「LG style L-03K」は韓国メーカーのLG Electronics(エルジーエレクトロニクス)が製造するスマホ。
基本的なスペックが底上げされていて、流行りの18:9の5.5インチディスプレイを搭載しているのが特徴ですね。
この記事では、「LG style L-03K」を実際に購入して、カメラの性能や変更されたデザインなどを徹底レビューしているので、購入を検討している人はぜひ参考にしてみて下さい。
「LG style L-03K」のカラーバリエーション
「LG style L-03K」のカラーバリエーションは3色で、
- ブラック
- ホワイト
- ブルー
です。
ブラック
ホワイト
ブルー
「LG style L-03K」のスペック評価
LG style L-03Kのスペック詳細 | |
CPU | Snapdragon 450 |
外側カメラ | 約1,620万画素 |
内側カメラ | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約5.5インチ フルHD+(2,160×1,080) |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
SDカード | microSDXC(最大400GB) |
電池容量 | 2,890mAh |
連続通話(LTE) | 未発表 |
連続待受(LTE) | 約310時間 |
高さ×幅×厚さ | 約144x69x8.7(mm) |
重量 | 約146g |
CPUが「Snapdragon 450」でRAMが4GBという事で処理能力は docomo with対象機種 としては最高レベル。
アウトカメラには約1,620万画素のカメラを搭載して、ディスプレイは流行りの18:9フルHD+を採用。インカメラも約800万画素という事で、従来のdocomo with対象機種と比べると、ほぼ全てのスペックが底上げされています。
機能面でも、ワイヤレス充電とフルセグ以外はほぼ全ての機能が使える「全部入り」となっていて、かなり優秀なスペックになっていますね。
「LG style L-03K」の機能&サービス
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | 〇:× |
赤外線通信 | × |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | × |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | Bluetooth4.2 |
防水:防塵 | IPX5/IPX8:IP6X |
スピーカー | モノラルスピーカ- |
生体認証 | 指紋認証センサー 顔認証センサー |
機能面では、防水・防塵やおサイフケータイなど、基本的な機能は搭載されているものの、フルセグとワイヤレス充電には対応していないので注意して下さい。
「LG style L-03K」のカメラ性能レビュー
LG style L-03Kのカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 外側カメラ:約1,620万画素 内側カメラ:約800万画素 |
|
F値 | 外側カメラ:2.2 内側カメラ:1.9 |
|
オートフォーカス機能 | 静止画:○ 動画:○ |
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ズーム(最大) ※外側カメラのみ |
静止画:デジタル4倍 動画:デジタル4倍 |
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ISO感度(最大) | 静止画:ISO2,150 動画:ISO2,150 |
|
手ブレ補正機能 | 外側カメラ | 静止画:- 動画:電子式 |
内側カメラ | 静止画:- 動画:- |
約1,620万画素のアウトカメラ
「LG style L-03K」のアウトカメラには、約1,620万画素・F値2.2のアウトカメラが搭載されていて、撮影モードは、
- オート
- 食べ物
- マッチショット
- ガイドショット
- スナップショット
- グリッドショット
- パノラマ
- フラッシュジャンプカット
の8つ。
ただし、ショット系の撮影モードは画質に影響しないので、実際には「オート」と「食べ物」のどちらかのモードで撮影する事になると思います。
明るい場所での撮影
昼間の撮影はカメラが最も得意とする環境なので端末によって違いが出る事はなかなかありませんが、遠くにある木の葉もしっかりと撮影できていてかなり高画質な撮影ができました。
特徴としては、肉眼で見るよりも全体的に明るく写る印象ですね。
シャッターを押してから撮影が終わるまでのスピードもかなり速いので、サクサク撮影できて快適でした。
暗い場所での撮影
夜の撮影では、昼間の好調さとは逆に黒つぶれが多く、全体的にざらついた写真になってしまいました。「LG style L-03K」は、暗い場所だと上手く被写体を捉える事ができない場面がけっこうありますね。
夜の写真の仕上がりは、肉眼で見るよりかなり暗い印象になってしまうので注意です。
ただし、夜景のようにそれなりに光量がある場所では、しっかりと撮影をする事ができました。
全体的にぼやっとした印象にはなってしまうものの、白飛びも抑えられていて綺麗に撮れていると思います。
ズーム撮影
※クリックで拡大できます。
「LG style L-03K」では、4倍までのデジタルズーム撮影が行えます。
実際に撮影してみましたが、2倍ズームはかなり鮮明に撮れていて通常撮影とほとんど画質も変わらない印象ですね。ただし、デジタルズームなので最大の4倍ズームになると全体的にぼやけた写真になってしまいました。
綺麗に残しておく事を考えると2倍ズームくらいまでが限界だと思います。
食べ物モード
※クリックで拡大できます。
「食べ物モード」は、名前のとおり食べ物を撮る場合の撮影モード。
違いがわかるように「オート」と撮り比べてみましたが、「食べ物モード」で撮影したほうが鮮やかなカラーバランスになっていて、美味しそうに見えますよね。
機種によっては色を強調しすぎる端末もありますが、「LG style L-03K」は控えめながらちゃんと効果も出ていて優秀だと思います。
マッチショット
「マッチショット」は、ギャラリーの画像や撮影した写真を2枚組み合わせて合成できる機能。
撮った写真を2枚くっつけて1枚の写真にしたいと思った事がないのでわかりませんが、LGによれば「おもしろい画像」を作る為の機能のようです。
ガイドショット
「ガイドショット」は、撮影時に半透明の「ガイド画像」を表示させる事で他の写真と同じ構図の写真が撮れる機能。
用意された画像だけでなく、自分で撮影した写真も「ガイド画像」に設定できるのは便利ですね。ただし、「ガイドショット」で撮影した写真は全て1:1の画像サイズしか選べないのが不便で、結局実際に使用する事はありませんでした。
機能自体は便利なので、今後に期待ですね。
スナップショット
「スナップショット」は、撮影をした直後に隣の画面で写真が確認できる機能。
カメラアプリを閉じずに写真が確認できるのは便利かもしれませんが、「スナップショット」も1:1の画像サイズしか選べないのが不便でした。
せっかく便利機能を搭載しても、写真サイズが一般的にはあまり使用されていないサイズに固定されてしまうのが残念ですね。
グリッドショット
「グリッドショット」は撮影した4枚の写真を1枚に合成できる撮影方法。
撮影時に4枚の写真が表示され、保存前であれば撮影をやり直す事もできます。
この機能も写真サイズは1:1しか選べませんでした・・・。
動画撮影と手ぶれ補正
動画撮影では、
- フルHD/30fps
- HD/30fps
の2つの撮影サイズを選ぶ事ができ、電子式手ぶれ補正にも対応しています。
実際に撮影してみた感じだと、画質の粗さと手ぶれ補正の精度がいまいちなのが気になりました。
比較している「arrows Be F-04K」のほうがカクつきや手ぶれ補正の精度が低いので「LG style L-03K」のほうが高画質に見えますが、全体的に肉眼で見ている景色よりも薄く、安っぽい印象の動画になってしまうのが残念な部分ですね。
けして高画質とは言えないので、動画の画質を重視する人は注意して下さいね。
約800万画素のインカメラ
※クリックで拡大できます
「LG style L-03K」では約800万画素のインカメラが搭載され、8段階で調整できる「美肌補正」と「ポートレートモード」にも対応しています。
特に「美肌補正」は使いやすくて、自然な仕上がりにしてくれるのが良いですね。
※クリックで拡大できます
「ポートレートモード」では10段階で背景のぼけ効果を調整する事も可能で、様々なカラー効果を加えた写真を撮る事もできます。
ただし、背景のボケはたまに合成っぽい感じに仕上がる事があるので、「ポートレートモード」で撮影した写真は失敗していないかよく確認したほうが良いと思います。シングルカメラなので仕方ない部分ではありますけどね・・・。
それでも全体的にみれば「LG style L-03K」のインカメラ性能はかなり優秀で、他メーカーのフラッグシップモデルにも負けないレベルだと思います。
「LG style L-03K」の特徴と使用レビュー
LG style L-03Kのデザイン
「LG style L-03K」のデザインにはアスペクト比18:9で流行りの縦長デザインが採用されていて、背面にはアウトカメラとフラッシュライト、指紋認証センサーを搭載。ディスプレイ面には画面上に左から、
- フロントカメラ
- 近接/照度センサー
- 受話口
- 通知LED
が並んでいます。
※クリックで拡大できます。
本体上部はサブマイクのみで、下部には左から、
- イヤホンジャック
- USB Type C ポート
- 受話口
- スピーカー
側面は左側に音量ボタンとSIMカードトレイ、右側には電源ボタンがあります。
実際に使ってみた感想としては、軽くて持ちやすく、指紋認証センサーの位置も自然に人差し指がくる位置に配置されているので使いやすかったですね。
片手でスマホを操作したい人にピッタリだと思います。
選べるロック解除方法と生体認証
「LG style L-03K」では通常のロック画面解除用に、
- スワイプ
- パターン
- PIN
- パスワード
の4つの方法から一つを選ぶ事ができ、さらに、
- 顔認証
- 指紋認証
の2つの生体認証を組み合わせて使用する事ができます。
2つの生体認証を同時に設定しておけば、早く認証したほうが優先されてロックを解除してくれるのは便利ですね。
端末を手にとった時に必ずセンサーの位置に指がいくわけではないので、背面に指紋認証センサーがある機種は顔認証との相性がかなり良いと感じました。
耐衝撃設計
「LG style L-03K」は防水/防塵だけでなく、米国国防総省が定めた、
- 耐振動
- 耐衝撃
- 高温動作
- 低温動作
など、「MIL規格14項目」に準拠した高耐久性能もあり、耐衝撃にも優れています。
外でたくさん汗をかく仕事の人や、登山やキャンプなど、アウトドアの趣味がある人でも安心して持ち運べるスマホですね。
ショートカットキー
「LG style L-03K」には「ショートカットキー」が搭載されていて、
- 1回タップでインカメラに切り替え
- 2回タップでスクリーンショット
- 上下にスワイプで通知パネル表示/非表示
という操作が指紋センサーから簡単に行えます。
初期設定ではオフになっているので、使いたい機能がある場合には 設定→便利な機能→ショートカットキー からオンにして下さいね。
特に「2回タップでスクリーンショット」は、使う人にとってはかなり便利なのでおすすめです。
スピーカー性能
「LG style L-03K」のスピーカーはモノラルスピーカーとなっていますが、音量は大きく音質もかなり良いと感じました。
動画は同時期に発売された「arrows Be F-04K」との最大音量での比較ですが、音量の違いが確認できると思います。
ただし、ステレオスピーカー搭載の機種と比べてしまうと音質や音量にかなり違いがあるので、過度な期待は禁物ですよ!
「LG style L-03K」のベンチマークスコアと発熱テスト
これは、実際に計測した「LG style L-03K」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 7.0.9:56,888
- Geekbench 4.2.3:シングル 592/マルチ 3,182
となっています。
同じCPUを搭載している2018年夏モデルの「arrows Be F-04K」と比べると、やや低めのスコアになってますね。
「Snapdragon 450」はもうちょっと良いスコアを出せるはずなので、LGのほうで発熱対策などを施して性能を抑えている可能性があります。
CPUパフォーマンスとバッテリー温度
※クリックで拡大できます。
これは、「LG style L-03K」に大きな負荷をかけ続けてパフォーマンスの安定性を計測する「ストレステスト」を行った際のバッテリー温度をグラフ化したもの。
15分間の測定では、CPUは100%程度のパフォーマンスを発揮したり90%程度に抑えられていたりと不安定な感じですね。ただし、2回の測定で2回ともバッテリー温度が33度を超えたあたりからCPUのパフォーマンスが80%程度に抑えられた事から、33度前後を目途にパフォーマンスを抑える仕様になっていると思われます。
33度は熱いと感じる温度でもないので、パフォーマンスを抑えるのはもったいない気がしますが、何か別の理由でもあるんですかね・・・。
ゲームアプリで動作テスト
最後に動作テストとして、最新3Dゲームで有名な「PUBGモバイル」をプレイしてみました。
グラフィック設定は、
- クオリティ:スムーズ
- フレーム設定:中
- グラフィックの自動調整:無効
です。
「LG style L-03K」のほうで調整されているらしく、高スペック機種では選択できたクオリティ「HDR」やフレーム設定「高・ウルトラ」などは選択できないようになっていました。同様の事が他のゲームアプリでもあると思うので注意ですね。
実際にプレイしてみた印象としては、プレイ中にかなり画面がカクつく感じ。試しにできるだけ画質を落としてプレイしてみましたが、それでもたまにカクつきがあり何とかプレイできるかなっていうレベルでした。
もし、「LG style L-03K」でゲームをプレイする予定であれば、できる限り画質の設定を下げないと3Dゲームは厳しいと思います。また、2Dゲームであっても、グラフィックが派手なものは厳しいと思うので、頻繁にゲームをプレイする人は注意ですね。
「LG style L-03K」の付属品
「LG style L-03K」に付属されている備品は「USB Type C-イヤホンジャック変換アダプタ(TVアンテナ機能付)」のみ。本体を充電するのに必要な「USB Type C ACアダプタ」は入っていないので、持っていない場合にはあらかじめ購入しておきましょう。
パソコンにつないで写真などを管理したい場合には、「USB Type C ケーブル」と「アダプタ」が切り離せるタイプを購入すると便利ですよ。
「LG style L-03K」の発売日と価格
「LG style L-03K」の発売日は2018年6月22日で、本体価格は40,176円(税込)。
「LG style L-03K」は docomo with対象機種 なので「月々サポート」はありませんが、毎月1,500円(税抜)の割引を次の機種変更までずっと受けられます。
「LG style L-03K」の実質負担価格
契約方法 | 新規/機種変更/のりかえ(MNP) |
本体価格 | 40,176円 (1,674円×24) |
docomo with | -38,880円 (-1,620円×24) |
実質負担金額 | 1,296円 (54円×24) |
※上記の価格は2018年6月現在のものです。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
「LG style L-03K」の月額料金
家族に代表回線を契約 している人がいる場合 |
1人で契約する場合 | |
通話プラン | 1,058円 (シンプルプラン) |
1,058円 (シンプルプラン) |
spモード | 324円 | 324円 |
データプラン | 540円 (シェアオプション) |
3,132円 ベーシックパック(1GB未満) |
端末代金 | 1,674円 | 1,674円 |
docomo with | -1,620円 | -1,620円 |
月額料金 | 1,976円 (3年目以降302円) |
4,568円 (3年目以降2,894円) |
これは「arrows Be F-04K」を購入した場合の月額料金を最安値で計算したものです。
1人で利用する場合には月額4,298円から、シェアオプションで利用する場合には月額1,706円から契約できる事がわかりますね。
「LG style L-03K」の評価と感想
「LG style L-03K」は、基本的なスペックが底上げされたLG Electronics(エルジーエレクトロニクス)のdocomo with対象スマホ。
流行りの18:9の5.5インチフルHD+ディスプレイを搭載していて、RAMの容量やカメラ性能が他のdocomo with対象機種と比べると高性能なのが魅力ですよね。
ただし、実際には処理能力が抑えられていたり、カメラ性能が他機種と比べて優れているわけではないので、正直な感想を言えば期待外れって感じでしょうか。
それでも、
- 画面の綺麗さ
- インカメラの画質
- スピーカー性能
あたりは優秀で、快適に使用する事ができました。
スペックの底上げに比例して本体価格も高くなっている事から、ちょっと厳しめのレビューとなってしまいましたが、docomo with対象機種の中でもトップレベルの性能と使いやすさだと思います。