ついにAppleから「iPhone7 Plus」が発表されましたね。
市場の予想どおりだったところもあれば、ビックリさせられたところもある「スペシャルイベント」でしたが、発表も終わりスペックや機能も公開されているので、さっそくレビューしてみたいと思います。
iPhone7 Plusのスペックとカラーバリエーション
「iPhone7 Plus」のカラーバリエーションは6色で、
・シルバー
・ゴールド
・ローズゴールド
・ブラック
・ジェットブラック
・レッド
となっていて、新色のジェットブラックとレッドは128GBと256GBの限定モデルとなっています。
シルバー
ゴールド
ローズゴールド
ブラック
ジェットブラック
レッド
新色の「ジェットブラック」は、Appleが傷つきやすいと公表。また「ジェットブラック」だけ質感も異なっています。
iPhone7 Plusのスペック詳細
iPhone7 Plusのスペック詳細 | |
---|---|
CPU | Apple A10 Fusion 2.33GHz |
外側カメラ画素数 | 1,200万画素(デュアルカメラ) |
内側カメラ画素数 | 約700万画素 |
ディスプレイ | 約5.5インチ フルHD(1,920×1,080) |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB・128GB・256GB |
SDカード | 未対応 |
電池容量 | 2,675mAh |
連続通話時間(ワイヤレス) | 約1,260分 |
連続待受時間 | 約384時間 |
通信速度(最大) | キャリアに依存 |
高さ×幅×厚さ | 158.2×77.9×7.3(mm) |
重量 | 約188g |
CPUはAppleの新しい「A10 Fusion」で処理能力は「iPhone6」の約2倍、またGPUの性能は「iPhone6」の約3倍になったと公表しています。
カメラ性能は、iPhoneでは初めての「広角レンズ」と「望遠レンズ」を搭載したディアルカメラで性能は大幅アップ。
ディスプレイは、より広くなった新しい色域を持つ「Retina HDディスプレイ」を採用し、明るさも25%アップしました。
電池容量に関しては、Appleは「iPhone6s」より最大2時間長いバッテリー駆動時間と説明していましたが、容量だけ見れば「iPhone6s Plus」から3%ダウンの2,675mAh。
電池持ちはバッテリー容量だけでは決まらないものの、使用状況にも左右される為、そこまで期待しないほうが無難です。
iPhone7 Plusの機能&サービス
「iPhone7 Plus」には、今回から
・おサイフケータイ
・防水/防塵
機能が加わったので、androidスマホと違う点は
・ワンセグ/フルセグ
がない事くらいだと思います。
iPhone7 Plusのベンチマークスコア
photo by Geekbench
「iPhone7 Plus」のGeekbenchでのベンチマークスコアは、シングルスコア平均が「3,409」で、マルチスコア平均が「5,531」となっていて、「iPhone6s Plus」と比べると1.3倍ほど処理能力が上がっているという事がわかりますね。
iPhone6s Plus | iPhone7 Plus | |
---|---|---|
CPU | Apple A9 1.84GHz | Apple A10 2.33GHz |
シングルコア性能 | 2,490 | 3,548 |
マルチコア性能 | 4,341 | 6,430 |
iPhone6s PlusとiPhone7 Plusのスペック比較
iPhone6s Plus | iPhone7 Plus | |
---|---|---|
CPU | Apple A9 1.84GHz | Apple A10 Fusion 2.33GHz |
外側カメラ画素数 | 約1,200万画素 | 1,200万画素(デュアルカメラ) |
内側カメラ画素数 | 約500万画素 | 約700万画素 |
ディスプレイ | 約5.5インチ フルHD(1,920×1,080) | 約5.5インチ フルHD(1,920×1,080) |
RAM | 2GB | 3GB |
ROM | 16GB・64GB・128GB | 32GB・128GB・256GB |
SDカード | 未対応 | 未対応 |
電池容量 | 2,750mAh | 2,675mAh |
連続通話時間 | 約1,440分 | 約1,260分 |
連続待受時間 | 約384時間 | 約384時間 |
高さ×幅×厚さ | 158.2×77.9×7.3(mm) | 158.2×77.9×7.3(mm) |
重量 | 約192g | 約188g |
「iPhone6s Plus」と比較すると、CPUとカメラの性能が大幅に上がっているのがわかります。
RAM、ROM共に増えているし、後継機としてはかなり優秀。
連続通話時間は、「iPhone7 Plus」のほうがワイヤレスでの表記しかなかった為、比較しないほうが良いかもしれません。
iPhone7 Plusの価格
「iPhone7 Plus」の本体価格は、
・32GB :85,800円
・128GB:96,800円
・256GB:107,800円
です。
この価格は、日本国内におけるSIMフリーモデルの「iPhone7 Plus」本体価格。
ドコモ、au、ソフトバンクの価格についてはこちらを参考にして下さい↓
iPhone7 Plusのカメラ性能
今ではスマホの重要な機能となった「カメラ」。
あまり使わないから処理性能はそこまで求めていないけど、カメラ性能はできるだけ良いほうがいいって人もけっこういますよね。
ここでは、そんなカメラの性能や特徴などをまとめたいと思います。
約1,200万画素のデュアルカメラ
「iPhone7 Plus」には約1,200万画素の「広角レンズ」と「望遠レンズ」のデュアルカメラを搭載。
2倍の「光学ズーム」で極めてシャープなクローズアップ写真を撮る事が可能。
また、写真なら最大10倍、ビデオなら最大6倍のズームで撮影できるようになります。
ただし、「望遠レンズ」のほうには「光学式手ぶれ補正」機能がないようなので、ズームで撮影する場合は手ぶれの影響を受けてしまうかもしれません。
ポートレートモード
「iPhone7 Plus」では、被写体をはっきりととらえたまま、背景にぼかしの効果を加えられる「ポートレートモード」を搭載。
デジタル一眼レフカメラのようなこの機能はデュアルカメラを搭載した「iPhone7 Plus」ならではの特徴となるでしょう。
クアッドLED True Toneフラッシュ
4つのLEDが搭載された事により、「iPhone6s」よりも50パーセント明るく発光。
また、周囲の色温度に合わせてフラッシュを調整するので、より自然で明るく照らされた写真になります。
「iPhone7 Plus」で実際に撮影された写真はこちら↓
Live Photos
「Live Photos」は、あらかじめ「LIVEモード」を選択しておけば、通常の写真を撮影する時と同じようにシャッターを切るだけで、撮影した瞬間の前後約1.5秒を動画としてサウンドと共に撮影できるというもの。
撮った写真はロック画面などにも設定できるので、いつでも撮った時の瞬間を楽しむ事ができます。
4K動画撮影
「iPhone7 Plus」のカメラでは30fpsの4K動画を撮影する事ができます。
4Kっていうのは解像度の事で、フルHDと呼ばれているもので解像度が1,920×1,080、4Kはその倍なので3,840×2,160の解像度という事。
つまり、すっごいキレイな画質の動画が撮影できるという事なんですね。
ただし、「iPhone7 Plus」のディスプレイで、4Kのキレイな動画は楽しめないので注意して下さい。再生はできますけどね・・・。
タイムラプス撮影
「iPhone7 Plus」のカメラでは「タイムラプス撮影」にも対応。
「タイムラプス撮影」というのは、長時間の動画を短時間に縮小して再生する動画の事。
景色の良い場所に「iPhone7 Plus」を固定して「タイムラプス撮影」する事で、ドラマのワンシーンのような動画を撮影する事が可能です。
スローモーション撮影
「iPhone7 Plus」のカメラでは「スローモーション撮影」をする事もできます。
素早く過ぎ去っていくようなものを撮影して、スローモーション再生するとかなり面白い動画になったりしますよね。
iPhone7 Plusの特徴
スマホにはスペックだけでなく各メーカーの特徴もあり、そのメーカーにしかない機能やこだわりなどもあったりします。
スペックや性能面にそこまでこだわりがない人は、こういった特徴で機種を選ぶのも良いかもしれませんね。
IP67規格の防水・防塵機能
「iPhone7 Plus」では、iPhoneで初めてのIP67規格の防水・防塵機能を搭載。
IP67規格というのは防水面では、常温で水深1mのところに携帯電話を沈め、約30分間放置した後に取り出しだしても正常に動作する事を意味していて、防塵面では、粉塵が内部に侵入しない事を意味しています。
感圧タッチ式のホームボタン
「iPhone7 Plus」のホームボタンが感圧タッチ式になりました。
感圧タッチ式というのは、押し込めるわけではないけれど、押すと触覚的な反応があるボタンの事ですね。
おサイフケータイ搭載
「iPhone7 Plus」にFeliCaが搭載されました。
FeliCaっていうのは、非接触ICカード技術の事で、「Suica」や「Edy」などに使われ、日本ではかなり普及している「おサイフケータイ」の技術です。
ついにiPhoneにも「おサイフケータイ」が搭載される事になりましたね。
ステレオスピーカー
iPhoneでは初のステレオスピーカーを搭載。
オーディオ出力は「iPhone6s」の2倍となり、ダイナミックなサウンドを楽しむ事ができます。
指の圧力を認識する「3D Touch」
「iPhone6s」から搭載された「3D Touch」がさらに便利に。
「3D Touch」とは、通常の操作に加え、指を画面に押し込む事でさらに「押し込み」を認識、操作をより簡単にできるというものですが、「iPhone7 Plus」では微かなタップを返してくるようになり、「押し込み」だけでなく触覚でも確かめられるようになりました。
Lightning接続の「EarPods」が同梱
「iPhone7 Plus」からヘッドホンジャックがなくなり、Lightning端子で接続する純正イヤホン「EarPods」と、従来のヘッドホンを使用可能にする「Lightningヘッドホンジャックアダプタ」が同梱されるようになりました。
これで同梱品は、
・「iPhone7 Plus」本体
・Lightning端子で接続する純正イヤホン「EarPods」
・Lightningヘッドホンジャックアダプタ
・Lightning - USBケーブル
・USB電源アダプタ
という事になります。
iPhone7 Plusの評価と感想
「iPhone7 Plus」の優れている点は、なんといっても「処理能力」です。
カメラ性能やディスプレイのキレイさなどは、他メーカーのandroidスマホでも同レベルやそれ以上の性能のものがありますが、「処理能力」に関しては現状でトップレベルの「iPhone6s」からさらに1.3倍になったのでは、2017年の春以降にならないと同じレベルのCPUは出てこないんじゃないかというくらい優れています。
また、今回から搭載されたデュアルカメラも評判は良好。
全体的な性能をみても、「とりあえずiPhone7 Plusにしとけば間違いない」って感じの性能になっていますが、ひとつだけ不安要素があるとすれば「イヤホンジャックの廃止」でしょうか。
世界的に普及して、何十年も使い続けられている「イヤホンジャック」の廃止は、Appleにとってはチャレンジであり、市場で受け入れられる可能性はそこまで高くありません。
まあ、それでも、現状発売されているスマホの中では1番高性能でおすすめの機種になるんですけどね。