「らくらくスマートフォン me F-01L」はドコモから2018-2019年冬春モデルとして2019年2月15日(金)に発売された「らくらくスマホ」。
製造メーカーは富士通で、2018年の2月に発売された「らくらくスマートフォン me F-03K」の後継モデルとなっています。
この記事では、「らくらくスマートフォン me F-01L」を実際に購入してカメラの性能や使用感などを徹底レビューしているので、購入を検討している人はぜひ参考にしてみて下さい。
らくらくスマートフォン me F-01L のカラーバリエーション
「らくらくスマートフォン me F-01L」のカラーバリエーションは、
- ピンク
- ブラック
- ゴールド
の3色。
ピンク
ブラック
ゴールド
今回レビューするのは「ゴールド」になります。
らくらくスマートフォン me F-01L のスペック詳細
らくらくスマートフォン me F-01L | らくらくスマートフォン me F-03K | |
CPU | Snapdragon 450 | Snapdragon 625 |
外側カメラ | 約1,310万画素 | 約1,310万画素 |
内側カメラ | 約500万画素 | 約500万画素 |
ディスプレイ | 約4.7インチ HD(1,280×720) | 約4.5インチ HD(1,280×720) |
RAM | 3GB | 2GB |
ROM | 32GB | 16GB |
SDカード | microSDXC(最大400GB) | microSDXC(最大256GB) |
電池容量 | 2,110mAh | 2,100mAh |
連続待受(LTE) | 410時間 | 約560時間 |
高さ×幅×厚さ | 約143x70x9.3(mm) | 約137×67×9.9(mm) |
重量 | 約143g | 約138g |
CPUは前作「らくらくスマートフォン me F-03K」の「Snapdragon 625」から「Snapdragon 450」になった事で処理能力が少しダウン。
RAMは3GB、ROMは32GBにアップして、ディスプレイは約4.7インチに大きくなり、新たに「有機EL」が採用されました。
電池容量はほぼ前作と同じですが、電池持ちが少し悪くなっているのが気になりますね。
「らくらくスマートフォン me F-01L」はスペックの進化というよりも、らくらくタッチパネルの復活やハンドソープで洗えるなど、便利機能を中心に進化している印象です。
らくらくスマートフォン me F-03K との違いと進化したポイント
画面が大きくなって見やすくなった
「らくらくスマートフォン me F-01L」は、前作の4.5インチから4.7インチに進化して、より大きく見やすい画面になりました。
画面が大きくなると、比例して本体も重くなってしまう機種が多いですが、片手で快適に操作できる重さに収まっているが良いですね。
使用するユーザーの年齢層は高めですから、画面はできるだけ大きいほうが操作しやすいと思います。
ポートレートモードが使える
「らくらくスマートフォン me F-01L」のカメラには、新しく被写体を強調して背景をぼかす「ポートレートモード」が搭載されました。
精度もそれなりに良いので使いやすい印象ですね。
よく見ると髪の毛の先端がボケてしまっていたりと、細かい部分の精度はハイエンドモデル並みとまではいきませんが、十分実用的なレベルだと感じました。
背景のボケの強さも撮影後にレバーで簡単に調整できるので、かなり優秀だと思います。
新機能「花ノート」は使い勝手が微妙
「らくらくスマートフォン me F-01L」には、カメラで撮影した花の名前がわかる新機能「花ノート」が搭載されています。
ただし、実際に撮影してみると、いくつかある候補の中から自分で正解を選ぶ必要があり、使い勝手はちょっと微妙でした。
こんな感じですね。
候補には撮影した花とはまったく似ていないものが出てきたり、そっくりな花がいくつも出てきたりして、
クイズかよっ!
ってツッコミを入れたくなりました。
毎回候補の中から正解を選ばなければならないので、「撮影した花の名前がわかる」はちょっと違うなという印象です。
血管年齢をいつでも測れる
「らくらくスマートフォン me F-01L」から、新しく血管年齢がいつでも測れる「脈波センサー」が本体裏面に搭載されました。
血管年齢を計測すると、そのほかに「体のストレスレベル」と簡易的なアドバイスが表示されるのも嬉しいですね。
日々の計測記録や、計測する時間にアラームを設定したりなど、直感的に操作できる仕組みになっているのも使いやすかったです。
ハンドソープで洗える
同じ富士通のスマホ「arrows Be F-04K」で好評だったハンドソープで洗える機能が「らくらくスマートフォン me F-01L」でも使えるようになりました。
常にスマホを清潔な状態に保てるので、小さいお子さんがいる家庭でも安心ですね。
ただし、使えるハンドソープは「泡タイプ」のみなので注意して下さい。
らくらくスマートフォン me F-01L のカメラ性能レビュー
らくらくスマートフォン me F-01Lのカメラスペック詳細 | ||
カメラ画素数 | 外側カメラ:約1,310万画素 内側カメラ:約500万画素 |
|
F値 | 外側カメラ:2.0 内側カメラ:2.4 |
|
オートフォーカス機能 | 静止画:○ 動画:○ |
|
ズーム(最大) ※外側カメラのみ |
静止画:デジタル8倍 動画:デジタル8倍 |
|
ISO感度(最大) | 静止画:ISO1,550 動画:ISO1,550 |
|
手ブレ補正機能 | 外側カメラ | 静止画:○ 動画:○ |
内側カメラ | 静止画:× 動画:○ |
昼間の撮影はかなり綺麗に撮れる
「らくらくスマートフォン me F-01L」には、約1,310万画素のアウトカメラが搭載されています。
試しに東京駅周辺を撮影してみましたが、昼間の撮影はかなり綺麗な写真が撮れました。
撮影スピードも早くてパッパッとシャッターが切れるのが良いですね。
難しい設定もないので、誰でも高画質な写真撮影が楽しめると思います。
夜の撮影は肉眼よりも暗くなる
夜の撮影では、肉眼で見た印象よりも写真のほうが暗い仕上がりになるのがちょっと気になりました。
細かい部分では「白飛び」などもあって、けして高画質とはいえないですね。
試しに「AQUOS sense2」と比べてみましたが、
※クリックで拡大できます
こんな感じに。
「らくらくスマートフォン me F-01L」の写真のほうが全体的に暗い印象になっているのが確認できますよね。
ただし、4万円程度のスマホのカメラと考えると平均レベルだと思います。
ズーム撮影は2倍までなら綺麗に撮れる
※クリックで拡大できます
「らくらくスマートフォン me F-01L」は8倍までのデジタルズーム撮影に対応しています。
試しに東京駅を撮影してみましたが、2倍程度であればほとんど通常撮影と変わらない印象の写真に仕上がりますが、最大の8倍までいくとザラつきが凄いですね・・・。
綺麗に残すなら2倍ズームが限界かなという印象です。
料理の写真は自然なカラーバランスで綺麗
あまりカメラを使用しないという人でも、SNS用に料理の写真は頻繁に撮影するという人は多いですよね。
「らくらくスマートフォン me F-01L」のカメラは自然なカラーバランスで肉眼で見たままの写真に仕上がる印象です。
画質も綺麗で美味しそうに撮影できてますよね。
撮影したカフェの店内は薄暗かったのでちょっと心配でしたが、満足な写真が撮れました。
動画は白飛びとカクつきが気になる
「らくらくスマートフォン me F-01L」の動画撮影では、
- フルHD / 30fps
- HD / 30fps
- 640×480
の解像度から動画サイズを選ぶ事ができ、全ての解像度で手ぶれ補正機能も搭載してます。
実際に撮影をしてみましたが、昼間の撮影では白飛びが気になるのと、手ぶれ補正の精度が微妙でたまにカクつくのが気になりました。
夜の撮影では、全体的にぼやっとした印象になってしまうのが残念ですね。
自撮りが綺麗に撮影できる
※クリックで拡大できます
「らくらくスマートフォン me F-01L」には約500万画素のインカメラが搭載されています。
500万画素となると画素数としては低めなんですが、実際に撮影してみるとかなり高画質な写真が撮れました。「美肌」や「小顔」などの修正機能はありませんが、室内でも全体的に明るく撮影できるので使いやすいですね。
アウトカメラにあった「ポートレートモード」はインカメラでも使えるので、背景をぼかした見栄えの良い写真が撮影できます。
らくらくスマートフォン me F-01L の特徴と使用レビュー
らくらくスマートフォン me F-01Lの便利機能 | |
テザリング | 〇 |
おサイフケータイ | 〇 |
ワンセグ:フルセグ | 〇:× |
赤外線通信 | × |
ハイレゾ | × |
ワイヤレス充電 | × |
イヤホンジャック | 〇 |
Bluetooth | Bluetooth4.2 |
防水:防塵 | IPX5 / IPX8:IP6X |
スピーカー | モノラルスピーカー |
生体認証 | × |
らくらくスマートフォン me F-01L のデザインとボタン配置
「らくらくスマートフォン me F-01L」は、角に丸みのあるスリムなデザインが採用されていて、背面には真ん中の上部に上から、
- アウトカメラ
- フラッシュ/ライト
- 脈波センサー
が並び、左側に「背面マイク」、右側に「NFC(おサイフケータイ)」と「スピーカー」が配置されています。
ディスプレイ面には画面上部に左から、
- 近接/照度センサー
- お知らせランプ
- 受話口
- インカメラ
で、画面の下に「ホームボタン」という配置ですね。
右側面には「ワンセグアンテナ」と「カメラボタン」。
左側面には上から、
- 音量ボタン
- 電源ボタン
- SIMカード/microSDメモリーカードトレイ
が配置されています。
本体上部には「イヤホンジャック」のみ。
本体下部には左から、
- ストラップホール
- USB Type-C接続端子
- 送話口/マイク
が並んでいます。
全体的にツルっとした質感ですが指紋が目立たない素材なので、ケースを着用しなくても使用できると思います。
今どきのスマホでは珍しく、「ワンセグアンテナ」と「ストラップホール」が本体に内蔵されているのが特徴的ですね。
直感的に操作しやすい
実際に「らくらくスマートフォン me F-01L」を操作してみましたが、文字やボタンが大きくてレイアウトもわかりやすいので、かなり使いやすい印象ですね。
1日に何度も確認したい「歩数」や時計は待受画面に、使用頻度が高い電話帳やメール、ワンタッチダイヤルはホーム画面の上のほうにあって、スマホを使い慣れない人でも直感的に操作できるように設計されています。
スマホは操作できるか不安っていう人でも、これなら問題なく操作できると思います。
反応はワンテンポ遅い
「らくらくスマートフォン me F-01L」には、スタンダードモデルで主流になっている比較的処理能力の低めなCPU「Snapdragon 450」が採用されているので、アプリの起動やネット検索などの動作はハイエンドモデルと比べるとワンテンポ遅いですね。
スタンダードモデルの全ての機種に言える事ですが、サクサク動くっていう感じではないので注意して下さい。
ただし、ストレスを感じるほど遅いわけではないので、基本的には快適に操作できると思います。
健康管理アプリがインストールされていて便利
購入直後からインストールされている健康管理アプリ「ララしあコネクト」を使えば、
- 歩数/歩速
- 心拍数
- 睡眠時間
- 血管年齢
などを簡単に管理する事ができます。
特に高齢の方は歩数計を使用している人が多いですから、一緒に心拍数や睡眠時間なども管理できるのは便利ですね。
らくらくタッチパネルは使いづらい
前作では採用されなかった画面を「押し込む」事で操作を認識する「らくらくタッチパネル」は「らくらくスマートフォン me F-01L」で復活しましたが、正直使い勝手は良くないですね・・・。
画面をタップするだけであれば押し込みを再現しているので使いやすいかなと思ったんですが、文字を入力したり細かい操作をする場合には絶望的に使いづらいです。
初期状態では「らくらくタッチパネル」がオンになっているので、使いづらいなと感じたらオフにしてみて下さい。「らくらくタッチパネル」がオフの状態でも画面タップ時に振動を感じるようになっているので、そちらのほうが使いやすいと思いますよ!
電池持ちは普通
「らくらくスマートフォン me F-01L」の電池容量は2,110mAhで、前作とほぼ同容量のバッテリーを搭載していますが「有機EL」の影響からか電池持ちは前作からちょっと悪くなった印象です。
前作の電池持ちがかなり良かっただけで、良くも悪くもないという印象ですけどね。
朝100%にした充電は、適度に動画やゲームをして家に帰ってくる夜7時ごろに確認して20%~30%くらいになっている事が多いです。
一般的に使用していれば電池が1日もたなかったという事はないので、快適に使用できると思います。
「らくらくホンセンター」がすごく便利!
「らくらくスマートフォン me F-01L」では、専用ボタンを押すだけですぐに「らくらくホンセンター」に電話をする事ができ、操作方法やわからない事を通話料無料で教えてもらう事ができます。
よくありがちな、電話をしてみたもののナビダイヤルに繋がるという事もなく、直接オペレーターに繋がるので使い勝手はかなり良いですね。
いつでも電話で詳しい人に操作方法を聞けるので、安心して使用できると思います。
※「らくらくホンセンター」の受付は午前9時~午後20時までです
らくらくスマートフォン me F-01L のベンチマークスコアと発熱テスト
らくらくスマートフォン me F-01L のベンチマークスコア
これは、実際に計測した「らくらくスマートフォン me F-01L」のベンチマークスコアですが、
- Antutu 7.1.14:70,828
- Geekbench 4.3.1:シングル 776 / マルチ 3,966
- Geekbench Compute:3,280
となりました。
前作「らくらくスマートフォン me F-03K」から少し処理能力は下がっていますが、高画質ゲームをプレイするユーザーがほとんどいない「らくらくスマホ」としては十分な処理能力だと思います。
本体はかなり発熱する事がある
これは、「らくらくスマートフォン me F-01L」に大きな負荷をかけ続けてパフォーマンスの安定性を計測する「ストレステスト」を行った際のバッテリー温度をグラフ化したものですが、ピーク時で40度までバッテリー温度が上がる事が確認できました。
「Snapdragon 450」搭載機種でここまでバッテリー温度が上がる事はかなり珍しく、排熱性能は他機種に比べて大きく劣っている事がわかります。
ハイスペック機ではほとんどの機種で40度前後までバッテリー温度が上がるので問題があるわけではありませんが、ちょっと残念な結果でした。
らくらくスマートフォン me F-01L の付属品
「らくらくスマートフォン me F-01L」に同梱されている付属品は「かんたん操作ガイド」のみ。
本体を充電するのに必要な「USB Type-C ACアダプタ」は同梱されていないので、持っていない場合にはあらかじめ購入しておく必要があります。
らくらくスマートフォン me F-01L の発売日と価格・月額料金の目安
らくらくスマートフォン me F-01L の本体価格
新規契約 / 機種変更 / 乗り換え(MNP) | |
本体価格 | 43,416円 (1,809円×24) |
docomo with | -38,880円 (-1,620円×24) |
実質負担金 | 4,536円 (189円×24) |
※上記の価格は2019年2月現在の金額です。時期によって本体価格と割引金額は変動するので注意して下さい。
「らくらくスマートフォン me F-01L」の発売日は2019年2月15日(金)で、本体価格は43,416円(税込)。
「らくらくスマートフォン me F-01L」は、docomo with の対象機種なので「月々サポート」がない代わりに毎月1,500円(税抜)の割引を次の機種変更までずっと受ける事ができます。
実質価格は税込価格で4,536円となっていて、かなりお得な価格設定になっていますね。
らくらくスマートフォン me F-01L の月額料金シミュレーション
家族に代表回線を契約 している人がいる場合 |
1人で利用する場合 | |
通話プラン | 1,058円 (シンプルプラン) |
1,058円 (シンプルプラン) |
spモード | 324円 | 324円 |
データプラン | 540円 (シェアオプション) |
3,132円 ベーシックパック(1GB未満) |
端末代金 | 1,809円 | 1,809円 |
docomo with | -1,620円 | -1,620円 |
月額料金 | 2,111円 (3年目以降302円) |
4,703円 (3年目以降2,894円) |
これは「らくらくスマートフォン me F-01L」を購入した場合の月額料金を最安値で計算した月額料金シミュレーションです。
1人で利用する場合には月額4,703円から、シェアオプションで利用する場合には月額2,111円から契約できる事がわかりますね。
らくらくスマートフォン me F-01L の評価と感想まとめ
ココがおすすめ
- 軽くて持ちやすい
- 料理の写真が綺麗
- ポートレートモードが使える
- 健康管理がしっかりできる
- 「らくらくホンセンター」がすごく便利
ココがダメ
- 発熱が気になる事がある
- 夜のカメラ性能が他機種に劣る
- 反応がワンテンポ遅い時がある
- 高画質ゲームはカクつく事がある
- 動画の白飛びとカクつきが気になる