。
Google Pixel 5a のカラーバリエーション
「Google Pixel 5a」のカラーバリエーションは、「Mostly Black」のみ。
その他のカラーバリエーションは用意されていません。
Google Pixel 5a のスペック詳細
Google Pixel 5a のスペック | ||
CPU | Snapdragon 765G | |
外側カメラ | 約1,220万画素:広角 約1,600万画素:超広角 |
|
内側カメラ | 約800万画素 | |
ディスプレイ | 約6.34インチ FHD+ 60Hz 有機ELディスプレイ |
|
RAM / ROM | 6GB / 128GB | |
SDカード | 非対応 | |
対応周波数帯 (対応バンド) |
4G | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B14 B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B29 B30/B32/B38/B39/B40/B41/B42/B46 B48/B66/B71 |
5G | n1/n3/n5/n7/n8/n28/n40/n77/n78 | |
電池容量 | 4,680mAh | |
高さ×幅×厚さ | 約156.2x73.2x8.8(mm) | |
重さ | 約185g |
「Google Pixel 5a」にはクアルコムの「Snapdragon 765G」が搭載され、RAMは6GB。
外側カメラは、
- 広角
- 超広角
の2つで、構成は2020年に発売された「Google Pixel 4a(5G)」や「Google Pixel 5」と同じですが、両機種にあったスペクトルとフリッカーの2つのセンサーは「Google Pixel 5a」ではなくなっています。
ディスプレイにはFHD+の有機ELディスプレイが採用されていて、リフレッシュレートは60Hz。
電池容量は4,680mAhで、18Wの高速充電に対応しています。
ROMは128GBモデルのみとなっていてSDカードが使えないほか、これまでのPixelシリーズでは標準搭載されていたGoogleフォトに無制限に写真や動画を保存できる特典は「Google Pixel 5a」にはないので注意ですね。
対応バンドは幅広く、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル系の4Gの電波にはほぼ全てに対応していますが、5Gはドコモが積極的に普及を勧めている4.5GHz帯の「n79」に対応していないので、ドコモ系のSIMで5Gを利用しようと思っている人は注意して下さい。
Google Pixel 5a の便利機能
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕ |
ワイヤレス充電 | ✕ |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IP67 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
便利機能では、テザリング、おサイフケータイ、イヤホンジャックには対応していますが、ワンセグ・フルセグ、ワイヤレス充電には対応していません。
また、防水は「IP67」で、最高性能の「IP68」よりはワンランク低くなっていますが、「IP67」でも真水に30分間浸しても大丈夫な防水性能となっているため、普通に使う分には問題ないと思います。
Google Pixel 4a(5G)との違い
Google Pixel 5a | Google Pixel 4a(5G) | Google Pixel 5 | |
CPU | Snapdragon 765G | Snapdragon 765G | Snapdragon 765G |
外側カメラ | 約1,220万画素:広角 約1,600万画素:超広角 |
約1,220万画素:広角 約1,600万画素:超広角 スペクトル+フリッカーセンサー |
約1,220万画素:広角 約1,600万画素:超広角 スペクトル+フリッカーセンサー |
内側カメラ | 約800万画素 | 約800万画素 | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約6.34インチ FHD+ 60Hz 有機ELディスプレイ Corning Gorilla Glass 3 |
約6.2インチ FHD+ 60Hz 有機ELディスプレイ Corning Gorilla Glass 3 |
約6.0インチ FHD+ 90Hz 有機ELディスプレイ Corning Gorilla Glass 6 |
RAM / ROM | 6GB / 128GB | 6GB / 128GB | 8GB / 128GB |
SDカード | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
電池容量 | 4,680mAh | 3,885mAh | 4,080mAh |
高さ×幅×厚さ | 約156.2x73.2x8.8(mm) | 約154.9x75.1x8.2(mm) | 約144.7x71.1x8.0(mm) |
重さ | 約185g | 約168g | 約151g |
本体価格 | 51,700円 | 60,500円 | 74,800円 |
現在Googleストアでは新しく発売された「Google Pixel 5a」のほかに、2020年に発売された
- Google Pixel 4a(5G)
- Google Pixel 5
の2機種がありますが、ここでは同じ廉価モデルとして発売された「Google Pixel 4a(5G)」との違いについて解説します。
CPUには「Snapdragon 765G」が搭載されていてRAMも6GBという事で処理能力はまったく変わらず、ROMとSDカードに非対応っていう部分も一緒なので、スペック的にはほとんど進化していない事がわかりますね。
違いは、ディスプレイのアスペクト比が「Google Pixel 4a(5G)」が19.5:9だったのに対して、「Google Pixel 5a」が20:9と少し縦長になった事と、電池容量が800mAh増量された事によって17gも「Google Pixel 5a」のほうが重くなっていること。
それから、「Google Pixel 5a」はIP67の防水に対応していますが、「Google Pixel 4a(5G)」には防水機能がないこと。
また、「Google Pixel 4a(5G)」にはあったスペクトルとフリッカーの2つのセンサーと、Googleフォトに無制限に写真や動画を保存できる特典が「Google Pixel 5a」ではなくなっている点があげられます。
つまり、
- 電池もち
- 防水機能
の2つは「Google Pixel 5a」になって進化しましたが、その分価格が高くなり重くなったほか、カメラ性能は若干弱くなり、好評だった「Googleフォトの無制限特典」はなくなってしまったという事になりますね。
良くなっている部分もありますが、削られてしまっている機能も多く、価格も高くなってしまったので、防水や電池もちを気にしない人は「Google Pixel 4a(5G)」のほうを購入するっていう選択もアリだと思います。
Google Pixel 5a のベンチマークスコアと発熱
これは、実際に計測した「Google Pixel 5a」のantutuベンチマークスコアと、antutuベンチマークテストを2回連続でやった場合のCPUとバッテリーの温度です。
スコアは375,905で、ミドルスペックに搭載されるCPUの中では最新の「Snapdragon 780G」のスコアが52万前後なので、ミドルスペックの中ではやや低めのスコアという事になりますね。
発熱はベンチマークを2回連続でやった直後でCPUが37℃前後、バッテリー温度が35℃前後でしたが、ゲームを20分以上プレイしたりカメラで撮影をしている時はCPUが45℃前後、バッテリー温度が35℃で、温かい程度の発熱が続く感じでした。
けっこう発熱はあるほうだと思うので、気になる人は注意して下さい。
Google Pixel 5a の良いところ
電池持ちが良い
「Google Pixel 5a」の電池容量は4,680mAhで、けっこう大きめのバッテリーが搭載されていて、電池持ちはすごく良いです。
試しに、
充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、26時間経過して電池残量は42%も残っていました。
この電池持ちは、私がさわってきたミドルスペックのスマホの中では間違いなくトップレベル。スマホを選ぶ際に「電池持ちは大事だよ」って人も、この電池もちなら安心して使用できると思います。
スピーカー性能が良い
「Google Pixel 5a」のスピーカーは、本体の上下にスピーカーがついたステレオ仕様ですが、音質はすごく良いです。
試しに、同じミドルスペックの「Mi 11 Lite 5G」と比べてみましたが、「Google Pixel 5a」のほうがまとまりがあるっていうかバランスの良い音に聞こえました。
スピーカーの音にこだわりがある人でも、この音質なら使いやすいと思います。
Androidのバージョンアップデートが3年間保証されている
Google Pixelシリーズは、発売日から3年間Androidのバージョンアップデートが約束されています。
他メーカーから発売されるスマホよりもバージョンアップが早く、また他メーカーは1年ちょっとでバージョンアップをやめてしまうケースもあるため、常に最新のAndroidを使っていたいって人にとっては大きなメリットですね。
カメラの性能が高い
「Google Pixel 5a」のアウトカメラには、
- 超広角
- 広角
の2つのカメラがついていますが、性能はかなり高いです。
※クリックで拡大できます
実際に撮影してみましたが、昼間の撮影はかなり高画質な写真が撮れました。
カラーバランスは気持ち鮮やかになっている印象ですが、基本的には見た目に近い写真になるので「最近のスマホの写真は加工感が気になる」って人も使いやすいんじゃないかなと思います。
※クリックで拡大できます
この価格帯だと、超広角に切り替えるとカラーバランスががらっと変わったりする機種も多いですが、広角とほとんど違いはなく、歪みも綺麗に補正してくれます。
※クリックで拡大できます
ズームはワンタッチで2倍、それ以降は7倍までできますが、デジタルズームなので拡大すればするほど画質は粗くなります。
ただ、2倍くらいまではほとんど劣化を感じないので使いやすいですね。
※クリックで拡大できます
夜の撮影は専用の夜景モードっていう撮影モードがあって、明るく鮮明に撮影する事ができます。
たまにザラつきが気になる事があるのと、若干白飛びに弱いイメージがありますが、ミドルスペックスマホの中では間違いなくトップレベル。
※クリックで拡大できます
「Mi 11 Lite 5G」と比べても、「Google Pixel 5a」はぐっと明るさをプラスしてくれているのがわかりますが、その分だけ若干白飛びしやすく、ザラつきも目立ちやすいのかなって印象です。
※クリックで拡大できます
ちなみに超広角でも夜景モードは使えますが、明らかに画質が落ちるので夜に撮影するなら広角一択ですね。
※クリックで拡大できます
料理の写真も若干鮮やかにしてくれますが、カラーバランスは見た目とほぼ一緒なので美味しそうに撮る事ができました。
上のピザの写真なんかは少し店内が暗めだったので心配でしたが、しっかりと明るく美味しそうに撮れてますよね。
※クリックで拡大できます
ポートレートは基本的によく撮れるんですが精度が甘い事があって、人物の境界なんかはしっかりと処理してくれるんですけど、背景の一部がぼけていなかったり、ストローがぼけてしまっていたりと、細かい部分で詰めが甘い印象があります。
AI処理はピカイチな印象のあるGoogleですが、さすがに背景ボケを処理で作るならTOFセンサーくらいはないと厳しいんじゃないかと感じました。
Google Pixel 5a の悪いところ(デメリット)
本体が太くて重い
Pixelシリーズは私を含めて、軽くて持ちやすいってイメージを持っている人が多いと思うんですけど、「Google Pixel 5a」はこれまでのPixelよりもバッテリー容量が大きくなった分だけしっかりと重く、太くなっているので、片手で操作しているとすぐに疲れます。
185gって他機種に比べてすごく重いとというわけではないのでデメリットって事でもないんですが、これまでのPixelシリーズと同じ感覚で買ってしまうと後悔する人もいると思うので注意して下さい。
発熱がある
「Google Pixel 5a」は、ゲームを20分以上プレイしたり、カメラを撮影をしている時はCPUが45℃前後、バッテリー温度が35℃まで上がるので、けっこう発熱はある印象があります。
だからといってゲームがカクついたりする事はありませんが、これが原因で4K30fpsの動画撮影はすぐに熱暴走してしまっているので、気にする人は注意ですね。
感覚としては、この発熱が許容できるなら「Snapdragon 888」を搭載した機種も問題なく使えるだろうなって感じです。
コスパは良くない
「Google Pixel 5a」は、スペック面でいうとGorilla Glass3だったり、リフレッシュレートが60Hzだったり、顔認証がなかったり、SDカードが使えなかったりと、他にもっと価格が安くて機能が充実しているスマホはけっこうあるので、コストパフォーマンスは良くないです。
ただ、Androidのバージョンアップデート3年間保証とか、カメラや動画撮影の安定感、シンプルなAndroidの操作性など、「Google Pixel 5a」でしか体験できない機能も多いため、こういったところに魅力を感じる人にはおすすめなんじゃないかなと感じました。
Google Pixel 5a の評価と感想まとめ
人気 ★★★★☆
処理能力 ★★★☆☆
写真性能 ★★★☆☆
動画性能 ★★★★☆
電池持ち ★★★☆☆
画面の綺麗さ ★★★☆☆
価格の安さ ★★★★☆
ココがおすすめ
- 電池持ちが良い
- カメラ性能が高い
- スピーカー性能が良い
- Androidのバージョンアップデートが3年間保証
ココがいまいち
- 発熱がある
- 本体が太くて重い
- SDカードが使えない
- スペックに対してのコスパが良くない