韓国メーカーのSamsung Electronics(サムスン電子)は1月15日に2021年のフラッグシップモデルとなる、
- Galaxy S21 5G
- Galaxy S21+ 5G
- Galaxy S21 Ultra
の3機種を発表しました。
この記事では、1番価格の高い「Galaxy S21 Ultra」を実際に使って感じた良かったところと悪かったところをまとめています。
ドコモ公式サイトで詳細をチェック
Galaxy S21 Ultra のカラーバリエーション
「Galaxy S21 Ultra」のカラーバリエーションは、
- ファントムブラック
- ファントムシルバー
の2色です。
ファントムブラック
ファントムシルバー
Galaxy S21 Ultra の発売日と本体価格
「Galaxy S21 Ultra」の発売日は2021年4月22日で、本体価格は151,272円(税込)。
36回払いにした場合の毎月の請求額は4,202円で、「スマホおかえしプログラム」に加入する事で最大で3分の2の負担額となる100,848円(税込)になります。ただし、「スマホおかえしプログラム」は特典の利用時に購入した「Galaxy S21 Ultra」の本体をドコモに返却する必要があるので注意。
また、乗り換え(MNP)の場合は「5G WELCOME割」が自動適用されるので、22,000円が本体代金から割引されます。
※本体価格は発売日に発表されたものです
Galaxy S21 Ultra のスペック詳細
Galaxy S21 Ultra | |
CPU | Snapdragon 888 |
外側カメラ | 約10,800万画素 約1,200万画素 約1,000万画素×2 |
内側カメラ | 約4,000万画素 |
ディスプレイ | 約6.8インチ(3,200×1,440) QHD+ 有機ELディスプレイ |
RAM / ROM | 12GB / 256GB |
SDカード | 非対応 |
電池容量 | 5,000mAh |
高さ×幅×厚さ | 約165x76x8.9(mm) |
重量 | 約228g |
CPUはクアルコムの「Snapdragon 888」で、処理能力は現在発売されているスマホの中でも最高レベルです。
Androidなので、これから発売される10万円超えのスマホの処理能力は各メーカー横並びになると思いますが、Twitterはどこまでいっても引っかかりなんてまったくなくスイスイ見れるし、写真付きのWEBページも一瞬で読み込んでサクサク動きます。
もちろんゲームもサクサクで、超快適に楽しめます。
「Snapdragon 888」は発熱がすごいなんて意見をけっこう聞きましたが、半日くらいゲームをプレイしても少し温かい程度の温度が続く感じだったので、そんなに気にしなくてもいいのかなっていうのが率直な感想です。
ディスプレイは6.8インチの有機ELディスプレイで、解像度はQHDまでいけます。前作の「Galaxy S20」はQHDにするとリフレッシュレートを120Hzにできませんでしたが、今作ではしっかりと対応していました。
QHD+リフレッシュレート120Hzの超高画質で滑らかな動きを体験できるので、操作感は超快適です。
ディスプレイといえば、同時に発売された「Galaxy S21」と「Galaxy S21+」はフラットなディスプレイでしたが、「Galaxy S21 Ultra」はこれまで通りのエッジディスプレイなんですよね・・・。
私は、誤操作が多くなるからエッジディスプレイは嫌いなんですけど、ここまで大きいスマホの場合、基本的に両手で使う事しかないので、どっちでもよくなります。
※クリックで拡大できます
片手で持つと画面の端があったって誤操作がおこるんですが、重すぎて基本的に両手でしか持たないから関係なくなった。まあ、いまだに、なんでエッジディスプレイにする必要があるのかはよくわかりませんが・・・。
ROMは256GBで、今作からSDカードは非対応になりました。
最低な改悪ですね。
しかも、海外モデルでは256GBモデルと512GBモデルで選ぶ事ができましたが、ドコモが取り扱う日本版では256GBモデル一択になってしまいました。
スマホに15万円以上使うユーザーって基本的にお金持ちしかいないので、多少価格が高くなっても512GBモデルも用意してほしかったっていうのが本音です。
RAMは12GBで、CPUの「Snapdragon 888」と合わせて、現在発売されているスマホの中でも最強の組み合わせになっています。
背面は、「Galaxy S21」はプラスチックでしたが、「Galaxy S21 Ultra」ではGorilla Glass Victusが採用されています。
さわった感じはサラサラしていて、すりガラスのようで手触りはすごく良くて指紋も目立ちませんが、持った印象はズシッと重くて重厚感があります。
約230gっていうのはスマホの中でも最重量クラスなので、大画面で超高性能カメラと大容量バッテリーを搭載している分、すごく重いっていうのは理解した上で購入しましょう。
それから「Galaxy Note20 Ultra」で不自然に飛び出ていたカメラ部分は、デザインが変わって多少マシになりました。
「Galaxy S21 Ultra」は21シリーズでは唯一Sペンに対応していますが、机に置くと普通にガタガタはするので、Sペンを使いたい人にとってはこの出っ張りは微妙かもしれません。
電池容量は5,000mAhの大容量バッテリーが搭載されていますが、超ハイスペックで消費電力も上がっているらしく、電池持ちはあまり良くありません。
試しに、QHD+リフレッシュレート120Hz設定で充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、25時間経過した時点で電池残量は26%になっていました。
アプリを合計で8時間使って1日は余裕でもっているので「電池もちが悪い」ってわけではありませんが、「大容量バッテリー積んでるから電池持ちもいいんでしょ!」って感じで購入すると後悔する人もいると思います。
ちなみに、フルHD+リフレッシュレート60Hzでも同じように2時間ずつアプリを使って計測してみましたが、ほとんど変わりませんでした。
これはちょっと以外でしたね。
電池持ちに違いがないなら、設定はQHD+120Hz一択だと思います。
Galaxy S21 Ultra の便利機能
Galaxy S21 Ultra の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕ |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 |
イヤホンジャック | ✕ |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IP68 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 顔認証センサー 指紋認証センサー |
機能面は、ワイヤレス充電、防水防塵、「おサイフケータイ」は搭載されていて、生体認証はこれまで通り、顔と指紋の両方が使えます。
顔認証は問題なくスムーズにロック解除できますが、指紋認証はこれまでどおりの超音波式のものが採用されていて、こっちは正直使い勝手は微妙です。
ロック解除するには毎回、認証場所を目視確認しなければいけないし、認証失敗も2日に1回くらいあります。
画面認証は相性があるらしくて、手に湿り気のある人は快適に解除できるらしいんですが、私のように手が乾燥していてる人は反応が悪いらしい。
指紋認証がないiPhoneよりは100倍マシですが、「指紋認証の精度はすごく大事だよ」って人は注意して下さい。
スピーカーは上下に搭載されたステレオスピーカーで、音も良くて、音量も大きいです。
映画のような臨場感のある音にできるDolby Atmos(ドルビーアトモス)はメディアとゲームで切り分ける事ができて、イコライザーを使って好みのサウンドにしたり、年齢によって聞こえやすい音にしたりと、細かな設定も可能です。
あいかわらずイヤホンジャックはなくて、「ワンセグ/フルセグ」もありません。
Galaxy S21 Ultra のカメラ性能
「Galaxy S21 Ultra」のアウトカメラには、
- 広角カメラ
- 超広角カメラ
- 望遠カメラ(光学3倍)
- 望遠カメラ(光学10倍)
に加えて、レーザーオートフォーカスセンサーもついています。
この組み合わせによって、レーザーオートフォーカスがある事によってできる近距離のマクロ撮影から、中距離は光学3倍、長距離は100倍までの超解像度ズームと、スキのないカメラ構成になっているのが特徴ですね。
撮影モードは、
- シングルテイク
- 写真
- 動画
- その他
の4種類があって、初期設定では「食事モード」や「ナイトモード」、「ポートレート」などはその他のところにあります。
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ギャラクシーのカメラはAIがしっかりと仕事をしていて、青とか緑が若干、鮮やかになるっていう特徴がありますが、画質はかなり綺麗です。
超広角カメラも歪みはほとんどないので使いやすいですね。
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望遠はワンタッチで、
- 光学3倍
- 光学10倍
- ハイブリット20倍
- ハイブリット30倍
- ハイブリット100倍
とワンタッチで切り替えられて、手動で微調整する事もできます。
20倍を超えると画面の左上に「今全体のこの部分にカメラを向けてるよ」っていうのが表示されるのがすごく便利で、手ブレ補正もかなり効くので被写体を見失う事なく撮影できました。
画質は10倍までは光学だけあってかなり綺麗ですが、最高の100倍までいくと画質はかなり悪くなります。
マクロ撮影は、被写体に接近するだけでレーザーオートフォーカスが検知してマクロ撮影モードに切り替えてくれます。
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この花は直径2センチくらいしかない小さな花なんですが、マクロ撮影するだけで見栄えのある大きな花みたいに見えますよね。
画質も超綺麗です。
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夜の撮影は、かなり綺麗で撮っていて楽しいです。
多少、合成感はでるものの、「iPhone 12 Pro」と比べても「Galaxy S21 Ultra」のほうが白飛びが少なくて明らかに優秀。「Galaxy S20」と比べて進化を実感できるかと言われれば微妙ですが、夜景はこれまでさわってきたスマホの中で間違いなく1番綺麗に撮影できます。
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超広角になると画質が落ちる機種が多いですが、さすが高級スマホって感じで広角とほとんど変わらないクオリティで撮影できるのも素敵ですね。
料理の写真は、専用の「食事モード」っていうのがあって、明るく鮮やかに撮影できます。
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ただ、これはたまにやり過ぎな場面もあるので、気になる人は「AI」をオフにして撮影すると加工感のない普通な写真も撮れます。
Galaxyのカメラはポートレートモードにしなくても背景がボケがちなんですが、これも「AI」をオフにすると改善しました。
周りも含めて全体を撮りたいって時は「AI」をオフにしてみるといいかもしれません。
※クリックで拡大できます
ポートレートも不自然になることもなく、しっかりと綺麗に撮れるほか、8段階の美肌補正を組み合わせる事もできて使いやすいです。
※動画のレビューは10:30~からです
動画は、
- HD
- フルHD
- 4K
- 8K
の動画サイズが選べて、撮影画面でワンタッチで切り替える事ができます。ただし、スーパー手ブレ補正はフルHDで固定、8Kは24fpsで固定されます。
画質は、昼間の撮影は超綺麗で、手ブレ補正もしっかりと効いていて使いやすかったですが、夜の撮影はあいかわらず苦手なようで、画質はそれなりに綺麗なんですが、ピクピク画面が歪んでまともに撮れませんでした。
S20も同じような挙動だったので、ここは1年経ってほとんど進化していない印象ですね。
ただ、それでもスマホとしては最高レベルなので、夜の動画はまだスマホで綺麗に撮れるってレベルにまでは達していません。
Galaxy S21 Ultra の評価と感想まとめ
人気 ★★★☆☆
処理能力 ★★★★★
写真性能 ★★★★★
動画性能 ★★★★☆
電池持ち ★★★☆☆
画面の綺麗さ ★★★★☆
価格の安さ ★☆☆☆☆
ココがおすすめ
- 処理能力が高い
- カメラ性能は最強
- スピーカー性能が良い
- QHD+120Hzで滑らかな画面
ココがいまいち
- 電池持ちが良くない
- 本体価格が高すぎる
- 指紋認証の精度が良くない
- SDカードとイヤホンジャックがない