auでは、携帯電話を購入する場合に端末補助として、
- 毎月割
- アップグレードプログラム
- アップグレードプログラムEX
- アップグレードプログラムEX(a)
の4つの割引キャンペーンがあります。
申し込む料金プランや携帯電話の機種によって違いがあり、正直複雑でわかりづらいですよね。
2018年には「4年縛り」として 総務省から指摘 を受けた事から、
本当にお得なの?
と疑問を持った人も多いと思います。
この記事では、それぞれの割引キャンペーンの仕組みや「毎月割」との違い、解約した場合のデメリットについて解説していきます。
「アップグレードプログラムEX」への加入を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さいね!
アップグレードプログラム の割引内容
「アップグレードプログラム」は、スマホ端末を24回払いで購入した際に加入する事ができる割引オプション。
割引内容は、購入したスマホ端末を18カ月以上使用した後に機種変更する場合、残りの分割支払い金(最大7カ月分)が無料になるというものです。
ただし、月額料金とは別に前倒し利用料2,000円を支払う事で、13カ月目から特典を利用する事もできます。
月額料金は300円(最大48回)。
※特典を利用しないで機種変更した場合は全額が「au WALLETポイント」にて返金されます
加入条件と対象機種
加入条件は、
- auピタットプラン
- auフラットプラン
- auフラットプラン25 Netflixパック
- データ定額
- LTEフラット
のいずれかの料金プランで契約する事と、対象機種を24回払いの分割で購入すること。
対象機種はandroidスマホと「iPhone 6」以降のiPhoneとなっていて、スマホ契約であればほぼ全機種が加入できるように設計されています。
特典を利用する場合の適用条件
「アップグレードプログラム」に加入して実際に利用する為には、
- 旧機種を12カ月以上使用後に機種変更する
- 旧機種は回収される
という適用条件があります。
特に、旧機種は電源が入らなかったり、液晶画面や本体に大きな破損があると「アップグレードプログラム」を利用できない場合があるので注意して下さい。
ここがポイント
- 24回払い用の割引プログラム
- 月額料金は300円(最大で14,400円)
- 旧機種は回収される
- 乗り換えや解約をすると最大で14,400円が無駄になる
- 13カ月目に機種変更する場合は前倒し利用料2,000円の他に、13~18カ月目の残債も通常通り支払う
13カ月目に機種変更して特典を利用した場合
13カ月目に機種変更して「アップグレードプログラム」の特典を利用した場合は、
- 前倒し利用料2,000円を支払う
- 13~18カ月目の機種代金は通常通り支払う
- 19~25カ月目の機種代金は請求も来るが同じ金額の割引も行われ実質0円になる
- 19~25カ月目の機種代金を一括清算はできない
- 旧機種は回収される
となります。
19カ月目に機種変更して特典を利用した場合
19カ月目に機種変更して「アップグレードプログラム」の特典を利用した場合は、
- 19~25カ月目の機種代金は請求も来るが同じ金額の割引も行われ実質0円になる
- 19~25カ月目の機種代金を一括清算はできない
- 旧機種は回収される
となります。
20~24カ月目に機種変更して特典を利用した場合
20~24カ月目に機種変更して「アップグレードプログラム」の特典を利用した場合は、
- 契約してから25カ月目の機種代金は請求も来るが同じ金額の割引も行われ実質0円になる
- 機種代金を一括清算はできない
- 19カ月目から機種変更をした月までに支払ったプログラム料(300円×月数)が「au WALLETポイント」で返金される
- 旧機種は回収される
となります。
アップグレードプログラムEX の割引内容
「アップグレードプログラムEX」は、スマホ端末を48回払いで購入した際に加入する事ができる割引オプション。
割引内容は、購入したスマホ端末を24カ月以上使用した後に機種変更する場合、残りの分割支払い金(最大24カ月分)が無料になるというものです。
ただし、月額料金とは別に前倒し利用料(390円×25カ月目までの残月数)を支払う事で、13カ月目から特典を利用する事もできます。
月額料金は390円(最大24回)。
※特典を利用しないで機種変更した場合は全額が「au WALLETポイント」にて返金されます
加入条件と対象機種
加入条件は、
- auピタットプラン
- auフラットプラン
- auフラットプラン25 Netflixパック
のいずれかの料金プランで契約する事と、対象機種を48回払いの分割で購入すること。
対象機種はandroidスマホと「iPhone SE」以降のiPhoneとなっていて、スマホ契約であればほぼ全機種が加入できるように設計されています。
特典を利用する場合の適用条件
「アップグレードプログラムEX」を実際に利用する為には、
- 旧機種を12カ月以上利用後に機種変更する
- 旧機種は回収される
という適用条件があります。
特に、旧機種は電源が入らなかったり、液晶画面や本体に大きな破損があると「アップグレードプログラムEX」を利用する際に故障時利用料20,000円を支払う必要があるので注意して下さい。
ここがポイント
- 48回払い用の割引プログラム
- 月額料金は390円で合計9,360円の固定
- 旧機種は回収される
- 乗り換えや解約をすると最大で9,360円が無駄になる
- 13カ月目に機種変更する場合は9,360円の他に、13~24カ月目の残債も通常通り支払う
13カ月目に機種変更して特典を利用した場合
13カ月目に機種変更して「アップグレードプログラムEX」の特典を利用した場合は、
- 前倒し利用料(390円×25カ月目までの残月数)を支払う
- 13~24ヶ月目の機種代金は通常通り支払う
- 25~48ヶ月目の機種代金は免除される
- 旧機種は回収される
となります。
25カ月目以降に機種変更して特典を利用した場合
25カ月目以降に機種変更して「アップグレードプログラムEX」の特典を利用した場合は、
- 残りの機種代金は免除される
- 旧機種は回収される
となります。
アップグレードプログラムEX(a)の割引内容
「アップグレードプログラムEX(a)」は、iPhoneを24回払いで購入した際に加入する事ができる割引オプション。
割引内容は、購入したiPhoneを12カ月以上使用した後に機種変更する場合、残りの分割支払い金(最大12カ月分)が無料になるというものです。
ただし、月額料金とは別に前倒し利用料(390円×12カ月目までの残月数)を支払う事で、7カ月目から特典を利用する事もできます。
月額料金は390円(最大24回)。
※特典を利用しないで機種変更した場合は全額が「au WALLETポイント」にて返金されます
加入条件と対象機種
加入条件は、
- auピタットプラン
- auフラットプラン
- auフラットプラン25 Netflixパック
のいずれかの料金プランで契約する事と、「iPhone SE」以降のiPhoneを24回払いの分割で購入すること。
対象機種はiPhoneのみになっていて、androidスマホは対象外なので注意して下さい。
特典を利用する場合の適用条件
「アップグレードプログラムEX(a)」を実際に利用する為には、
- 旧機種を6カ月以上利用後に機種変更する
- 旧機種は回収される
という適用条件があります。
特に、旧機種は電源が入らなかったり、液晶画面や本体に大きな破損があると「アップグレードプログラムEX」を利用する際に故障時利用料20,000円を支払う必要があるので注意して下さい。
ここがポイント
- iPhoneを24回払いで購入する専用の割引プログラム
- 月額料金は390円で合計9,360円の固定
- 旧機種は回収される
- 乗り換えや解約をすると最大で9,360円が無駄になる
- 7カ月目に機種変更する場合は9,360円の他に、7~12カ月目の残債も通常通り支払う
7カ月目に機種変更して特典を利用した場合
7カ月目に機種変更して「アップグレードプログラムEX(a)」の特典を利用した場合は、
- 前倒し利用料(390円×12カ月目までの残月数)を支払う
- 7~12カ月目の機種代金は通常通り支払う
- 13~24カ月目の機種代金は免除される
- 旧機種は回収される
となります。
13カ月目以降に機種変更して特典を利用した場合
13カ月目以降に機種変更して「アップグレードプログラムEX(a)」の特典を利用した場合は、
- 残りの機種代金は免除される
- 旧機種は回収される
となります。
「毎月割」との違いとデメリット
乗り換えや解約をした場合は定価購入になる
「アップグレードプログラム」や「アップグレードプログラムEX」の最大のデメリットは、次回に機種変更をしないと割引がまったく行われないところです。
「毎月割」は購入後の使用年月によって確実に月額料金から割引が受けられるのに対して、「アップグレードプログラム」は毎月使用しているだけでは値引かれないどころか利用料金まで支払っています。
「アップグレードプログラム」に加入していて、2年後に乗り換えや解約をした場合には購入したスマホ端末は「定価+アップグレードプログラムの月額料金」という手数料が上乗せされた金額で購入する事になるので注意して下さい。
「アップグレードプログラムEX」はリース契約と同じ
全ての「アップグレードプログラム」は購入したスマホ本体を回収する事で割引が成立するので、購入するというよりはリース契約(代金を支払って借りている)と言ったほうが感覚的には近いと思います。
一方の「毎月割」は、2年間使用すれば割引と本体代金の支払いは終了となるので、そのままずっと使用したり、下取りや中古ショップに買取に出す事もできます。
端末故障時には別途料金が発生する
機種変更時に特典を利用する場合、スマホ端末が故障している場合は「アップグレードプログラム」は利用不可、「アップグレードプログラムEX」と「アップグレードプログラムEX(a)」は故障時利用料20,000円を支払う必要があるので注意して下さい。
ただし、スマホの補償サービスに加入している場合は、加入しているサービスによって、
画面割れ | その他の故障 | |
故障紛失サポート | 2,000円 | 2,000円 |
AppleCare+ & au端末サポート | 3,672円 | 12,744円 |
故障紛失サポート with AppleCare Services | 3,672円 | 12,744円 |
に減額されます。
半額にする為には25カ月目に機種変更する必要がある
「アップグレードプログラムEX」で購入したスマホの本体価格を半額にする為には25カ月目に機種変更をする必要があります。
※「アップグレードプログラム」は18カ月目、「アップグレードプログラムEX(a)」は13カ月目
それ以降は、機種変更が遅れた分だけ割引額も目減りしていくので注意して下さい。
「毎月割」と「アップグレードプログラムEX」はどちらがお得か
「毎月割」と「アップグレードプログラムEX」では、圧倒的に「毎月割」のほうがお得です。
例えば「iPhone XS 64GB」の場合、
毎月割 | アップグレードプログラムEX | |
本体価格 | 128,640円 | 128,640円 |
手数料 | 無料 | 9,360円 |
割引額 | -74,640円 | -64,320円 |
合計割引額 | 74,640円 | 54,960円 |
となっていて、この時点で2万円程度「毎月割」のほうがお得になっていますが、さらに「アップグレードプログラムEX」の場合は「iPhone XS 64GB」の本体をauが回収しないと上記の割引が受けられないのに対して、「毎月割」の場合は本体は自分のものなので下取りや中古ショップに買取に出す事もできます。
2年後の「iPhone XS 64GB」が3万円の価値しかなかったとしても「アップグレードプログラムEX」との差は5万円前後となり、「毎月割」のほうがお得だという事がわかりますね。
「アップグレードプログラム」は加入するべきか
「アップグレードプログラム」は「毎月割」と比べる条件が多く、割引率も低いので、「アップグレードプログラム」と「毎月割」のどちらかを選べるのなら「毎月割」を選んだほうがお得だと思います。
ただし、「auピタットプラン」や「auフラットプラン」では「毎月割」が適用されないのが悩ましいところですよね。
「アップグレードプログラム」は、「auピタットプラン」か「auフラットプラン」で契約して、ずっとauで機種変更をし続ける人だけがお得になる割引サービスです。
乗り換えや解約をしてしまうと、スマホ端末を定価以上の価格で購入する事になるというデメリットを十分に理解した上で加入するべきでしょう。
auをずっと利用し続けるかわからない人や、常にお得な携帯キャリアに乗り換えをしたいと思っている人は、多少月額料金が高くなっても「毎月割」が適用される旧プランで契約したほうが安心だと思います。
ただし、ずっとauを利用し続ける事が前提であれば「アップグレードプログラム」に加入したほうが、月額料金とのトータルではお得になるように設計されています。