Googleは2021年モデルとして、
- Google Pixel 6
- Google Pixel 6 Pro
の2機種を発表しました。
「Pixel 6」は、ハイエンド「Pixel 6 Pro」からサイズが若干コンパクトになり、スペックを抑えた下位モデルという位置づけになっていて、その分価格も4万円安く設定されています。
この記事では、「Pixel 6」を実際に購入して、カメラの性能や使用感などを徹底レビューしています。
Google Pixel 6 の発売日と本体価格
SIMフリー版 Google Pixel 6 の発売日と本体価格
SIMフリー版「Google Pixel 6」の発売日は2021年10月28日で、本体価格は、
- 128GBモデル:74,800円
- 256GBモデル:85,800円
公式のGoogleストアで購入する場合は一括のほか、12回払いを選択する事ができ、分割払いに追加の利子や手数料は発生しません。
※本体価格は発売日に発表されたものです
au版 Google Pixel 6 の発売日と本体価格
au版「Google Pixel 6」の発売日は2021年10月28日で、ROMは128GBモデルのみの取り扱いとなっていて本体価格は82,695円。
※本体価格は発売日に発表されたものです
auでは24回払いにして「スマホトクするプログラム」を利用すれば最大43,815円で購入する事ができますが、「スマホトクするプログラム」は特典の利用時に購入した本体をauに返却する必要があるので注意して下さい
ソフトバンク版 Google Pixel 6 の発売日と本体価格
ソフトバンク版「Google Pixel 6」の発売日は2021年10月28日で、本体価格は、
- 128GBモデル:85,680円
- 256GBモデル:99,360円
48回払いにして「トクするサポート+」を利用する場合は実質半額にする事ができます。ただし、「トクするサポート+」は特典の利用時に購入した本体をソフトバンクに返却する必要があるので注意して下さい。
Google Pixel 6 のカラーバリエーション
「Google Pixel 6」のカラーバリエーションは、
- ピンク
- グリーン
- ブラック
の3色です。
ピンク
グリーン
ブラック
Google Pixel 6 のスペック詳細
Google Pixel 6 のスペック | ||
CPU | Google Tensor | |
外側カメラ | 約5,000万画素:広角 約1,200万画素:超広角 |
|
内側カメラ | 約800万画素 | |
ディスプレイ | 約6.4インチ FHD+ 90Hz 有機ELディスプレイ |
|
RAM / ROM | 8GB / 128GB・256GB | |
SDカード | 非対応 | |
対応周波数帯 (対応バンド) |
4G | B1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19 20/25/26/28/29/30/32/38/39/40/41 42/46/48/66/71 |
5G | n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/28/30/38 40/41/48/66/71/77/78 |
|
電池容量 | 4,614mAh | |
高さ×幅×厚さ | 約158.6x74.8x8.9(mm) | |
重さ | 約207g |
「Google Pixel 6」にはGoogle独自の「Tensor」が搭載され、RAMは8GB。
外側カメラは、
- 広角
- 超広角
の2つで、ディスプレイには90Hzのリフレッシュレートに対応したFHD+の有機ELディスプレイが採用されています。
電池容量は4,614mAhで、最大で12Wの高速充電に対応するほか、ワイヤレス充電やバッテリーシェア機能も搭載。
ROMはGoogleストアとソフトバンクで購入する場合は256GBモデルも選べますが、auでは128GBモデルのみの取り扱いになっているので注意して下さい。
また、SDカードが使えないほか、「Google Pixel 5a」同様に以前のPixelシリーズでは標準搭載されていたGoogleフォトに無制限に写真や動画を保存できる特典は「Google Pixel 6」にはないので注意ですね。
対応バンドは幅広く、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル系の4Gの電波にはほぼ全てに対応していますが、5Gはミリ波が使えないほか、ドコモが積極的に普及を勧めている4.5GHz帯の「n79」に対応していないので、ドコモ系のSIMで5Gを利用しようと思っている人は注意して下さい。
Google Pixel 6 Proとの違い
Pixel 6 | Pixel 6 Pro | |
CPU | Google Tensor | Google Tensor |
外側カメラ | 約5,000万画素:広角 約1,200万画素:超広角 |
約5,000万画素:広角 約1,200万画素:超広角 約4,800万画素:望遠 |
内側カメラ | 約800万画素 | 約1,110万画素 |
ディスプレイ | 約6.4インチ FHD+ 90Hz 有機ELディスプレイ |
約6.7インチ QHD+ 120Hz 有機ELディスプレイ |
RAM / ROM | 8GB / 128GB・256GB | 12GB / 128GB・256GB |
SDカード | 非対応 | 非対応 |
電池容量 | 4,614mAh | 5,003mAh |
高さ×幅×厚さ | 約158.6x74.8x8.9(mm) | 約163.9x75.9x8.9(mm) |
重さ | 約207g | 約210g |
「Pixel 6」は、ハイエンド「Pixel 6 Pro」からサイズが若干コンパクトになり、スペックを抑えた下位モデルという位置づけになっていて、その分価格も4万円安く設定されています。
具体的な違いは、「Pixel 6 Pro」にはあった望遠カメラがなくなっているのと、画面解像度がQHDからフルHDに落とされていて、RAMは12GB→8GBにスペックダウンしているほか、リフレッシュレートも120Hz→90Hzに落とされています。
もちろん本体サイズも異なりますが、持った印象はそこまで大きく違わないので、
- 画面解像度
- RAM
- リフレッシュレート
にこだわりがないのであれば、単純に望遠カメラがほしいかどうかで選んでしまって問題ないと思います。
Google Pixel 6 の便利機能
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ✕ |
ワイヤレス充電 | 〇 |
イヤホンジャック | ✕ |
Bluetooth | 〇 |
防水:防塵 | IP68 |
耐衝撃 | ✕ |
スピーカー | ステレオスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
便利機能では、
- テザリング
- おサイフケータイ
- 防水・防塵
- ワイヤレス充電
には対応していますが、
- ワンセグ・フルセグ
- イヤホンジャック
には対応していません。
イヤホンジャックはあって便利になる事はあっても不便になる事はないので付けてほしかったところ。また、生体認証は指紋認証のみで顔認証が非搭載なのも残念なポイントですね。
Google Pixel 6 のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「Pixel 6」のベンチマークスコアですが、
- antutu 9.1.8:695,231
- Geekbench 5.4.2:シングル 989 / マルチ 2,696
になりました。
ベンチマークスコアに関しては、現在発売されているandroidスマホのハイエンドに搭載されている「Snapdragon 888」とほとんど同じですね。
この性能であればネット検索、ツイッターもサクサク、どんなに重いゲームでも快適にプレイできると思います。
Google Pixel 6 の電池もち
「Pixel 6」の電池容量は4,614mAhで、電池持ちはかなり良いです。
試しに充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、36時間経過して電池残量は46%になっていました。
この電池持ちは、現在発売されている大手キャリアのハイエンドスマホの中でも間違いなく最強。
まあ、リフレッシュレートが90Hzと控えめになっているので、その分電池もちが良くなっていると思うんですが、この電池もちであれば「電池もちが良いスマホがほしい」って人でも快適に使えると思います。
Google Pixel 6 のカメラレビュー
「Google Pixel 6」のアウトカメラは、
- 超広角
- 広角
の2つのカメラがついていて、メインの広角は5000万画素、超広角は1200万画素になっています。
※クリックで拡大できます
実際に撮影してみましたが、昼間の撮影はかなり高画質な写真が撮れました。
「Google Pixel 6」のAIは強めに調整されている印象で、空の青や木の緑などは見た目よりもぐっと鮮やかに撮影されます。
※クリックで拡大できます
空以外は割と見た目どおりの写真になる「iPhone 13」と比べてみると、空の青さは「iPhone 13」のほうが濃く撮影されていますが、木の緑や黄色なんかは「Google Pixel 6」のほうが濃く撮影されている事がわかりますよね。
このあたりは好みなんですが、個人的には見た目よりも鮮やかにしつつ、強調しすぎない「Google Pixel 6」の調整が絶妙で使いやすい印象を受けました。
※クリックで拡大できます
それと解像感も高くて、こういう花なんかは「Google Pixel 6」のほうが花びらの模様までしっかりとリアルに撮れていて、明らか「iPhone 13」よりも高画質に撮れました。
※クリックで拡大できます
超広角に切り替えても写真の雰囲気は変わらず、歪みも綺麗に補正してくれるので使いやすいです。
ちなみに今作からの新機能「消しゴムマジック」も使ってみましたが、上手くごまかせてはいるものの、不自然な仕上がりになるので使い勝手は微妙。
※クリックで拡大できます
操作は撮った写真の中から編集したいものを選んでツールから「消しゴムマジック」を選択するだけで簡単で便利なんですけど、やっぱり違和感はありますね。
ブロガーやユーチューバーが急な映り込みを消したいって場合には便利かもしれませんが、せっかく撮った高画質な写真にコレを使うのは微妙な気がしました。
※クリックで拡大できます
ズームはワンタッチでデジタル2倍、それ以降は7倍まですることができますが、画像を引き伸ばすだけのデジタルなのでズームすればするほど画質は粗くなります。
2倍くらいまでは劣化をほとんど気にせずに撮影できますが、こういうズームを綺麗に撮りたいなら望遠レンズを搭載した「Google Pixel 6 Pro」のほうがおすすめです。
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夜の撮影は専用の「夜景モード」が用意されていて、明るくて高画質な写真が撮れました。
「iPhone 13」と比べても「Google Pixel 6」のほうがより明るく撮りながらも白飛びをしっかりと抑えられていている事がわかりますよね。
※クリックで拡大できます
ただ、夜景が得意な「Galaxy S21」と比べてみると「Google Pixel 6」のほうがより明るく撮影する分、ザラつきがでてくるのと電光掲示板の処理に苦戦している印象で、最強とまでは言えないかなっていうのが個人的な感想です。
※クリックで拡大できます
料理の写真は、カラーバランスは見たままで寒色系のライトを当てたみたいな調整になっていて、美味しそうに撮る事ができました。
PixelってAIの影響が強い印象がありましたが、「Google Pixel 6」のカメラってすっごい自然に撮れるんですよね。
料理の写真をよくTwitterやInstagramにあげるって人にもおすすめ。
※クリックで拡大できます
ポートレートも精度は良くてかなり優秀でした。
物にも対応しているし、手元の食器や料理がボケるなんてこともないのでかなり使いやすいです。
「顔写真加工」っていういわゆる美肌補正も2段階で使えるので、恋人や家族の写真をたくさん撮るって人も使いやすいんじゃないでしょうか。
Google Pixel 6 の良いところ
発熱が抑えられているのに処理能力が高い
「Google Pixel 6」のCPUにはGoogle独自の「Tensor」が搭載されていて、処理能力はクアルコムのハイエンドCPU「Snapdragon 888」とほぼ同じくらいになっています。
「Snapdragon 888」は発熱がある事で有名でしたが、「Tensor」はほぼ同じ処理能力でありながら発熱が抑えられているので使いやすい印象を受けました。
具体的には、ゲームを30分程度プレイした状態で、CPU・バッテリー共に35度くらいですね。
明らかに「Snapdragon 888」と比べると温度は低く抑えられているので、ハイスペックスマホの発熱が気になるって人でも快適に使えると思います。
翻訳と文字起こし機能が便利
機能面では、「リアルタイム翻訳」を使って最大55の言語をその場ですぐに翻訳してくれたり、これまで日本語に対応していなかった「レコーダーアプリ」が日本語に対応した事により、会話や会議の内容を簡単に文字起こしできるようになったのが便利でした。
電話の通話やビデオ通話の内容を文字起こしする事もできるので、議事録などをとる際にも活躍すると思います。
また、文字起こしと翻訳は組み合わせる事ができるので、英語の動画とかをみる際にもすごく便利ですね。
電池持ちが良い
「Pixel 6」の電池容量は4,614mAhで、電池持ちはかなり良いです。
試しに充電して100%の状態から、
- You Tube
- ゲーム
- ネット検索
- 音楽
を2時間ずつ使ってみましたが、36時間経過して電池残量は46%になっていました。
この電池持ちは、現在発売されている大手キャリアのハイエンドスマホの中でも間違いなく最強。
まあ、リフレッシュレートが90Hzと控えめになっているので、その分電池もちが良くなっていると思うんですが、この電池もちであれば「電池もちが良いスマホがほしい」って人でも快適に使えると思います。
カメラ性能が高い
「Google Pixel 6」のアウトカメラには、
- 超広角
- 広角
の2つのカメラがついていますが、性能は高く、全スマホの中でもトップクラスだと感じました。
価格が安いほうのモデルなので望遠カメラはありませんが、なるべく安くてカメラ性能が良いスマホがほしいって人に最適ですね。
Google Pixel 6 の悪いところ
デカくて重い
「Google Pixel 6」の本体重量は約207gで、かなり重いです。
ディスプレイ自体もデカくて電池容量も大きいので、サイズを考慮すれば重すぎるって事はないんですけど、片手で操作できる重さではないので注意。
せっかく大きいサイズと小さいサイズのスマホを発表したんだから、小さいほうの「Google Pixel 6」は軽くて持ちやすいサイズにしてほしかったところ。
「Google Pixel 5」の質感と軽さが恋しいです。
顔認証がない
「Google Pixel 6」の生体認証は指紋認証のみで顔認証は搭載されていません。
顔認証しかないiPhoneよりは100倍マシですけど、顔と指紋の両方に対応していると明らかに利便性は向上するので、このあたりは「Google Pixel 7」に期待ですね。
指紋認証の精度が悪い
ちなみに、そのひとつしかない生体認証の指紋認証ですが、精度はすごく悪いです。
調子が良い室内なんかではスルスル解除できる場面が多いですが、野外だと機嫌が悪い時があって平気で4、5回連続で認証に失敗したります。
トータルで2割くらい認証に失敗している気がするので、指紋認証の精度は悪いって事は覚悟した上で購入しましょう。
スピーカー性能が低い
「Google Pixel 6」のスピーカーはステレオ仕様ですが音質は良くないです。
事前情報で下位モデル「ピクセル5a」よりも音が悪いって言われてたんですけど、
マジだった・・・。
まあ、ただそこまで大きな違いではない気がするので、スピーカーの音質にこだわりがない人はそこまで気にしなくてもいいかもしれません。
Dolby Atmos(ドルビーアトモス)もないし、音質を細かく設定する項目も用意されていないので、Googleはそこまでスピーカーに重きをおいていないのかもしれないですね。
Google Pixel 6 の評価と感想まとめ
人気 ★★★★★
処理能力 ★★★★★
写真性能 ★★★★☆
動画性能 ★★★★★
電池持ち ★★★★☆
画面の綺麗さ ★★★☆☆
価格の安さ ★★★☆☆
ココがおすすめ
- 処理能力が高い
- 電池持ちが良い
- カメラ性能が高い
- 翻訳と文字起こしが便利
ココがいまいち
- デカくて重い
- 顔認証がない
- 指紋認証の精度が悪い
- スピーカー性能が低い