「iPhone 6s」は2015年の9月に発売された「iPhone 6」の後継モデル。
2017年から格安SIMでの取り扱いが開始され、2018年9月1日からはついに最大手ドコモの格安プラン「 docomo with」での取り扱いが開始されました。
ただし、高性能のiPhoneといえども2015年モデルでは2018年時点のスマホとして、どの程度の性能なのか気になりますよね。
この記事では、2018年9月時点のスマホとして再レビューしているので、「iPhone 6s」の購入を検討している人は参考にしてみて下さい。
「iPhone 6s」のカラーバリエーション
「iPhone 6s」のカラーバリエーションは、
- シルバー
- ゴールド
- スペースグレイ
- ローズゴールド
の4色。
iPhoneシリーズとして始めて「ローズゴールド」が登場したモデルとなっていて、発売当時は人気で常にローズゴールドが品薄状態でした。
シルバー
ゴールド
スペースグレイ
ローズゴールド
「iPhone 6s」のスペック詳細
iPhone 6sのスペック詳細 | |
CPU | Apple A9 |
外側カメラ画素数 | 約1,200万画素 |
内側カメラ画素数 | 約500万画素 |
ディスプレイ | 約4.7インチ HD(1,334×750) |
RAM | 2GB |
ROM | 32GB |
SDカード | 未対応 |
電池容量 | 1,715mAh |
連続通話時間(LTE) | 約840分 |
連続待受時間(LTE) | 約240時間 |
高さ×幅×厚さ | 138.3×67.1×7.1(mm) |
重量 | 約143g |
「iPhone 6s」のCPUには発表当時最新の「Apple A9」を搭載され、処理速度は「iPhone 6」から70%、GPUは90%も向上。
また、カメラ機能では「Live Photos」や「スローモーション撮影」が可能になり、海外で有名なカメラの評価サイト「DxOMark」では82スコアをマークして、同時期に発表された「Galaxy S6」や「Xperia Z5」の87スコアに次ぐ3番目の性能で話題を集めました。
指を画面に押し込む事でさらに「押し込み」を認識する「3D Touch」を搭載したのも「iPhone 6s」からですね。
「iPhone 6s」のカメラ性能レビュー
iPhone 6sのカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 外側カメラ:約1,200万画素 内側カメラ:約500万画素 |
|
F値 | 外側カメラ:2.2 内側カメラ:2.2 |
|
オートフォーカス機能 | 静止画:○ 動画:○ |
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ズーム(最大) ※外側カメラのみ |
静止画:デジタル5倍 動画:デジタル3倍 |
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ISO感度(最大) | 静止画:ISO2500 動画:ISO2500 |
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手ブレ補正機能 | 外側カメラ | 静止画:自動手ぶれ補正 動画:× |
内側カメラ | 静止画:× 動画:× |
撮影モード
「iPhone 6s」には約1,200万画素のアウトカメラが搭載され、撮影モードは、
- 写真
- ビデオ
- スロー
- スクエア(正方形撮影)
- パノラマ
の5種類。
撮影モードはスワイプで簡単に切り替える事ができ、直観的に操作ができるようになっています。
また、フラッシュやHDRなどの切り替えも画面上部ですぐにできるようになっていて、かなり使いやすい設計ですね。
明るい場所での撮影
昼間の撮影では、かなり綺麗な写真が撮影できました。
撮影スピードもかなり速く、2018年に発売されたandroidスマホと比べても圧倒的に「iPhone 6s」のほうが撮影スピードが速いのは驚きでした。
カラーバランスは肉眼で見た景色そのままといった感じです。
暗い場所での撮影
次に夜の撮影ですが、肉眼で見る景色に比べると全体的に暗い印象の写真になってしまいました。
暗い場所での撮影は、カメラにとって最も難しいとされる環境なので、さすがにappleのフラッグシップモデルといえども3年前の機種となると高画質とはいかないですね。
※クリックで拡大できます
同じdocomo with対象機種の「arrows Be F-04K」と比べても、全体的に暗くなってしまっている事が確認できると思います。
暗い場所の撮影は苦手な機種と割り切って購入するのがおすすめですね。
ズーム撮影
「iPhone 6s」は最大で5倍までのデジタルズームに対応しています。
実際に撮影してみた印象では、2倍程度であれば画質の違いはほとんどわかりませんが、5倍ズームになると明らかに画質が粗くなっているのが確認できました。
画像を拡大処理するだけのデジタルズームですから、綺麗な写真を撮りたいなら倍率は2倍程度に抑えておくのが最適です。
料理の撮影
これは薄暗い環境の店内で撮影した料理の写真。
明るさがそれほど確保できなかったので心配でしたが、美味しそうに撮れてますよね。
写真の印象は、明るさやカラーバランスを含めて、肉眼で見た印象とほぼ同じです。
Live Photos(ライブ フォト)
Live Photosは、撮影した瞬間の前後1.5秒を動画として保存して「動きのある写真」を撮影できる機能。
Live Photosで撮影された写真は、写真の切り替え時に動かしたり、押し込む事で動きが加わったりなど、設定で自由に変更する事ができます。
通常撮影との切り替えも、撮影画面の上部分にある「Liveマーク」をタップするだけなので使いやすかったです。
ただし、Live Photosで撮影された写真は、iPhone以外で再生するとただの3秒動画なので注意して下さいね!
動画撮影
「iPhone 6s」の動画撮影では、
- 4K / 30fps
- フルHD / 60fps
- フルHD / 30fps
- HD / 30fps
の4つの解像度を選ぶ事ができます。
実際に撮影してみた感想としては、手ぶれ補正がすべての解像度で不安定なのが気になりました。また、夜の撮影ではかなり画質が落ちるので注意ですね。
さすがに3年前のカメラ性能なので、動画撮影はおまけ程度に考えたほうが良いかもしれません。
インカメラの自撮り撮影
※クリックで拡大できます
インカメラの画質は「iPhone 6s」の発売当初は高画質だったものの、2018年レベルで考えると画質の粗さが目立ってしまっていて高画質とは言えないですね。
他の写真と比べなければ十分綺麗に見えますが、アウトカメラの画質と比べるとワンランク下がるイメージです。
流行りの補正機能なども搭載されていないので、インカメラの画質にこだわる人は注意して下さい。
「iPhone 6s」の特徴と使用レビュー
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | × |
ワンセグ:フルセグ | ×:× |
赤外線通信 | × |
ハイレゾ | × |
ワイヤレス充電 | × |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
防水:防塵 | ×:× |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | 指紋認証センサー |
「iPhone 6s」のデザイン
「iPhone 6s」のディスプレイ面には上部に、
- 近接センサー
- 受話口
- インカメラ
が搭載されていて、下部に指紋認証機能を搭載したホームボタンがあります。
背面には、
- アウトカメラ
- 背面マイク
- True Tone フラッシュ
ですね。
「True Tone フラッシュ」は、カメラのフラッシュ機能以外にもLEDライトとして使用する事もできます。
「iPhone 6s」の側面左側にはサウンドオン/オフボタンと音量ボタン。
側面右側には電源ボタンとSIMカードトレイが搭載されています。
「iPhone 6s」の上部にはボタン類の配置はなし。
下部には左から、
- イヤホンジャック
- マイク
- Lightningコネクタ
- スピーカー
が配置されています。
実際に使用した印象だと、2018年に発売されたスマホと比べると薄くて軽くて持ちやすいという感じ。
女性でもラクラク片手で操作できるのは嬉しいですよね。
また、ボタン類もごちゃごちゃ感がなく、かなりシンプルな設計になっているところも使いやすいと感じました。
指の圧力を認識する「3D Touch」
AppleはiPhoneの操作性が劇的に便利になる「3D Touch」を発表し、「iPhone 6s」で初めて搭載しました。
「3D Touch」とは、通常の操作に加え、指を画面に押し込む事でさらに「押し込み」を認識、操作をより簡単にできるというものです。
正直、個人的にはあまり使わない機能なんですが、「iPhone 6s」以降のiPhoneでは定番の便利機能になりましたね。
クイックアクション
「iPhone 6s」にはアイコンを押し込む事によって候補が表示される「クイックアクション」機能が搭載されています。
メッセージアイコンを軽く押すと新規のメッセージが候補として表示されすぐに読む事ができたり、地図アイコンを押すと自宅への経路という候補がすぐに表示されたりなど、できるだけタップする回数が少なくなるように設計されています。
Touch ID
「iPhone 6s」には「Touch ID」といわれる指紋認証機能がホームボタンに搭載されていて、あらかじめ自分の指紋を登録しておくだけで、ロック画面を一瞬で解除する事ができます。
指紋認証は頻繁に使用する重要な機能ですが、感度も良くかなり使いやすいですね。
認証の失敗もほとんどないので、快適に使用できると思います。
「iPhone 6s」のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「iPhone 6s」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 7.0.8:145,704
- Geekbench 4.2.3:シングル 2,562/マルチ 4,442
となっています。
2018年現在でも処理能力としては十分ですね。
docomo with対象機種 の中でも ダントツでトップの処理能力になっています。
ゲームアプリで動作テスト
最後に動作テストとして、最新3Dゲームで有名な「PUBGモバイル」をプレイしてみました。
グラフィック設定は、
- クオリティ:HD
- フレーム設定:高
- アンチエイリアス:有効
- グラフィックの自動調整:無効
です。
「iPhone 6s」のほうで調整されているらしく、高スペック機種では選択できたクオリティ「HDR」やフレーム設定「ウルトラ」などは選択できないようになっていました。同様の事が他のゲームアプリでもあると思うので注意ですね。
実際にプレイしてみた印象としては、初めて画像を読み込む瞬間や画面を大きく左右に振ったりするとカクつくものの、基本的にはスムーズにプレイする事ができました。
負荷のかなり多い最新の3Dゲームでこれだけ動いてくれれば、画質にこだわらない限りはどんなゲームでもサクサクプレイできそうですね。ただし、高スペックと比べると明らかに動作が重いのは実感できるので、過度な期待は禁物ですよ!
「iPhone 6s」の発売日と価格
「iPhone 6s」の日本国内におけるSIMフリー版の本体価格は、
・32GB :50,800円(税別)
・128GB:61,800円(税別)
です。
ただし、2018年9月1日からドコモで発売される「iPhone 6s」は32GBモデルのみで、本体価格は39,600円となっています。
appleの公式価格よりもドコモのほうが安い価格設定になっているのは意外でしたね。
「iPhone 6s」の実質負担価格
契約方法 | 新規/機種変更/のりかえ(MNP) |
本体価格 | 39,600円 (1,650円×24) |
docomo with | -38,880円 (-1,620円×24) |
実質負担金額 | 720円 (30円×24) |
※上記の価格は2018年9月現在のものです。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
「iPhone 6s」の月額料金
家族に代表回線を契約 している人がいる場合 |
1人で契約する場合 | |
通話プラン | 1,058円 (シンプルプラン) |
1,058円 (シンプルプラン) |
spモード | 324円 | 324円 |
データプラン | 540円 (シェアオプション) |
3,132円 ベーシックパック(1GB未満) |
端末代金 | 1,650円 | 1,650円 |
docomo with | -1,620円 | -1,620円 |
月額料金 | 1,952円(税込) | 4,544円(税込) |
これは「iPhone 6s」を購入した場合の月額料金を最安値で計算したものです。
1人で利用する場合には月額4,544円から、シェアオプションで利用する場合には月額1,952円から契約できる事がわかりますね。
本体代金を分割払いにした場合の実質負担金は月額30円ですから、ほぼ実質0円と考えるとかなり格安になっています。
「iPhone 6s」の評価と感想
「iPhone 6s」は2015年の9月に発売された「iPhone 6」の後継モデル。
iPhoneとしてはかなり古いモデルですが、最新の「iPhone 8」でも利用されている「3D Touch」や「Live Photos」、指紋認証も搭載されていて使いやすいと思います。
ただし、まだ「防水」や「おサイフケータイ」は搭載されていない時期のモデルなので注意。
低価格スマホの中でもできるだけ処理能力の高いスマホが欲しい人向けの印象ですね。
機能面では物足りない部分があるものの、ほぼ実質0円で購入できるのであればかなりお得だと思います。