Galaxy A30(ギャラクシー エーサーティー)は、韓国メーカーSAMSUNG(サムスン)の2019年のスタンダードモデルスマホ。
サムスンでは2019年夏モデルとして、
- Galaxy S10 / S10+
- Galaxy A30
の2種類が発表されましたが、「Galaxy A30」は価格の安い廉価モデルのほうですね。
この記事では、「Galaxy A30」を実際に購入してカメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
Galaxy A30 のカラーバリエーション
「Galaxy A30」のカラーバリエーションは、
- ブルー
- ブラック
- ホワイト
- レッド
の4色です。
ブルー
ブラック
ホワイト
レッド
Galaxy A30 のスペック詳細
Galaxy A30のスペック | |
CPU | Exynos 7904 |
外側カメラ | 約1,300万画素+約500万画素 |
内側カメラ | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約5.0インチ(2,340×1,080) FHD+ 有機ELディスプレイ |
RAM / ROM | 4GB / 64GB |
SDカード | microSDXC(最大512GB) |
電池容量 | 3,900mAh |
連続待受(LTE) | 約670時間 |
高さ×幅×厚さ | 約160x75x8.0(mm) |
重量 | 約176g |
「Galaxy A30」にはサムスンのCPU「Exynos 7904」が搭載され、RAMは4GB。
外側カメラには約1,300万画素F値1.9のカメラの他に超広角カメラも搭載され、内側カメラには約800万画素のインカメラが搭載されています。
ディスプレイには18:9の約5.0インチ有機ELディスプレイが採用され、電池容量は大容量の3,900mAh。
大容量バッテリーを搭載しているだけあって本体重量は重めの176gですが、電池持ちの良さと廉価モデルながらデュアルカメラに対応しているという特徴があります。
Galaxy A30 のカメラ性能レビュー
Galaxy A30 のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 標準カメラ:約1,300万画素 超広角カメラ:約500万画素 内側カメラ:約800万画素 |
|
F値 | 標準カメラ:1.9 超広角カメラ:2.2 内側カメラ:2.2 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO800 動画:ISO800 |
|
オートフォーカス | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) | 静止画:デジタル4倍 動画:デジタル4倍 |
|
手ブレ補正 | 外側カメラ | 静止画:✕ 動画:✕ |
内側カメラ | 静止画:✕ 動画:✕ |
「Galaxy A30」のアウトカメラには、
- 標準カメラ
- 超広角カメラ
の2つのカメラが搭載されていて、ユーザーはボタンひとつで簡単に撮影するレンズを切り替える事ができます。普段は標準カメラで撮影をして、さらに全体的な写真が撮りたい場合に超広角カメラに切り替える感じですね。
また、2つのカメラにはそれぞれにシーン判別のAI機能が搭載されていて、人、夜景、風景など、19種類のシーンを判別してくれます。
撮影モードは、
- 写真
- 動画
- ライブフォーカス(背景ぼけ)
- パノラマ
- 動画
- プロ
の6種類。
プロモードでは、ISO感度やホワイトバランスなどを自由に設定したマニュアル撮影も行えます。
カメラの撮影スピードが遅い
廉価モデルなので仕方がない事ですが、「Galaxy A30」はハイエンドモデルと比べると撮影スピードがワンテンポ遅いですね。
シャッターを押してから次の撮影ができるようになるまで2~2.5秒くらいでしょうか。
連続でシャッターを切る習慣がない人にとってはまったく問題ありませんが、私のようにパッパッパっとある程度の枚数をまとめて撮りたい場合にはちょっとストレスでした。
スタンダードモデルとしては平均的な撮影スピードなので、「Galaxy A30」だけが劣っているというわけではありませんが、iPhoneやハイエンドモデルの撮影スピードに慣れてしまっている人は、明らかに遅いと感じると思うので注意して下さい。
昼間の撮影は高画質でキレイ
光量が多く、カメラがもっとも得意する昼間の撮影では高画質な写真が撮れました。
Galaxyシリーズのカメラはシーン判別のAIの影響が強く、全体的に濃い色味の写真になる印象ですが、「Galaxy A30」は自然なカラーバランスに近いですね。
シーン判別のAIは撮影画面から簡単にオフにする事ができますが、あまり必要性は感じませんでした。
視野角123°の超広角撮影も便利で、
※クリックで拡大できます
同じ立ち位置で撮影してもレンズによって違う景色になるのは、撮影していて楽しかったです。
ただし、超広角撮影にすると写真の両端が歪むので注意ですね。
歪みを補正する機能は「Galaxy A30」には搭載されていないので、気になる人は標準カメラで撮影するようにしましょう。
夜の撮影はザラつきや白飛びが目立つ
続いて夜の撮影ですが、夜の撮影ではザラつきがちょっと出てくるのと、白飛びが目立つのが気になりました。
特に白飛びは発生しやすいので、ライトの多い場所や電光掲示板などがある場合には注意ですね。
夜のカメラ撮影はハイエンドモデルでも差のでる難しい環境なので、廉価モデルの場合は仕方がない部分ですが、けして高画質とは言えないので注意して下さい。
スタンダードモデルの他機種と比べて劣っているというわけではありませんが、優れているというわけでもないと思います。
ズームは最大4倍、綺麗に撮るなら2倍まで
※クリックで拡大できます
「Galaxy A30」は、最大で4倍までのデジタルズーム撮影に対応しています。
試しに東京駅を撮影してみましたが、2倍程度であればほとんど通常撮影と変わらない印象の写真に仕上がりますが、最大の4倍になるとちょっとザラつきがでてきますね。
倍率が低めなので4倍ズームでも十分綺麗だとは思いますが・・・。
料理の写真は綺麗で美味しそうに撮れる
あまりカメラを使用しない人でも、SNS用に料理の写真は頻繁に撮影するという人は多いですよね。
「Galaxy A30」のアウトカメラは、カメラを向けるだけでAIが認識して明るく鮮やかに料理を撮影する事ができます。
写真は、やや薄暗い店内のカフェで撮影したものですが、美味しそうに撮れてますよね。
ただし、ライブフォーカスで撮影をしても背景をぼかす事ができないので注意。
ライブフォーカスモードで撮影をしようとすると「顔を検出します」というメッセージが出て、そのまま撮影しても背景をぼかす事はできませんでした。
「Galaxy S10」とは違い、背景ぼけは物や料理には対応していないようですね。
それでも、料理自体はかなり高画質で鮮やかに撮影ができるので、十分な性能だと感じました。
ライブフォーカス(背景ボケ)の精度は優秀
「Galaxy A30」のアウトカメラには「ライブフォーカス」という、背景をぼかして被写体を強調させた写真が撮れる撮影モードがあります。
実際に撮影してみましたが、背景ぼけの精度はかなり高い印象でした。
ただし、「人」以外は背景ぼけ撮影に対応していないのが残念な部分ですね。
人以外はまったく対応できないっぽくて、何か物を手にした人を撮影すると上の写真のように手に持った物もぼかしてしまいます。
写真によってはかなり不自然な仕上がりになってしまうので、ライブフォーカスを使用する場合は注意して下さいね!
インカメラの自撮り撮影はビューティー機能が楽しい
※クリックで拡大できます
「Galaxy A30」には約800万画素のインカメラが搭載されていて、選べる撮影モードは、
- 通常撮影
- 広角撮影
- ライブフォーカス(背景ボケ)
の3つ。
特にインカメラでは、自撮り撮影用のビューティー機能が充実していて、美肌アプリと同じような補正をかけられるのが楽しかったです。
※クリックで拡大できます
ビューティー機能で補正できる項目は、
- 肌のトーン
- 血色
- 小顔補正
- 目の大きさ
の4項目。
残念ながらライブフォーカスや広角撮影でのビューティー機能には対応していませんが、画質はかなり良いので、自撮り撮影を頻繁に行う人におすすめですね。
Galaxy A30 の特徴と使用レビュー
Galaxy A30 の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕:✕ |
赤外線通信 | ✕ |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | ✕ |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
防水:防塵 | IPX5/8 : IP6X |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | 顔認証センサー 指紋認証センサー |
Galaxy A30 のデザインとボタン配置
「Galaxy A30」の素材には、高級感のある局面3Dガラスが採用されていて、背面には左上部に上から、
- 望遠カメラ
- 標準カメラ
- フラッシュ/ライト
が並び、真ん中に「指紋認証センサー」と「おサイフケータイ」が配置されています。
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- 近接センサー
- 受話口/スピーカー
- インカメラ
- 照度センサー
が並び、
右側面には「音量キー」と「電源キー」があります。
左側面には「SIMカードトレイ」と「ストラップホール」。
本体上部には「送話口/マイク」と「イヤホンジャック」ですね。
本体下部には左から、
- 送話口/マイク
- USB Type-C接続端子
- スピーカー
が並んでいます。
デザインは高級感がありお洒落ですが、かなり指紋が付きやすいので注意ですね。
気になる人は試供品でクリアケースが付いているので、とりあえずでも使っておくと快適だと思います。
本体は大きくて重め
「Galaxy A30」の本体重量は約176gでズシッと重く、本体サイズも大きめなので、片手で操作するというよりは両手で操作するスマホっていう印象ですね。
176gは重すぎるっていうレベルの重量ではないので、両手で操作する分には快適ですが、片手で操作したい人はスマホリングなどを使用したほうが快適に操作できると思います。
顔認証と指紋認証の両方が使えて便利
「Galaxy A30」では、従来の指紋認証センサーに加え、顔認証センサーも搭載されています。
実際に使用してみても、やっぱり指紋認証と顔認証がどちらも使えるというのは便利ですね。
どちらでも認証できるように設定して使用していますが、普段は指紋センサーに指を置く前に顔認証が反応してロック解除してくれるイメージです。
RAMは4GBで今後も安心
「Galaxy A30」には、スタンダードモデルとしては大きめな4GBのRAMが搭載されています。
RAMというのは、一時的に情報を記憶しておくメモリーの事で、RAMの空き容量が多いほど一度にたくさんのアプリを起動したり、ネットを開いた際の情報を多く記憶しておく事ができます。
RAMが容量不足になると頻繁にアプリが落ちてしまったり、ネット検索中に強制終了したりしますが、4GBあれば今後使用していく上でも安心ですよね。
発熱はほとんど感じられない
「Galaxy A30」はミドルスペックモデルで処理能力が控えめなCPUを搭載しているので当然ですが、使用していて発熱はほとんど感じませんでした。
ネット検索や動画視聴時もたまに温かいと感じる程度でしょうか。
ゲームをプレイすればさすがに温かい程度の発熱はありますが、「熱い」と感じるほどの発熱はありませんでした。
電池持ちがすごく良い
「Galaxy A30」の電池容量は3,900mAhで、ミドルスペックとしてはかなり大きなバッテリーが搭載されていて、実際に使用している感想としても電池持ちはすごく良いですね。
朝100%にした充電は、適度に動画やゲームをしても家に帰ってくる夜7時ごろに確認して40%以上ある事が多いので、かなり快適に使用できています。
※体感なので電池持ちの印象には個人差があります
ゲームのプレイ時はカクつく事がある
「Galaxy A30」に搭載されているCPUは「Exynos 7904」で、スタンダードモデルよりも高めの処理能力なので、ネット検索や普段の操作でモタつく事はほとんどありませんが、ゲームのプレイに時にはカクつく事がそれなりにありました。
2Dゲームやパズルゲームなどは快適にプレイできるものの、3Dゲームをプレイする場合には画質を下げる必要があるかもしれません。
けして処理能力が高いスマホというわけではないので、ゲームを頻繁にプレイする人は注意して下さいね!
スピーカーの音が大きくて音質も良い
「Galaxy A30」には、本体下部にスピーカーを搭載したモノラルスピーカーが採用されています。
実際に動画を観たり音楽を聴いたりしてみましたが、音量も大きく、音質もかなり良いと感じました。
Galaxy A30 のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「Galaxy A30」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 7.2.2:106,196
- Geekbench 4.3.4:シングル 1,322 / マルチ 4,106
- Geekbench Compute:3,647
となりました。
Snapdragonで言うと670と630の中間くらいのスコアですね。
けして高い処理能力とは言えませんが、高画質設定などにしなければほとんどのゲームアプリは問題なくプレイできると思います。
Galaxy A30 の付属品
「Galaxy A30」に同梱されている付属品は、
- 画面保護フィルム
- SIM取り出しピン
- OTG対応USB変換アダプタ
- micro USBケーブル
- クリアケース
- 取り扱い説明書
です。
「Galaxy A30」にはクリアケースが付いていて、さらに試供品の画面保護フィルムが最初から張り付けてあるので、こだわりがなければそのまま使用する事ができます。
ただし、本体を充電するのに必要な「USB Type-C ACアダプタ」は同梱されていないので注意して下さい。
Galaxy A30 の発売日と本体価格
au版 Galaxy A30 SCV43の本体価格
au版「Galaxy A30 SCV43」の発売日は2019年6月6日で、本体価格は43,200円(税込)です。
48回払いにして「ピタットプラン/フラットプラン」で申し込む場合は「アップグレードプログラムEX」に加入する事ができ、最大で半額になります。
ただし、「アップグレードプログラムEX」は月額390円の料金がかかるほか、適用されるのは次回機種変更をした場合のみで、その際に購入したスマホ本体は回収されるので注意して下さい。
UQ mobile版 Galaxy A30の本体価格
UQ mobile版「Galaxy A30」の発売日は2019年6月14日で、本体価格は31,644円(税込)です。
「おしゃべりプラン/ぴったりプラン」で申し込む場合には「マンスリー割」で毎月216円が割引され、2年間で5,184円が割引されます。
Galaxy A30 の評価と感想まとめ
ココがおすすめ
- 超広角撮影が行える
- 自撮りが綺麗に撮れる
- RAMは4GBで今後も安心
- 顔認証と指紋認証の両方が使えて便利
- スピーカーの音が大きくて音質も良い
ココがいまいち
- 本体は大きくて重め
- かなり指紋が付きやすい
- カメラに手ぶれ補正がついていない
- ゲームのプレイ時はカクつく事がある
- 夜の撮影はザラつきや白飛びが目立つ