韓国メーカーのSamsung(サムスン)は、2019-2020年冬春モデルとして日本国内向けに、
- Galaxy Note10+
- Galaxy A20
の2機種を発表しました。
「Galaxy Note10+」は超高性能な大画面ハイエンドモデルで、Galaxy A20(ギャラクシー エートゥエンティ)は性能と価格をかなり抑えたスタンダードモデルスマホになります。
この記事では、「Galaxy A20」を 実際に購入してカメラの性能や使用感などを徹底レビュー しています。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
Galaxy A20 のカラーバリエーション
「Galaxy A20」のカラーバリエーションは、
- レッド
- ホワイト
- ブラック
の3色です。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
レッド
ホワイト
ブラック
Galaxy A20 のスペック詳細
Galaxy A20 のスペック | |
CPU | Exynos 7884B |
外側カメラ | 約800万画素 |
内側カメラ | 約500万画素 |
ディスプレイ | 約5.8インチ(1,560×720) HD+ 液晶ディスプレイ |
RAM / ROM | 3GB / 32GB |
SDカード | microSDXC(最大512GB) |
電池容量 | 3,000mAh |
高さ×幅×厚さ | 約150x71x8.1(mm) |
重量 | 約151g |
「Galaxy A20」にはサムスンの「Exynos 7884B」が搭載されていて、RAMは3GB。
アウトカメラには約800万画素のカメラが搭載され、インカメラは約500万画素のカメラになっています。ディスプレイもHD+の液晶ディスプレイという事で、全体的にかなり低いスペックになっていますね。
2019年現在で2万円という激安価格で発売されるスマホだけに、処理能力やカメラ性能などはまったく期待しないほうが良いと思います。ほとんどスマホは使用しないので、できるだけ安い機種がほしいって人向けですね。
Galaxy A20 の便利機能
Galaxy A20 の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕:✕ |
赤外線通信 | ✕ |
ハイレゾ | ✕ |
ワイヤレス充電 | ✕ |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IPX5/8 : IP6X |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | 顔認証センサー |
つづいて便利機能ですが、ワンセグが使えないのとイヤホンジャックが搭載されているのが大きな特徴ですね。
スピーカーは本体下部にひとつだけ搭載されたモノラルスピーカーで、生体認証は顔認証センサーのみで、指紋認証は搭載されていないので注意です。
Galaxy A20 のカメラ性能レビュー
Galaxy A20 のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 広角:約800万画素 インカメラ:約500万画素 |
|
センサーサイズ / F値 | 広角:1/4.0インチ / 1.9 インカメラ:1/5.0インチ / 2.0 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO800 動画:ISO800 |
|
オートフォーカス | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) | 静止画:デジタル4倍 動画:デジタル4倍 |
|
手ブレ補正 | 外側カメラ | 静止画:✕ 動画:✕ |
内側カメラ | 静止画:✕ 動画:✕ |
「Galaxy A20」のアウトカメラには約800万画素の広角カメラが搭載されていて、撮影モードは、
- 写真
- 動画
- プロ
- パノラマ
の4種類。
プロモードでは、ISO感度やシャッタースピード、ホワイトバランスなどを自由に設定した撮影も行えます。
撮影スピードは遅め
実際に「Galaxy A20」のカメラで撮影していて、まず最初に感じた点は撮影スピードが遅いということ。
シャッターを押してから次の撮影ができるようになるまで1.5~3秒くらい でしょうか。
価格の安いスタンダードモデルなので仕方のない部分ですが、連続でシャッターを切る習慣のある人はストレスに感じるかもしれません。
実際に撮影している様子は YouTube で1:06~から確認する事ができます
昼間の撮影は白飛びに注意
光量が多く、カメラがもっとも得意する昼間の撮影では自然なカラーバランスで綺麗な写真が撮れました。
「Galaxy A20」のカメラは薄暗い環境でも明るく撮影できる印象ですね。
ただし、よく晴れた日などに撮影すると明るく撮影する影響からか、空が白飛びしてしまう事がありました。
こんな感じですね。
日差しが強い日はけっこう頻繁に白飛びするので、野外で撮影する習慣のある人は使いづらいかもしれません。
夜の撮影は白飛びとザラつきが目立つ
続いて夜の撮影ですが、白飛びやザラつきが目立ってしまって高画質とは言えない と思います。
夜の撮影はハイスペックモデルでも難しい環境なので、スタンダードモデルだと仕方がない部分ですけどね。
試しにライバル機の「AQUOS sense3」と比べてみましたが、
※クリックで拡大できます
こんな仕上がりになりました。
「Galaxy A20」は無理に明るくしようとしてしまっていて不自然、「AQUOS sense3」は全体的に暗い印象になってしまっていて高画質とは言えないですよね。
結果的にはどちらの機種も綺麗とは言えないので、価格なりの性能と割り切りましょう。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
ズームは最大4倍までのデジタルズーム
![Galaxy A20のカメラで撮影した東京駅](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2019/10/20191105_162813-min.jpg)
通常撮影
※クリックで拡大できます
「Galaxy A20」のアウトカメラでは、最大で4倍までのデジタルズーム撮影が行えます。
デジタルズームは倍率を上げるほど画質は落ちていくので、綺麗に残すならズームは2倍程度までがおすすめ。
2倍でも若干全体的に白っぽくなってしまうので注意ですね。
料理の写真は明るく綺麗に撮影できる
あまりカメラを使用しない人でも、SNS用に料理の写真は撮影するという人は多いですよね。
「Galaxy A20」のカメラにはAIは搭載されていないものの、かなり高画質な写真を撮る事ができました。
明るく撮れる特徴のある「Galaxy A20」のカメラと料理の撮影は相性が良い印象ですね。
店内が薄暗いお店でも、明るく美味しそうに撮る事ができました。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
動画は手ブレ補正がないのが使いづらい
「Galaxy A20」では、
- フルHD:30fps
- HD:30fps
の2つのサイズで動画を撮影する事ができます。
ただし、どちらの動画サイズも手ブレ補正は使えないので注意。動画をみてもわかる通り、移動しながら撮影するとすごいブレブレになります。画質はそれなりに綺麗だと思いますけどね。
3万円前後のスマホだと手振れ補正は搭載されないのが一般的なので「Galaxy A20」の性能が低いというわけではありませんが、実際に撮影するとなると何かに固定しないと厳しいと思います。
インカメラの自撮りも綺麗に撮れる
※クリックで拡大できます
「Galaxy A20」には約500万画素のインカメラが搭載されていて、「美肌モード」で撮影する事で、
- 肌のトーン(美肌補正)
- 下あごの輪郭
- 目の大きさ
を自由に調整して自撮り撮影をする事ができます。
画質は500万画素にしてはかなり綺麗だと感じました。
「美肌モード」の補正も自然で使いやすいですが、ちょっとザラつきがあって高画質とまではいかないので、自撮りを綺麗に撮影したい人には不向きかもしれません。
Galaxy A20 の特徴と使用レビュー
Galaxy A20 のデザインとボタン配置
「Galaxy A20」には、縁の面積を狭めた軽量コンパクトボディが採用されていて、背面には左側に上から、
- アウトカメラ
- フラッシュ/ライト
が並び、カメラの隣に「おサイフケータイ」が搭載されています。
ディスプレイ面には画面上部に、
- 近接センサー
- 受話口
- インカメラ
があり、
右側面には上から、
- 音量キー
- 電源キー
ですね。
左側面は「SIMカードトレイ」と「ストラップホール」。
本体上部には「イヤホンジャック」と「送話口/マイク」が配置され、
本体下部には左から、
- 送話口/マイク
- USB Type-C接続端子
- スピーカー
が並んでいます。
デザインは最廉価なのでちょっと心配でしたが、そこまで安っぽさも感じない仕上がりで、良いんじゃないでしょうか。さすがに背面素材には高級感はありませんが、よこの部分が本体と同じカラーに統一されているのがお洒落だと思います。
Galaxy A20 は軽くて持ちやすい
「Galaxy A20」は5.8インチのやや大きめの画面サイズになっていますが、151gと軽量なので軽くて持ちやすかったです。
片手で操作していても重さをほとんど感じないので、片手で操作したい人や、手の小さな女性におすすめ ですね。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
顔認証の精度がいまいち
「Galaxy A20」には生体認証として顔認証が搭載されていますが、精度はいまいちだと感じました。ロックを解除しようと 画面を見つめても上手く反応してくれない事がある んですよね・・・。
こんな時、指紋認証も搭載している機種であれば指紋認証がカバーしてくれるんですが、「Galaxy A20」には顔認証しかないためパスコードを使ってロック解除をする事になります。
顔認証の精度は上位モデルの「Galaxy Note10+」と比べると明らかに低いなと感じました。
また、毎回スマホを顔の前まで持ってこないとロック解除できないし、マスクをしていてもダメなので、どちらかひとつに絞るのであれば指紋認証を残してほしかったなというのが正直な感想ですね。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
RAM3GBは長期間使用する事を考えるとちょっと不安
「Galaxy A20」には3GBのRAMが搭載されていますが、購入直後でシステムで1.8GBが使用されており、空き容量が1.1GBしかないのは今後使用していく上でちょっと不安 です。
RAMというのは、一時的に情報を記憶しておくメモリーの事で、RAMの空き容量が多いほど一度にたくさんのアプリを起動したり、ネットを開いた際の情報を多く記憶しておく事ができます。
RAMが容量不足になると頻繁にアプリが落ちてしまったり、ネット検索中に強制終了したりするので、せめて4GBほしかったところですよね。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
発熱はほとんど感じられない
「Galaxy A20」はスタンダードモデルで処理能力が控えめなCPUを搭載しているせいか、使用していて発熱を感じる事はほとんどありませんでした。
動画撮影やゲームをプレイ時に若干温かくなる事はありますが、「熱い」と感じるほどの発熱はないですね。
操作中の反応はワンテンポ遅い
「Galaxy A20」は廉価モデルなので、やっぱりアプリの起動やネット検索などの動作は ハイエンドモデルと比べるとワンテンポ遅い です。
スタンダードモデルの全ての機種に言える事ですが、サクサク操作できるって感じではないので注意ですね。
ゲームも動作の軽いものであれば問題なくプレイできますが、高画質ゲームだと読み込みがかなり遅かったりカクつく事があると思います。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
電池もちは良いほう
「Galaxy A20」には3,000mAhの大容量バッテリーが搭載されていて、電池もちも良く、快適に使う事ができました。
朝100%にした充電は、適度に動画やゲームをすると家に帰ってくる夜7時ごろに確認して20%~40%程度になっている印象ですね。
※体感なので電池もちの印象には個人差があります
ただし、同価格帯のスマホと比べると、けして電池もちが優秀というわけではない ので注意。
スタンダードモデルは電池もちがかなり良い機種ばかりなので、それらの機種と比べてしまうと物足りない印象です。
スピーカーはモノラルとしては優秀
「Galaxy A20」には本体下部にひとつだけスピーカーがあるモノラルスピーカーが採用されています。
スタンダードモデルのスピーカーは音割れがあったり、音量が小さかったりするものが多いですが、「Galaxy A20」のスピーカーは音質も良く、音量も大きめに設定されているので使いやすかったです。
さすがにステレオスピーカーと比べれば薄っぺらい印象の音に感じてしまいますが、たまに動画を観たり音楽を聴いたりする程度であれば十分だと思います。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
Galaxy A20 のベンチマークスコア
-
Antutu 8.0.2
-
Geekbench 5.0.3
-
Geekbench 5.0.3
これは、実際に計測した「Galaxy A20」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 8.0.2:109,404
- Geekbench 5.0.3:シングル 245 / マルチ 908
- Geekbench Compute:804
となりました。
廉価モデルのスマホだけに処理能力はかなり低めですね。
できないというわけではありませんが、ゲームをプレイする場合には読み込みが遅かったり、動作が重くなる場合があると思うので注意して下さい。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
Galaxy A20 の付属品
「Galaxy A20」に同梱されている付属品は、
- SIM取り出し用ピン
- クリアケース
- 取扱説明書
です。
本体を充電するのに必要な「USB Type-C ACアダプタ」は同梱されていないので、持っていない場合にはあらかじめ購入しておきましょう。
![](https://kuronekoblog.com/wp-content/uploads/2022/02/845514f70e1317d8b005b06b1c76fa8b.png)
Galaxy A20 の発売日と本体価格
ドコモ版 Galaxy A20 SC-02Mの本体価格
ドコモ版「Galaxy A20 SC-02M」の発売日は2019年11月1日で、本体価格は21,384円(税込)。
36回払いにした場合の毎月の請求額は594円で、「スマホおかえしプログラム」に加入できない機種なので注意して下さい。
au版 Galaxy A20 SCV46の発売日と本体価格
au版「Galaxy A20 SCV46」の発売日は2019年10月25日で、本体価格は25,920円(税込)。
本体代金を24回払いにして「かえトクプログラム」を利用する場合は17,710円にする事ができます。ただし、「かえトクプログラム」は特典の利用時に購入した本体を auに返却する必要がある ので注意して下さい。
UQモバイル版 Galaxy A20 の発売日と本体価格
UQモバイル版「Galaxy A20」の発売日は2019年11月15日で、本体価格は23,760円(税込)。
現在UQモバイルでは機種代金割引を行っていて、すべての契約で 10,800円の割引 が受けられます。
Galaxy A20 の評価と感想まとめ
ココがおすすめ
- 本体価格がすごく安い
- 本体が軽くて持ちやすい
- 料理の写真が明るく綺麗に撮影できる
- スピーカーはモノラルとしては優秀
ココがいまいち
- 顔認証の精度がいまいち
- RAM3GBは少なくて不安
- カメラに手振れ補正がない
- 操作中の反応はワンテンポ遅い
- スタンダードモデルとしては電池もちが物足りない