台湾メーカーのHTC(エイチティーシー)は、日本向けに2017年夏モデルとして「HTC U11」を発表し、
・auから HTV33
・ソフトバンクから 601HT
として、2017年6月下旬に発売されます。
カメラの評価サイト「DxOMark」では、カメラ性能で「Google Pixel」を抜き世界最高得をマークした事で注目が集まっている機種ですね。
また、au版、ソフトバンク版でスペックに違いはなく、カラーバリエーションの違いのみとなっています。
HTC U11のカラーバリエーションとスペック詳細
「HTC U11」のカラーバリエーションは4色で、
・ブリリアントブラック
・サファイアブルー(au限定)
・アメイジングシルバー(ソフトバンク限定)
・アイスホワイト(ソフトバンク限定)
です。
HTC U11のスペック詳細
HTC U11のスペック詳細 | |
CPU | Snapdragon 835 |
外側カメラ | 約1,200万画素 |
内側カメラ | 約1,600万画素 |
ディスプレイ | 約5.5インチ |
QHD(2,560×1,440) | |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
SDカード(最大) | 200GB |
電池容量 | 3,000mAh |
連続通話 | 約1,220分 |
連続待受(LTE) | 約320時間 |
通信速度(最大) | 558Mbps |
高さ×幅×厚さ | 154×76×8.3(mm) |
重量 | 約170g |
CPUは、2017年夏モデルの時点では最高性能の「Snapdragon 835」、RAMも4GBなので、処理能力はかなり高いです。
ディスプレイはQHDの高解像度画面、カメラ性能は有名なベンチマークサイトで「世界一」の評価を受けているという事で、スペック的にはかなり優秀。
同じ2017年夏モデルの「Xperia XZs」や「Galaxy S8」と比べても、同等かそれ以上のパフォーマンスと言えるでしょう。
HTC U11の機能&サービス
機能面では、
・USB Type C
・Bluetooth4.2
・テザリング
・防水/防塵
・指紋センサー
・おサイフケータイ
が利用可能ですが、
・フルセグ/ワンセグ
は搭載されていません。
HTC U11のベンチマークスコア
Source by Geekbench
このベンチマークスコアは「HTC U11 HTV33」のベンチマークスコアですが、シングルスコア平均が「1,908」で、マルチスコア平均が「6,306」となっていて、かなり処理能力が高いことがわかりますね。
特にマルチスコアは、全機種の中でも最高レベルの処理能力といって良いでしょう。
3Dゲームや処理が多いアプリなどを使う習慣がある人にとっても、快適に使えるスマホだと思います。
HTC U11とHTC 10との比較
HTC U10 | HTC U11 | |
CPU | Snapdragon 820 | Snapdragon 835 |
外側カメラ | 約1,200万画素 | 約1,200万画素 |
内側カメラ | 約500万画素 | 約1,600万画素 |
ディスプレイ | 約5.2インチ | 約5.5インチ |
QHD(2,560×1,440) | QHD(2,560×1,440) | |
RAM | 4GB | 4GB |
ROM | 32GB | 64GB |
SDカード(最大) | 200GB | 200GB |
電池容量 | 3,000mAh | 3,000mAh |
連続通話 | 約1,590分 | 約1,220分 |
連続待受(LTE) | 約390時間 | 約320時間 |
通信速度(最大) | 370Mbps | 558Mbps |
高さ×幅×厚さ | 146×72×9.2(mm) | 154×76×8.3(mm) |
重量 | 約161g | 約170g |
これは、2016年の夏モデルとしてauから発表された前作「HTC 10」との比較。
HTCのスマホは1年前から「QHDディスプレイ」や4GBのRAMを搭載しているモンスタースマホなので、スペック表で見るとそれほどの変化はありませんが、カメラ性能やディスプレイの大きさ、機能面では防水機能が新たに加わり、全体的に進化しています。
特に、インカメラの性能が大幅に強化されているのと、イヤホンジャックが廃止され「USB Type C」に一本化されている点は、大きな変化と言えるでしょう。
ただし、全体的に進化しているのに対し電池容量がそのままな為か、電池持ちは若干「HTC U11」のほうが悪くなっています。
HTC U11の価格
「HTC U11」の本体価格は各キャリアによって違いますが、90,000円(税込)前後となっています。
実際に購入する場合は、本体価格から端末割引を引いた金額がユーザーの実質的な支払い金額となり、分割購入にした場合の金利はないので、一括で購入しても分割で購入しても、2年間使用する事で支払う金額に変わりはありません。
au「HTC U11 HTV33」の実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更 |
本体価格 | 86,400円 (3,600円×24) |
86,400円 (3,600円×24) |
86,400円 (3,600円×24) |
毎月割 (スマートパス加入時) |
-43,200円 (-1,800円×24) |
-43,200円 (-1,800円×24) |
-43,200円 (-1,800円×24) |
実質負担金額 | 43,200円 (1,800円×24) |
43,200円 (1,800円×24) |
43,200円 (1,800円×24) |
※↑の価格は2017年6月現在のものです。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
ソフトバンク「HTC U11 601HT」の実質負担価格
契約方法 | のりかえ(MNP) | 新規契約 | 機種変更 |
本体価格 | 97,920円 (4,080円×24) |
97,920円 (4,080円×24) |
97,920円 (4,080円×24) |
月月割 (App Pass加入時) |
-87,120円 (-3,630円×24) |
-52,800円 (-2,200円×24) |
-52,800円 (-2,200円×24) |
実質負担金額 | 10,800円 (450円×24) |
45,120円 (1,880円×24) |
45,120円 (1,880円×24) |
※↑の価格は2017年6月現在のものです。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
これは、24回支払いで端末を購入した場合の価格ですが、「半額サポート for Android」を使用して購入する場合でも、本体価格と月月割が48回支払いになるだけで、総額に違いはありません。
HTC U11のカメラ性能
世界最高得点のアウトカメラ
Source by dxomark
約1,200万画素のアウトカメラは、有名なカメラの評価サイト「DxOMark」で、モバイル部門での今までの最高得点89の「Google Pixel」を抜き世界最高得をマークしました。
「DxOMark」は世界的に有名なサイトで、好評だった「Galaxy S8」が88スコアでトップを取れなかっただけに注目が集まっていますね。
HDRブースト
アウトカメラに搭載された「オートHDRブースト機能」により、一度に複数の写真を撮影し、前後のフレーム情報を解析してノイズを除去する事で、より鮮明な写真撮影が行えるようになりました。
Uウルトラスピード・オートフォーカス
すべてのピクセルを位相差AFに利用する「Uウルトラスピード・オートフォーカス」により、素早く精確なオートフォーカスが可能。
特に、動きの激しい被写体や、暗い状況での撮影で威力を発揮します。
電子手ぶれ補正
「HTC U11」のアウトカメラには「光学及び電子手ぶれ補正」が搭載され、不安定な場所や多少の揺れでも安定した撮影が可能です。
約1,600万画素のインカメラ
約1,600万画素のインカメラにも、メインカメラと同じ「HDRブースト機能」と「ノイズ除去機能」を搭載し、インカメラとは思えない高画質な撮影が行えます。
HTC U11の特徴
リキッド・サーフェイスデザイン
「リキッド・サーフェイスガラス」使用したデザインは、光学スペクトル・ハイブリッドカラー技術を採用し、光を反射して光沢のある鮮やかなカラーデザインになっています。
5.5インチQHDディスプレイ
5.5インチのQHD高解像度ディスプレイには、Corningの「Gorilla Glass 5」を使用し、3Dエッジガラススクリーンで高品質な映像を楽しむ事ができます。
エッジ・センス
新機能「エッジ・センス」は、フェイスブックやツイッターなどの様々な機能に割り当てる事で、「HTC U11」を握っただけで起動させる事ができるというもの。
よく起動するアプリなどを登録しておけば、握るだけですぐに使用する事ができます。
HTC Uソニック・ハイレゾ
「HTC U11」では、「HTC Uソニック・ハイレゾ」機能によって、人によって耳の構造や聞こえ方が違う音質を、音の反響から個人の耳の中の形に合わせて最適化し、自分だけの最適な音楽を楽しむ事が可能です。
3Dオーディオ録音
「HTC U11」に搭載された4つのマイクと音声フォーカス技術により、臨場感のある理想的な3Dオーディオ品質で録音をする事ができます。
HTC U11専用イヤホンを同梱
あらゆる雑音を減らす「アクティブ・ノイズキャンセレーション機能」を搭載したHTC U11専用のイヤホンを同梱。
周囲の雑音のレベルに合わせて瞬時に音を調整し、常に最適な音質で音楽を楽しむ事ができます。
「HTC U11」と「Galaxy S8+」カメラ性能比較
「HTC U11」と「Galaxy S8+」のカメラ性能が比較されています。
検討中の人は参考にしてみて下さい。
HTC U11の評価と感想
「HTC U11」は、
・処理能力
・画面の綺麗さ
・カメラ性能
のどれをとっても2017年夏モデルの段階では最高レベルのスマホ。
特に、カメラ性能は評判の良い「Galaxy S8」を抑えての世界最高得点となっているので、日本でブランド力が弱いHTCにとってはかなりのインパクトになっていると思います。
新しくなった「リキッド・サーフェイスデザイン」も評判が良いですね。
大きな変化としては、イヤホンジャックが廃止されている点でしょうか。
専用のイヤホンが同梱されるので、音楽を聴く際に困る事はありませんが、充電をしながらイヤホンを使用する事ができないので注意して下さい。
毎回、HTCのフラッグシップモデルは評判が良いので、もう少し人気が出てもいいと思うんですけどね。