Galaxy Feel2(ギャラクシー フィールツー)は、ドコモから2018-2019年の冬春モデルとして発売されたdocomo with対象スマホ。
製造メーカーは韓国のSAMSUNG(サムスン)で、2017年に発売された「Galaxy Feel SC-04J」の後継モデルとなっています。
この記事では、「Galaxy Feel2」を実際に購入してカメラの性能や使用感などを徹底レビューしているので、購入を検討している人はぜひ参考にしてみて下さい。
Galaxy Feel2 のカラーバリエーション
「Galaxy Feel2」のカラーバリエーションは、
- フロストホワイト
- オパールブラック
- オーロラピンク
の3色です。
フロストホワイト
オパールブラック
オーロラピンク
Galaxy Feel2 のスペック詳細
Galaxy Feel2 | Galaxy Feel | |
CPU | Exynos 7885 | Exynos 7870 |
外側カメラ | 約1,600万画素 | 約1,600万画素 |
内側カメラ | 約1,590万画素 | 約500万画素 |
ディスプレイ | 約5.6インチ HD+(1,480×720) | 約4.7インチ HD(1,280×720) |
RAM / ROM | 4GB / 32GB | 3GB / 32GB |
SDカード | microSDXC(最大512GB) | microSDXC(最大256GB) |
電池容量 | 3,000mAh | 3,000mAh |
連続通話(LTE) | 約1,090分 | 約1,180分 |
連続待受(LTE) | 約450時間 | 約500時間 |
高さ×幅×厚さ | 約149x70x8.4(mm) | 約138×67×8.3(mm) |
重量 | 約168g | 約149g |
「Galaxy Feel2」には、サムスンのCPU「Exynos 7885」が搭載され、RAMは4GB。
アウトカメラは前作から画素数は据え置きなものの、より夜の撮影に強いレンズに進化して、インカメラは約1,590万画素のカメラにスペックアップしています。
ディスプレイは前モデル「Galaxy Feel」の画面比率16:9から、流行りの18.5:9になった事で約5.6インチまで大画面化しました。
全体的な性能が底上げされたのに対し、電池容量は前作と同じ3,000mAhなので多少電池持ちが下がっていますが、連続待受で450時間もあれば十分と言えるでしょう。
Galaxy Feel SC-04J との違いと進化したポイント
5.6インチ有機ELディスプレイ
「Galaxy Feel2」は、前モデル「Galaxy Feel」の画面比率16:9から流行りの18.5:9になった事で、約5.6インチまでディスプレイが大画面化しました。
ベゼル部分が狭くなった事で横幅は3mmしか増えていないので、引き続き片手で操作できるサイズなのが良いですね。
画面解像度はHD+ながら有機ELディスプレイが採用されているので、比較的綺麗な画面を楽しむ事ができます。
暗闇や夜のカメラ性能を強化
アウトカメラは前モデル「Galaxy Feel」から画素数は変わっていないものの、F値1.9からF値1.7の暗闇に強いレンズになり、夜景や夜のカメラ性能が強化されました。
ただし、実際に撮影した印象としては微妙な感じ。
上の写真は「夜景モード」で撮影した東京駅の写真ですが、白飛びや滲みが目立ちますよね。
※クリックで拡大できます
試しにライバル機種の「AQUOS sense2」と撮り比べてみましたが、「AQUOS sense2」のほうが発光した看板の白飛びが抑えられていて高画質な写真が撮れました。
フラッグシップモデルの「Galaxy Note9」では最高レベルの夜景撮影ができるだけに、この性能であれば「夜景モード」は必要なかったんじゃないかと感じてしまいました。
顔認証&指紋認証
「Galaxy Feel2」では、従来の指紋認証センサーに加え、新たに顔認証センサーも搭載されました。
実際に使用してみても、やっぱり指紋認証と顔認証がどちらも使えるというのは便利ですね。
顔認証の速度もフラッグシップモデルの「Galaxy Note9」とほぼ変わらないので、指紋認証のみだった前作と比べて確実に使いやすく進化しています。
約1,590万画素のインカメラ
※クリックで拡大できます
約1,590万画素のインカメラは、前モデル「Galaxy Feel」の500万画素から大幅に進化しました。
使える補正機能は、背景をボケさせる「自分撮りフォーカス」では血色とスムーズ(美肌補正)、通常の自撮り撮影であればさらに目の大きさを変えたり小顔補正をする事もできます。
※クリックで拡大できます
「目の大きさ」と「顔」の補正はフラッグシップモデル「Galaxy Note9」にも搭載されていない機能なのでちょっとビックリですね。
画質もかなり良く、「Galaxy Note9」と同等かそれ以上のクオリティで撮影する事ができるので、自撮り撮影を頻繁にする人にはかなりおすすめです。
Galaxy Feel2 のカメラ性能レビュー
Galaxy Feel2のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 外側カメラ:約1,600万画素 内側カメラ:約1,590万画素 |
|
F値 | 外側カメラ:1.7 内側カメラ:1.9 |
|
オートフォーカス機能 | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) ※外側カメラのみ |
静止画:デジタル4倍 動画:デジタル4倍 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO1,250 動画:ISO1,250 |
|
手ブレ補正機能 | 外側カメラ | 静止画:電子式 動画:電子式 |
内側カメラ | 静止画:× 動画:× |
1,600万画素のアウトカメラ
「Galaxy Feel2」には、約1,600万画素のアウトカメラが搭載されていて、
- 美肌
- 夜景
- 食事
など、様々なモードを選んで撮影する事ができます。
普段の撮影は自動モードで行い、被写体によって撮影モードを選ぶ感じですね。
これは昼間の東京周辺の様子を撮影した写真。
こういった普段の撮影は「自動モード」で行います。
撮影モードの選択も画面をスライドするだけで簡単に選択できるように設計されているので使いやすいですね。
昼間の写真は、かなり綺麗に撮影できました。
ズーム撮影
※クリックで拡大できます
「Galaxy Feel2」のアウトカメラでは、最大で4倍までのデジタルズーム撮影が行えます。
ズーム倍率が控えめなので画質の粗さは目立ちませんが、2倍以上になると全体的に色が薄くなっていくのが気になりました。
実際に撮影した印象だと、綺麗に残すなら2倍ズームが限界かなという感じです。
料理の撮影
「Galaxy Feel2」には料理を撮影する際に、明るく鮮やかに撮れる専用の「食事モード」があります。
たまに不自然なカラーバランスになる事もありますが、基本的には「食事モード」で撮影したほうが美味しそうに撮る事ができました。
「食事モード」と通常の撮影でどれくらい違うのかというと、
※クリックで拡大できます
これくらい違います。
明らかに「食事モード」で撮影したほうが美味しそうですよね。
カラーバランスが気に入らない場合には通常撮影に切り替えれば良いだけなので、かなり使いやすいと感じました。
美顔モード
「Galaxy Feel2」にはアウトカメラにもインカメラと同じ「美顔モード」が搭載されています。
調整できる項目は、
- 血色
- スムーズ(美肌補正)
- 顔のシャープさ
- 目の大きさ
の4種類。
背景をぼかす「ポートレートモード」のような機能はありませんが、1度「美顔モード」で調整された項目は記憶しておけるので、いつでも好みの調整で撮影できるが便利ですね。
アウトカメラでも美肌補正機能が使いたいという人におすすめです。
動画撮影
「Galaxy Feel2」の動画撮影では、
- フルHD / 30fps
- HD / 30fps
- VGA
- 2,224×1,080
- 1,072×1,072
の解像度から動画サイズを選ぶ事ができます。
実際に撮影してみましたが、手ブレ補正は優秀なものの、画質は白飛びや黒つぶれが目立ってあまり良くないですね。
上の動画は「AQUOS sense2」と動画性能を比較したものですが、画質なら「AQUOS sense2」、手ブレ補正なら「Galaxy Feel2」といった感じで一長一短な結果となりました。
Galaxy Feel2 の特徴と使用レビュー
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | 〇:× |
赤外線通信 | × |
ハイレゾ | 〇 |
ワイヤレス充電 | × |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
防水:防塵 | IPX5/8:IP6X |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー 顔認証センサー |
Galaxy Feel2 のデザイン
「Galaxy Feel2」のデザインには、メタル&ガラスを使用したスリムデザインが採用され、背面には中央上部分に、
- アウトカメラ
- 指紋認証センサー
- フラッシュ/ライト
が配置されています。
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- 通知LED
- 近接・照度センサー
- 受話口
- インカメラ
が並び、
右側面には上から、
- スピーカー
- 電源キー
ですね。
左側面は「音量キー」と「ストラップホール」。
本体上部には「送話口/マイク」と「SIMカードトレイ」。
本体下部には左から、
- USB Type-C接続端子
- 送話口/マイク
- イヤホンジャック
が配置されています。
背面のメタル素材は光沢があって高級感がありますが、かなり指紋が付きやすい印象なので、気になる人はカバーケース必須だと思います。
同サイズのスマホとしては重めの本体重量
前作から画面が大画面化した事で本体重量は19g増量され、「Galaxy Feel2」は同じサイズのスマホとしても重めの本体重量となりました。
持った印象もズシッとした重さを感じて、「軽くはないな」という印象。
片手で十分操作できる重さではあるんですが、全体的な性能が良いだけに、欲を言えばもうちょっと軽量化してほしいというのが正直な感想です。
スピーカーが優秀
「Galaxy Feel2」では、映画館にも採用される立体音響技術Dolby Atmos(ドルビーアトモス)を採用し、臨場感のあるサウンドを楽しむ事ができます。
※Dolby Atmosはイヤホン使用時のみ有効
搭載されているスピーカーはひとつだけですが、動画だけでなく音楽の再生でもdocomo with対象機種 の他機種と比べると圧倒的に音質が良かったです。
音量も大きくできるので、動画や音楽をスピーカーで楽しみたい人におすすめです。
ストラップホール
「Galaxy Feel2」には最近のスマホには珍しく「ストラップホール」が本体に付いています。
ネックストラップなどを使用する場合でも、本体に直に取り付ける事ができるので便利ですね。
動作はサクサク
CPUには、スタンダードモデルとしては処理能力の高い「Exynos 7885」が搭載されているので、ネット検索や普段の操作はサクサク動きますね。
スタンダードモデルでありがちなワンテンポ遅い感覚は「Galaxy Feel2」ではほとんど感じませんでした。
ただし、ゲームはタイトルによってカクつく事もあると思うので注意して下さい。
余裕のある4GB RAM
これは、「Galaxy Feel2」のRAMの使用率です。
RAMというのは、一時的に情報を記憶しておくメモリーの事で、RAMの空き容量が多いほど一度にたくさんのアプリを起動したり、ネットを開いた際の情報を多く記憶しておく事ができます。
「Galaxy Feel2」のRAMの容量は4GBで、現在1.7GBを使用していて空き容量は1.8GBある事がわかりますね。
普通に使用しているとシステムやアプリのメモリ使用量が上がっていって2.2GB前後になりますが、4GBあれば今後2年以上使用する事を想定しても十分なRAM容量だと思います。
Galaxy Feel2 のベンチマークスコアと発熱テスト
これは、実際に計測した「Galaxy Feel2」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 7.1.1:124,026
- Geekbench 4.3.1:シングル 1,530 / マルチ 4,380
- Geekbench Compute:3,993
となりました。
処理能力は docomo with対象機種 の中では「iPhone 6s」と並んで最高レベルですね。
GPUのスコアが物足りないものの、高画質設定などにしなければほとんどのゲームアプリは問題なくプレイできると思います。
バッテリー温度と発熱テスト
これは、「Galaxy Feel2」に大きな負荷をかけ続けてパフォーマンスの安定性を計測する「ストレステスト」を行った際のバッテリー温度をグラフ化したもの。
1回目のテストは「Galaxy Feel2」をほとんど使用していない状態から始めましたが、バッテリー温度は28度くらいからスタートして37度まで上昇しました。
2回目のテストは1回目のテストの直後に行い、本体が37度くらいの熱を持った状態からスタートしましたが、それ以上上昇する事はありませんでした。
「Galaxy Feel2」のバッテリー温度は37℃前後までしか上がらないように制御されているようですが、スタンダードモデルとしてはちょっと高めの温度ですね。
実際に使用していても「熱くなってるな」と感じる事があるので、発熱が気になる人は注意して下さい。
ゲームアプリで動作テスト
最後に動作テストとして、最新3Dゲームで有名な「PUBGモバイル」をプレイしてみました。
グラフィック設定は、
- クオリティ:HD
- フレーム設定:高
- アンチエイリアス:有効
- グラフィックの自動調整:無効
です。
「Galaxy Feel2」のほうで調整されているらしく、高スペック機種では選択できたクオリティ「HDR」やフレーム設定「ウルトラ」などは選択できないようになっていました。同様の事が他のゲームアプリでもあると思うので注意ですね。
実際にプレイしてみた印象としては、一瞬カクつく事はあるものの、プレイできないレベルではないなという感じ。
ベンチマークスコアが高かったので期待しましたが、体感では docomo with対象機種 の他機種と変わりませんでした。
どんなゲームでも問題なくプレイできると思いますが、快適というわけではないと思います。
Galaxy Feel2 の付属品
「Galaxy Feel2」には、
- TVアンテナケーブル
- Micro USBケーブル
- USB変換アダプタ
- SIM取り出し用ピン
が同梱されています。
ただし、「Galaxy Feel2」の本体を充電するのに必要な「USB Type C ACアダプタ」は入っていないので、持っていない場合にはあらかじめ購入しておきましょう。
パソコンにつないで写真などを管理したい場合には、「USB Type C ケーブル」と「アダプタ」が切り離せるタイプを購入すると便利ですよ。
Galaxy Feel2 の発売日と価格
「Galaxy Feel2」の発売日は11月9日で、本体価格は42,120円(税込)。
「Galaxy Feel2」は、docomo with の対象機種なので「月々サポート」がない代わりに毎月1,500円(税抜)の割引を次の機種変更までずっと受ける事ができます。
実質価格は税込価格で3,240円となっていて、かなりお得な価格設定になっていますね。
「Galaxy Feel2」の本体価格
新規契約 / 機種変更 / 乗り換え(MNP) | |
本体価格 | 42,120円 (1,755円×24) |
docomo with | -38,880円 (-1,620円×24) |
実質負担金 | 3,240円 (135円×24) |
※上記の価格は2018年11月現在の金額です。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
「Galaxy Feel2」の維持費/最安値月額料金
家族に代表回線を契約 している人がいる場合 |
1人で利用する場合 | |
通話プラン | 1,058円 (シンプルプラン) |
1,058円 (シンプルプラン) |
spモード | 324円 | 324円 |
データプラン | 540円 (シェアオプション) |
3,132円 ベーシックパック(1GB未満) |
端末代金 | 1,755円 | 1,755円 |
docomo with | -1,620円 | -1,620円 |
月額料金 | 2,057円 (3年目以降302円) |
4,649円 (3年目以降2,894円) |
これは「Galaxy Feel2」を購入した場合の月額料金を最安値で計算した料金シミュレーションです。
1人で利用する場合には月額4,649円から、シェアオプションで利用する場合には月額2,057円から契約できる事がわかりますね。
Galaxy Feel2 の評価と感想まとめ
ココがおすすめ
- 4GB RAMで今後も安心
- 「食事モード」が便利
- Dolby Atoms対応スピーカーが優秀
- 自撮りの画質はハイエンドモデル並
- ネット検索や普段の操作はサクサク動く
- 指紋認証と顔認証がどちらも使えて便利
ココがダメ
- 発熱が気になる事がある
- ズームが4倍までしができない
- 「夜景モード」の性能は正直微妙
- 高画質ゲームはカクつく事がある
- 動画は白飛びや黒つぶれが目立つ
- 同サイズのスマホとしてはちょっと重い