URBANO V04(アルバーノ ブイゼロヨン)は国内メーカーの京セラが製造して、auから2018-2019年冬春モデルとして2019年2月8日(金)に発売されたミドルスペックスマホです。
「大人の品格を感じさせるデザイン」がテーマの高級感のあるデザインが特徴で、どちらかと言えばややシニア層向けの印象ですね。
この記事では、「URBANO V04」を実際に購入してカメラの性能や使用感などを徹底レビューしているので、購入を検討している人はぜひ参考にしてみて下さい。
URBANO V04 のカラーバリエーション
「URBANO V04」のカラーバリエーションは、
- ノーブルグリーン
- ボルドー
- プラチナシルバー
の3色。
ノーブルグリーン
ボルドー
プラチナシルバー
今回レビューするのは「ノーブルグリーン」になります。
URBANO V04 のスペック詳細
「URBANO V04」のスペック詳細 | |
CPU | Snapdragon 630 |
外側カメラ | 約1,600万画素 |
内側カメラ | 約800万画素 |
ディスプレイ | 約5.7インチ FHD+(2,160×1,080) |
RAM / ROM | 4GB / 64GB |
SDカード | microSDXC(最大400GB) |
電池容量 | 2,800mAh |
連続待受(LTE) | 約550時間 |
高さ×幅×厚さ | 約153x74x7.9(mm) |
重量 | 約163g |
「URBANO V04」は、CPUにクアルコムの「Snapdragon 630」が搭載され、RAMは4GB。
カメラは外側に約1,600万画素、内側に800万画素のシングルカメラを搭載して、ディスプレイには約5.7インチのFHD+ディスプレイが採用されています。
スペック面はまさにミドルスペックって感じですね。
便利機能では防水に加え、指紋認証センサーやおサイフケータイが搭載され、最近のスマホでは珍しく「FMラジオ」が搭載されているのが特徴です。
ただし、ワンセグやフルセグなどのテレビ機能は搭載されていないので注意して下さい。
URBANO V04 のカメラ性能レビュー
URBANO V04のカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 外側カメラ:約1,600万画素 内側カメラ:約800万画素 |
|
F値 | 外側カメラ:未発表 内側カメラ:未発表 |
|
オートフォーカス機能 | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) ※外側カメラのみ |
静止画:デジタル4倍 動画:デジタル4倍 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:未発表 動画:未発表 |
|
手ブレ補正機能 | 外側カメラ | 静止画:○ 動画:○ |
内側カメラ | 静止画:× 動画:× |
昼間の撮影は高画質な写真が撮れる
「URBANO V04」のカメラの撮影モードには、
- おまかせ
- マニュアル
の2種類があり、マニュアルモードではホワイトバランスやシャッタースピード、ISO感度を手動で設定する事ができます。
今回はおまかせモードで撮影してみましたが、昼間の撮影では高画質な写真が撮れました。
日当たりが良い環境だと場所によっては白飛びする事もありますが、十分満足できるレベルの画質だと思います。
カメラの撮影スピードがすごく遅い!
カメラを起動させてシャッターを切った時に感じたんですが、「URBANO V04」はシャッターボタンを押してから撮影が終わるまでがすごく遅いです。
通常の撮影で3秒程度、「背景ぼかしモード」で6秒程度でしょうか。
現在ではスタンダードモデルでも1秒以内で撮影できるスマホがたくさんあるなか、この撮影スピードの遅さはかなりストレスを感じました。
カメラの使用頻度が高い人は、同じように「使いづらさ」を感じると思うので注意ですね。
夜の撮影は白飛びと滲みが目立つ
これは東京駅周辺の夜の風景を撮影した写真ですが、昼間の写真と比べると全体的にぼやけた印象になり、白飛びも目立つ結果になりました。
上の写真は電光掲示板があり、ミドルスペックスマホにはちょっと難しい環境ではありますけどね。
試しに「AQUOS sense2」と東京駅を撮り比べてみましたが、
※クリックで拡大できます
結果はこんな感じに。
どちらの写真も白飛びはありますが、「AQUOS sense2」のほうが鮮明に撮影できている事がわかりますよね。
「URBANO V04」の夜のカメラ性能はかなり低い印象です。
ズーム撮影は2倍までなら綺麗に撮れる
※クリックで拡大できます
「URBANO V04」は4倍までのデジタルズーム撮影に対応しています。
試しに東京駅を撮影してみましたが、2倍程度であればほとんど通常撮影と変わらない印象の写真に仕上がりますが、最大の4倍までいくとザラつきが目立つ感じですね。
綺麗に残すなら2倍ズームが限界かなという印象です。
料理の写真は自然なカラーバランスで綺麗
あまりカメラを使用しないという人でも、SNS用に料理の写真は頻繁に撮影するという人は多いですよね。
「URBANO V04」のカメラは自然なカラーバランスで肉眼で見たままの写真に仕上がる印象です。
画質も綺麗で美味しそうに撮影できてますよね。
撮影したカフェの店内は薄暗かったのでちょっと心配でしたが、満足な写真が撮れました。
背景ぼかしモードの精度が正直微妙
「URBANO V04」には、URBANOシリーズでは初となる「背景ぼかしモード」が搭載され、背景をぼかすことにより、被写体を引き立たせる写真を撮影する事ができます。
ただし、実際に撮影した印象だと、背景がぼけてなかったり被写体がぼけてしまったりと精度はいまいちですね。
何度も撮影すれば綺麗に撮れる事もあるので、撮影後にチェックするか、あらかじめ何枚も撮影しておくのがおすすめです。
動画の性能はイマイチ
「URBANO V04」の動画撮影では、
- 4K / 30fps
- フルHD / 30fps
- HD / 30fps
- SD / 30fps
の解像度から動画サイズを選ぶ事ができ、4K動画以外では手ぶれ補正機能も搭載してます。
実際に撮影をしてみましたが、昼間の撮影では白飛びが気になるのと、手ぶれ補正の精度が微妙で歩行の振動が動画に伝わってしまっているのが気になりました。
夜の撮影では、肉眼で見た景色に比べて暗くなりすぎるので使い物にならないなというのが正直な感想です。
自撮りは綺麗に撮影できる
※クリックで拡大できます
「URBANO V04」には約800万画素のインカメラが搭載されています。
「美肌」や「小顔」などの修正機能はありませんが、自撮り撮影は比較的高画質な写真が撮れますね。
欲を言えば「背景ぼかしモード」をインカメラでも使用できると嬉しかったんですが、「背景ぼかしモード」をオンにするとアウトカメラに切り替わってしまって使用する事ができませんでした。
インカメラでの「背景ぼかし」は今後に期待ですね。
URBANO V04 の特徴と使用レビュー
URBANO V04の便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | ×:× |
赤外線通信 | × |
ハイレゾ | × |
ワイヤレス充電 | × |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | Bluetooth5.0 |
防水:防塵 | IPX5 / IPX7:IP5X |
耐衝撃 | 〇 |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
URBANO V04 のデザインとボタン配置
「URBANO V04」のデザインには、光沢のないザラッとした手触りの樹脂とダイヤ加工された金属素材が採用されていて、背面には真ん中の上部に上から、
- アウトカメラ
- 撮影ライト/簡易ライト
- NFC(おサイフケータイ)
- 指紋認証センサー
が並んでいます。
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- インカメラ
- 受話口
- 着信/充電ランプ
- 近接/光センサー
という配置ですね。
右側面には、左から「音量ボタン」と「電源ボタン」。
左側面には「SIMカード/microSDメモリーカードトレイ」が配置されています。
本体上部には、左から「マイク」と「イヤホンジャック」。
本体下部には左から、
- 送話口/マイク
- USB Type-C接続端子
- スピーカー
が並んでいます。
スマホは全体的に丸みを帯びたデザインが流行っていますが、「URBANO V04」はどちらかと言えば「角ばった印象」なのが特徴的ですね。
ザラザラした質感で指紋が付きづらく、金属素材に高級感もあってキャッチフレーズにある「大人の品格を感じさせるデザイン」はしっかり表現できていると感じました。
片手で操作できる重さで持ちやすい
「URBANO V04」の本体重量は約163gで、同じ2018-2019年冬春モデルとして発売されている「LG it LGV36」や「AQUOS sense2」と比べるとやや重めなんですが、それでも充分片手で操作できる重さなので持ちやすい印象ですね。
女性でも快適に操作できる重さだと思います。
センサースクロール&センサーズームが使いやすい!
「URBANO V04」では、背面に配置された指紋認証センサーを上下になぞる事でWebなどの画面を自動スクロールさせたり、2回タップするだけで画面をズーム(最大5倍)させる事ができます。
実際に使用してみましたが、かなり使いやすくて便利でした。
センサーの位置も自然に人差し指がくる位置にあるので、私のように「スマホは片手で操作したい」という人にピッタリだと思います。
「おまかせメンテナンス」が優秀
「おまかせメンテナンス」は、スマホの初心者用に現在の設定を診断して、何に困っているのかを予想、解決してくれる便利機能。
例えば、マナーモードにした状態でスキャンを開始すると、
こんな感じで、現在の設定だとこの症状で困っているかもしれない事を予想してくれて、ボタンひとつですぐに解決してくれます。
スマホを使い慣れた人なら当然のようにできる設定も、初心者だとわからない場合が多いので嬉しいですよね。
スマホを使い慣れていない人にも配慮されていて、国内メーカーならではの使いやすさを実感できると思います。
「あとから録音」が便利!
「URBANO V04」には、通話終了後に直前の通話内容を録音できる「あとから録音」機能があり、事前に設定しておけば、通話が終了するたびに録音するかどうかの選択ができるので便利でした。
重要な通話を録音しておきたい人や、通話をする機会が多い人はかなり使いやすいと思います。
電池持ちがすごく良い
「URBANO V04」の電池容量は2,800mAhで、最新のスマホとしてはそこまで大きなバッテリーというわけではありませんが、実際に使用している感想としては電池持ちは良い印象ですね。
朝100%にした充電は、適度に動画やゲームをしても家に帰ってくる夜7時ごろに確認して40%以上ある事が多いので、かなり快適に使用できています。
スマホの電池持ちを気にする人でも問題なく使用できると思います。
URBANO V04 のベンチマークスコアと発熱テスト
URBANO V04 のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「URBANO V04」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 7.1.14:90,334
- Geekbench 4.3.1:シングル 872 / マルチ 4,188
- Geekbench Compute:3,578
となりました。
スタンダードモデルの「AQUOS sense2」から全体的に一回り大きいスコアになったイメージですね。
けして高い処理能力とは言えませんが、高画質設定などにしなければほとんどのゲームアプリは問題なくプレイできると思います。
発熱はまったく感じられない
これは、「URBANO V04」に大きな負荷をかけ続けてパフォーマンスの安定性を計測する「ストレステスト」を行った際のバッテリー温度をグラフ化したものです。
ストレステストは常にCPUを100%近くまで使用するのでバッテリー温度はかなり上昇するはずなんですが、「URBANO V04」の場合はまったく温度の上昇はありませんでした。
実際に手にとってみても熱を感じる事がなかったので、発熱はまったく気にしなくて大丈夫だと思います。
3Dゲームはカクつく事がある
最後に3Dグラフィックを使用したゲームアプリ「PUBGモバイル」をプレイしてみました。
「URBANO V04」のほうで調整されているらしく、高スペック機種では選択できた画質設定「HD」などが選択できないようになっていました。同様の事が他のゲームアプリでもあると思うので注意ですね。
ゲーム自体は、たまにカクつく事がありましたが、全体的には問題なくプレイする事ができました。画質を最低にしたり、2Dの軽いゲームであればほとんどのゲームは問題なくプレイできると思います。
ただし、高画質でゲームがしたい人には不向きな機種だと思うので注意して下さいね!
URBANO V04 の付属品
「URBANO V04」に同梱されている付属品は取扱説明書と「SIM取り出しピン」のみ。
本体を充電するのに必要な「USB Type-C ACアダプタ」は同梱されていないので、持っていない場合にはあらかじめ購入しておく必要があります。
URBANO V04 の発売日と価格・月額料金の目安
URBANO V04 の発売日と価格
新規/機種変更/乗り換え(MNP) | |
本体価格 | 58,320円 (2,430円×24) |
毎月割 | -21,384円 (-891円×24) |
実質負担金 | 36,936円 (1,539円×24) |
※上記の価格は2019年2月現在の金額です。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
「URBANO V04」の発売日は2019年2月8日(金)で、本体価格は58,320円(税込)。
旧料金プランの「LTEプラン」か「カケホとデジラ」で購入する場合には「毎月割」という割引が適用され、ユーザーが実際に支払う金額は「毎月割」を引いた「実質負担金」となります。
※「auスマートパス / スマートパスプレミアム」に加入する場合は、毎月割の金額が毎月324円増額されます
また、「auピタットプラン/フラットプラン」で申し込む場合は、「毎月割」が発生しないかわりに「アップグレードプログラムEX」に加入する事ができ、最大で半額の本体価格になります。
URBANO V04 の月額料金シミュレーション
月額料金シミュレーション(税込) | |
auピタットプラン(スーパーカケホ) | 3,758円 |
端末代金 | 1,215円 |
アップグレードプログラムEX | 390円 |
スマホ応援割 (1年間) | -1,080円 |
auスマートバリュー | -540円 |
月額料金 | 3,743円 (2年目以降4,823円) |
これは、「URBANO V04」を48回払いで購入したとして、auの料金プランの中でできるだけ月額料金が安くなるように計算した月額料金のシミュレーションです。
auピタットプラン(スーパーカケホ)で毎月使用するデータ容量を1GB未満で抑えれば、1年間の月額料金が3,743円、「スマホ応援割」の割引が終わる2年目以降は4,823円で利用できる事がわかりますね。
ただし、「auピタットプラン」は使用したデータ容量によって 8,078円まで料金が上がり、月額料金は最大で9,143円になる可能性があるので注意して下さい。
URBANO V04 の評価と感想まとめ
ココがおすすめ
- 電池持ちがすごく良い
- 排熱性能が優秀
- 高級感のあるデザイン
- 便利機能が豊富で使いやすい
- 片手で操作できる重さで持ちやすい
ココがダメ
- 動画の性能がイマイチ
- カメラの撮影スピードがすごく遅い
- 夜の撮影は白飛びと滲みが目立つ
- 背景ぼかしモードの精度がいまいち
- 高画質ゲームはカクつく事がある