「機種変更応援プログラム」は、月額300円を支払う事で24カ月の割賦支払い終了を待たずに機種変更をする事ができるドコモのオプションサービスです。
端末の購入時にしか申し込みができない為、「損はしないのか」や「デメリットはないのか」など、心配になる人も多いと思いますが、基本的にドコモを利用し続ける限り加入したユーザーは損をしない仕組みになっています。
この記事では「機種変更応援プログラム」のデメリットや注意点を中心に詳しく解説していくので、「機種変更応援プログラムどうしようかな」って迷ってしまった人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
※「機種変更応援プログラム」は、2019年5月31日をもって受付が終了しました。
機種変更応援プログラムの概要
機種変更応援プログラムの割引内容
「機種変更応援プログラム」は、月額300円を最大24カ月間支払う事で、18カ月以上使用したスマホを機種変更する場合に、利用した期間に応じてdポイントが受け取れるというサービスです。
※iPhoneのみ「前倒し料」2,000円を支払う事で13ヵ月目から機種変更が可能
ただし、機種変更時に「機種変更応援プログラム」の特典を利用しなかった場合には全額がdポイントとして返金されます。
機種変更応援プログラムで受け取れるdポイントの額
機種変更応援プログラムで受け取れるdポイントは購入した機種によってカテゴリーA~Cに分類され、利用期間によって、
13~18か月目 | 19か月目 | 20か月目 | 21か月目 | 22か月目 | 23か月目 | 24か月目 | 25か月目 | |
A | 27,000pt | 27,000pt | 23,000pt | 19,000pt | 15,000pt | 11,000pt | 9,000pt | 9,000pt |
B | 21,000pt | 21,000pt | 18,000pt | 15,000pt | 12,000pt | 9,000pt | 9,000pt | 9,000pt |
C | 18,000pt | 18,000pt | 15,500pt | 13,000pt | 10,500pt | 9,000pt | 9,000pt | 9,000pt |
となっています。
19カ月が一番受け取れるdポイントの額が大きく、残債が減っていくに連れて受け取れるdポイントも減る仕組みですね。
機種変更応援プログラムの適用条件
「機種変更応援プログラム」に加入して、実際に適用させる為には、
- 旧機種を正常な状態で回収
- 携帯電話代金の未払いがない事
- 18カ月以上同一機種を利用して、19カ月目以降に機種変更する事
という条件を満たしている必要があります。
特に、故障や水濡れ、画面割れなどがある機種の場合には「機種変更応援プログラム」を適用させる事ができないので注意して下さい。
機種変更応援プログラムの申込み方法
「機種変更応援プログラム」の申し込みは、
- ドコモショップ
- ドコモ取扱い店舗
- ドコモ公式オンラインショップ
で機種の購入時にのみ加入する事ができます。
スマホの購入後にあとから「機種変更応援プログラム」に申し込もうと思っても加入できないので注意して下さいね!
機種変更応援プログラムのdポイント受取方法
「機種変更応援プログラム」で発生するdポイントの受取方法は、機種変更をした場所によって変わり、
- ドコモショップ:その場で受け取り
- ドコモ取扱い店舗:その場で受け取り
- ドコモ公式オンラインショップ:後日受け取り
となります。
ドコモショップとドコモ取扱い店舗ではその場でdポイントを受け取る事ができるので、新しく購入する携帯電話の代金に充てる事もできますが、ドコモオンラインショップは後日受け取りの為、新しく購入する携帯電話の代金に充てる事はできません。
ただし、ドコモショップとドコモ取扱い店舗ではその場で旧機種が回収されるので注意して下さい。
ドコモオンラインショップの場合は、機種変更後に郵送で旧機種をドコモに送る事になります。
また、受け取ったdポイントは、次回の機種変更時や毎月の利用料金に「1ポイント=1円」として使用する事ができます。
機種変更応援プログラムの利用例
新規契約 / 機種変更 | 乗り換え(MNP) | |
本体価格 | 98,496円 (4,104円×24) |
98,496円 (4,104円×24) |
月々サポート | -41,472円 (-1,728円×24) |
-58,320円 (-2,430円×24) |
実質負担金 | 51,840円 (2,160円×24) |
40,176円 (1,674円×24) |
割引内容だけでは分かりづらいと思うので、「Xperia XZ3 SO-01L」を機種変更で購入した場合を例に解説します。
「Xperia XZ3 SO-01L」の本体価格は98,496円なので、24回払いにした場合は月々4,104円ずつ支払っていく計算ですね。
「月々サポート」で毎月1,728円の割引が入るので、実際に支払う金額は月々2,160円になります。
19カ月目に機種変更して特典を利用した場合
「Xperia XZ3 SO-01L」を購入してから19カ月目に機種変更をする場合は、本体代金98,496円のうち73,872円(4,104円×18カ月)は支払いが終わっている状況なので、残りの本体代金は24,624円。
「機種変更応援プログラム」を適用させて19カ月目に機種変更をする場合には、
- dポイント21,000ptを受け取る
- 旧機種である「Xperia XZ3 SO-01L」は回収される
- 「Xperia XZ3 SO-01L」の 月々サポート はなくなり、19~24カ月目の機種代金24,624円(4,104円×6)は今後も支払い続ける
という事になり、19カ月目まで支払っている「機種変更応援プログラム」の利用料金5,400円(300円×18カ月)を差し引くと、本来なら残り24,624円の残債だったところを実質9,024円にできる事がわかります。
「機種変更応援プログラム」と「下取りプログラム」との違い
「機種変更応援プログラム」と同じような割引サービスに「下取りプログラム」がありますが、「機種変更応援プログラム」と「下取りプログラム」との違いは、
- 月額300円がかかる
- 「機種変更応援プログラム」は機種購入直後から下取り価格が保証されている
という点です。
ただし、「機種変更応援プログラム」に加入したとしても、機種変更時に下取り価格のほうがお得だった場合には「下取りプログラム」を適用させる事が可能で、その場合「機種変更応援プログラム」の利用料金は全額がdポイントとして返金されます。
機種変更応援プログラムのデメリットと注意点
乗り換えや解約時には最大7,200円が無駄になる
「機種変更応援プログラム」の月額料金300円は利用しなかった場合には返金されますが、乗り換え(MNP)や解約をする場合には返金されません。
乗り換えや解約をする場合は、それまでに支払った「機種変更応援プログラム」の月額料金(最大で7,200円)が無駄になるので注意して下さい。
故障端末は回収できない
「機種変更応援プログラム」を利用する場合、小さなキズなどは問題ありませんが、
- 故障
- 水濡れ
- 著しい外観破損
- 画面割れ
があると回収してもらえません。
また、記録されているメモリやデータが消去できない場合も「機種変更応援プログラム」は利用する事ができません。
旧機種の残債にdポイントを充てられるのはドコモショップのみ
「機種変更応援プログラム」の利用で発生したdポイントを旧機種の残債に充てられるのは、ドコモショップで旧機種の残債を一括精算した場合のみです。
通常は「機種変更応援プログラム」を利用した後でも、旧機種の残債は払い続ける事になるので注意して下さい。
機種変更応援プログラムは加入するべきか
「機種変更応援プログラム」は月額料金がかかる為に加入すると「損をする事があるんじゃないか」と思われがちですが、
- 料金は最大で7,200円(300円×24ヵ月)
- 機種変更時に受け取れるdポイントは9,000~27,000pt
- 利用しなかった場合は全額dポイント返金
- dポイントは機種の購入代金や毎月の利用料金に使用可能
という事で、ドコモを利用し続ける限りは損をしない仕組みになっています。
ただし、1番お得なのは「月々サポート」の割引を全て受け取れる25カ月目以降での機種変更なので、「機種変更応援プログラム」はどうしても25カ月目まで待てずに機種変更したくなってしまう人向けの割引サービスというイメージですね。
毎回、購入した機種を2年以上使用している人には必要のない割引サービスですが、2年を待たずに機種変更したくなる人は加入しておいて損はないと思います。